「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

過去最悪の内部被ばく!?

2017-06-07 | 2017年イベント
本学が大混乱している最中、日本で放射線被ばく事故が発生したというニュースがロイター(Reuters)を通じて報道されました。
5人の作業員の方が、日本原子力研究開発機構(JAEA)内での事故により、肺内に放射性物質であるプルトニウムを吸入し、内部被ばくに至ったとのことでした。この種の事故では過去最悪規模の放射能量とのことです。原因はよく判りませんが、作業手順等に問題があったのかもしれませんし、作業側の油断もあったのかもしれません。いずれにせよ、今後の健康影響が問題視されています。
福島原発事故とは全く関係がありませんが、原子力・放射線関連業務において日本でこのような事故が発生したということで、個人的には大変衝撃的でした。

今後は放射線医学総合研究所で、これらの作業員の方々の治療と、被ばく線量の評価を行っていくとのことですが、長期的な健康影響がどうなるのかも含めて注意深く見守っていきたいと思います。