楽農倶楽部(別館)

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Money As Debt 負債としてのおかね(2)

2008年02月03日 17時02分49秒 | おかね について考えてみる
 以前紹介した「Money As Debt」と言うアニメと似たような内容のページがありました。

Business Media 誠:山口揚平の時事日想: 現代の不思議な貨幣論・入門編――エコロジーとエコノミーが表裏一体な理由
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0711/13/news027.html
貨幣と銀行にまつわる2つの誤解
 さてここで、多くの人が持っている、貨幣と銀行にまつわる2つの誤解を紹介したい。
 1つ目の誤解は、多くの人が「銀行が貸し出しているお金は、皆が預けている預金が元になっている」と思っていることだ。実は、銀行は預金に利息をつけて貸し付けているわけではない。銀行は、貸付(ローン)を元にお金を貸しているのである。
 これはどういうことだろうか?
 銀行が発行できる貨幣の量は、保有する資産に基づいて決まる。銀行の資産とは、銀行が中央銀行に預けている小額の元金と莫大な貸付(ローン)である。
 できたばかりの銀行は、中央銀行に預けている元金1に対して、10の貨幣を発行することができる。そして発行した貨幣を誰かに貸付すると、銀行はその抵当権(ローン)を担保にして、さらにその10倍の貨幣を発行できるのだ。
 このような準備制度のもと、銀行はおよそ元金の90倍のお金を創り出すことができる。つまり銀行はお金を、預金ではなく借金から創っているのである。あなたが持っているお金は、実は誰かの借金である。誰かが借りないとお金は生まれないからだ。
 いまや銀行は、複雑な制度をかいくぐって限界なく貨幣を創りだすことができるようになった。銀行は私たちが借りられる限り、お金を創ることができるのである。現在流通している貨幣の95%は銀行のローンによって生まれたものである。これが金融経済の実態だ。


 上の記事は陰謀論サイトと勘違いされるようなホームページのものではありません。
 つまり、「Money As Debt」の内容は一般的なことを言っているだけなのですね。

 動画では見落としそうな内容も書いてありました。

環境破壊が止まらない原因は、モラルではなく経済のシステム
 さて銀行は、新たな利息収益を上げるためにさらに貸付(ローン)を増やし、このクレジットという化け物は膨張してゆく。
 貸付(ローン)には、当然、利息の支払いが伴う。だが、銀行は利息分の経済的価値を生み出すわけではない。銀行が生み出したのは元金だけである。
 ではどこから巨額の元本に対する利息が支払われるのだろうか? 利息を生み出すのは、実質的な経済活動しかない。そのため、この膨張した貨幣システムを維持するためには、“経済がいつまでも成長し続ける”という前提が必要となる。
 だが経済の成長には、資源が必ず必要になる。膨張する経済システムは、永久の経済成長を必要とする。しかし残念ながら地球の資源は有限であり、永久の経済成長と地球資源の保護を両立させることはできない。
 昨今のコモディティ(原油・鉱物・農作物)価格が軒並み上昇しているのは、急激に膨張した金融経済に対する実質的資源の枯渇を端的に表している。現代の金融資本主義システムは、いやおうなく自然を壊しつづけ、地球を侵食しつづける。これは貨幣論から見れば、非常に単純な理屈である。
 どんなに自然保護を叫んでも環境破壊は終わらないだろう。なぜなら問題は皆が考えているよりもはるかに構造的だからだ。それはモラル(倫理)の問題ではなく、経済システムの問題なのである。
 マネーサプライ(貨幣の供給)の総容量は、地球が再生産できる資源供給量の中に収めなければならない。エコロジーはエコノミーとセットで考えなければならない。そしてそのような目を持つ時、現代の貨幣システムが抱えている根本的な欠陥を私たちは知ることになるだろう。


 現在の狂った価値観に基づいた経済システムでは、つくった物を大事に長く使おうなんて事は無理な話です。
 多くの人に浪費をしてもらわないことには、新しく生産することができませんから、自転車操業の経済の車輪が回らず破綻することになりますからね。

    「自転車は 転がらなければ 火の車」(空楽)

 こんなバカな経済システムの社会を維持しつづけることに意味があろうはずがありません。
 「火の車」となりそうな自転車からおりて、皆がのんびりと暮らせる方法を考えたほうが良いと私は思うのですな。

 さて、FRBについて、別のページに書いてありました。(^_^;)

Business Media 誠:山口揚平の時事日想:現代の不思議な貨幣論・第2話――貨幣をコントロールしているのは誰?
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0711/20/news030.html
貨幣の流通をコントロールすることの意味
   ・
 貨幣の流通をコントロールができるということは、資本主義社会においては、世界を支配することを意味する。だからその権力はきわめて強力である。
 米国の連邦準備銀行(Federal Reserve Banks, 連邦準備銀行)の元議長のグリーンスパン氏や、現議長のバーナンキ氏の名前を聞いたことがある人は多いだろう。通常、貨幣の発行や通貨政策(つまり金利の決定)は、連邦準備銀行などの各国の中央銀行が行う。
 実質的に連邦準備銀行は、通貨政策のすべてを管理している。アメリカのドルは、この連邦準備銀行が、国債を担保に政府に貸し付けた手形にすぎない。
 もう少し分かりやすく説明しよう。例えば、米国政府が公共投資のためにドルを必要とする。そうすると連邦準備銀行は、米国財務省から国債を購入してそれを担保に政府の口座に求められたドルを振り込む。
 このお金は誰かの口座から借りてきて振り込んだお金ではなく、ただ米国政府の口座に記入するだけである。そして国民は、政府の国債の利払いを通して連邦準備銀行に利益を支払う構造になっている。現在、連邦準備銀行は米国国民に対し、1時間につき4700万ドル(約50億円)の利子を請求しているのだ 。

連邦準備銀行はなぜできた?
 さてここで1つ質問したい。この中央銀行は、誰の持ち物なのだろうか。当然、政府機関だろうと考える読者が多いのではないだろうか? ところが実態はそうではない。
 連邦準備銀行は、米国の政府機関ではなく、100%民間企業である。それではなぜ、こんなややこしいスキームになっているのか。それを知るには、連邦準備銀行の設立経緯を考えてみなければならない。
 連邦準備銀行は、表向きは1907年にロンドンで起こった米銀の恐慌への対策として成立したとされる。しかしその設立は、国際金融資本による通貨コントロールを実現するために綿密に計画されたものだと見ている人もいる。時の大統領、ウィルソンを動かして、強引に連邦準備銀行法案を通過させたというのだ。
 ちなみに現在、連邦準備銀行を実質的に支配するニューヨーク連邦準備銀行の株主は、JPモルガン・チェースとシティ・バンク。この2つの銀行で 53%近くの株を所有している。ドルは単なる一国の通貨ではなく世界の基軸通貨だから、こういった国際金融資本家が世界を支配していると考える人がいるのも分かる。
 しかし連邦準備銀行議長の人事権は政府にあり、(連邦準備銀行の)株式の議決権は持っていない。このようにそのシステムの詳細を考えると、単純に結論を下すのは適当とは言えまい。


 と言うことで、FRBが100%民間企業と言う事も、広く知られていないだけで常識のようです。
 表向き人事権が政府にあったところで、米国の金のかかる政治じゃ金で動かすこともできるでしょうしね。(-_-;)

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2 コメント

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ちょっと表現がおかしいですね(゜-゜;)ウーン (空楽)
2008-02-10 15:21:01
>>できたばかりの銀行は、中央銀行に預けている元金1に対して、10の貨幣を発行することができる。そして発行した貨幣を誰かに貸付すると、銀行はその抵当権(ローン)を担保にして、さらにその10倍の貨幣を発行できるのだ。

>あのー...。銀行券(紙幣)や貨幣の発行権は中央銀行しか持たないのでは?
日本の場合は「中央銀行=日本銀行」です。

 紙幣は日本銀行が発行しますが、硬貨は政府です。
 まぁ、こう言う問題ではないでしょうけどね。(^_^;)

>それと、日本銀行以外の一般銀行(例えば三井住友銀行とか三菱UFJ銀行など)が勝手に日本銀行券(日本円のお札)を発行してしまえば法に抵触してしまいますね。(笑

 日本銀行券を民間の銀行が発行すれば違法ですが、資産(債権)をもとに日本銀行に紙幣をよこせと言うことはできますね。
 表現はちとおかしいが、そう問題のある表現とは私は思いませんけどね。(^_^;)

 さて、こちらの記事もデンパでしょうか?

JOG(278) 日本銀行 ~ 現代の「関東軍」!?
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h15/jog278.html

 日銀、銀行、バブルを勉強するには良い資料だと私には思えますけどね。( ^▽^)
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日本銀行券の発行権 (辰乃与太郎)
2008-02-08 16:42:49
>>空楽さん
こんにちは。
空楽さんが紹介してくれた山口揚平さんの言っていることに「?」な部分があったので指摘しますね。

>できたばかりの銀行は、中央銀行に預けている元金1に対して、10の貨幣を発行することができる。そして発行した貨幣を誰かに貸付すると、銀行はその抵当権(ローン)を担保にして、さらにその10倍の貨幣を発行できるのだ。

あのー...。銀行券(紙幣)や貨幣の発行権は中央銀行しか持たないのでは?
日本の場合は「中央銀行=日本銀行」です。
それと、日本銀行以外の一般銀行(例えば三井住友銀行とか三菱UFJ銀行など)が勝手に日本銀行券(日本円のお札)を発行してしまえば法に抵触してしまいますね。(笑

[参考]
日本銀行 (wikipedia):
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C

日本銀行の公式サイト:
http://www.boj.or.jp/

日本銀行法:
http://www.boj.or.jp/type/law/bojlaws/bojlaw1.htm

今、僕は経済とか経済学とかを勉強中だけれども、少なくとも「トンデモ経済学」には騙されないように気をつけますね。
では。
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