どシリアスなマヌケの日常

毎日毎日、ストーリー漫画を描き、残りは妄想.,いや構想の日々の日記。

リンとキキ8 保護

2022-08-26 18:20:00 | 日記


宝物殿には、通気口があるだけで窓もありません。アオイは鍵がかかっているのを確かめて戻りかけましたが、通気口から金色の光が差した気がして中に入ります。

妻の気の取り込み、つまりは飲食は太陽の光です。通気口からわずかに差し込む陽の光が当たる場所に妻はゴザにくるまって眠っていました。傷だらけで、やつれて。全裸で。

アオイはゴザごと彼女を担いでみんなの元に戻ります。
荷馬車と馬車。妻とキキが消えて一ヶ月後です。
キキの家が発見されて、カケル、息子のヒカル、ソラ(天)、カイ(界)と家に踏み込んだのですが、誰もいませんでした。家の中のもの全部を荷馬車に積んで戻る途中でした。
黙って荷馬車にゴザに包まれた何かを置くアオイに子供達も声をかけることができません。カケルも。

アオイははらわたが煮え繰り返るほど怒りに震えています。キキに対して。

これから、王宮に着いたらアオイは妻の治療に取り掛かります。
あかりは、重篤な気の病を持っています。人間の抗精神病薬も使いますが、医師の気を使った治療が主です。

そもそも、キキに付け入られる隙となった妻の気の瓦解は、アオイの過去の不誠実な行いをキキに利用されたのがきっかけです。
アオイは、後悔と罪悪感に苛まれていきます。
明日は、治療風景を絵にしようかなと思うのですが描きにくい。

ちなみに、この妻は感情障害、記憶障害、識字障害の重複障害です。どうして、病気になったのかは、散々色んな予想が出てくるのですが、このリンキキの最後の方で分かります。識字障害は生まれつきです。

「愛情の行方」のラストで同じ治療をしています。12年自我を取り戻すことができず、記憶が完全に戻るまで更に数十年。
その時は赤界の辺境で治療したので誰にも知られず見つからずマシでしたが、今度は王宮の中、キキに警戒しながらとなります。

気の病、精神疾患は治らないと言うのが私の実感です。良くなったり悪くなったりを繰り返します。
アオイの精神科医としての姿勢は、主治医がモデルです。良くなるのも悪くなるのも先生との相性次第。

リンキキ、もう少し続けます。