「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

ワールドツアー2017 ~英国、日本、メキシコ~

2017-10-14 | 2017年イベント
ここ最近、カタルーニャの独立選挙、ラスベガスの乱射事件など様々な出来事が世界を揺るがしています。まさに諸行無常の世の中ですが、私も旅人の様にあちこちを移動する日々を過ごしており、なかなかこのブログも更新できませんでした。
おちこんだりもしたけれど、私はげんきです(『魔女の宅急便』風に)。
先週は横浜で国際学会に参加し、今週から来週にかけてはメキシコでの学会に来ています。どちらも私にとっての恩師たちが大会長を務めていらっしゃることもあり、私としても是非参加したかったのでした。私のスケジュールを見て、今の指導教官が「ワールドツアーみたいだね」と言った通り、先週からの英国、日本、メキシコの移動でほとんど地球一周くらいはしています。これから、メキシコ、日本、英国の「復路の旅」があるので、また地球一周分くらいは飛行機に乗らなければなりません。学会に参加するのは楽しいのですが、正直、狭いエコノミークラスの座席にはもはやうんざりしています。



パシフィコ横浜は私にとってはある意味で「ホームグラウンド」と言うべき場所なのですが、先日久しぶりに行ったら、「あれ? こんな場所だったかな?」と感じました。よく考えると、ここ数年ほどパシフィコに行っていなかったという驚愕の事実があり、時間が経つのはあっという間だと改めて思い知らされたのでした。学会会場でもしかしたら医学部の同期に会えるかなと思っていたのですが、残念ながら、そういう機会はありませんでした(私が気付かない非礼があったら申し訳ないですが)。
大会長の恩師と、学会の大御所にあたる先生から「福島について話して下さい」というお話を頂いたので、若輩の身でのこのこと出掛けて福島被災地のお話をしました。英国のOxfordなどあちこちで原発事故の話をしてきましたのですこしは慣れているつもりではありましたが、英語で話すのは今でも緊張しますね。日本人の聴衆からは時折、「先生の英語は早口ですね」と言われるのですが(それでもネイティブスピーカーに比べたらかなりゆっくり喋っているのですが)、今回は時間が限られていることもあって、すこし聞き取りにくいスピードで話してしまったかもしれません。
ああ、プレゼンテーションが上手くなりたい。

メキシコは最近、地震が多いので少し心配していましたが、開催場所はカリブ海側のCancunなので、今回の渡航ではとくに問題はありませんでした。初めてCancunに来ましたが、まさに天国みたいな場所であり、たいへん驚いています。ホテル地区には大きな豪華ホテルが立ち並んでいるのですが、今回の学会も、その中の一つのホテルの一部を借り切る形で開催されています。私の現在の指導教官が大会長なのですが、世界で最も大きな放射線研究コミュニティであるこの学会の大会開催を取り仕切る姿を見て、改めて敬意を抱きました(私のボス、マジ、凄いんです!)。
世界中から(主に米国から)著明な研究者たちが集まっているので、私も色々と勉強させてもらっています。
決して、バカンスを楽しんでいるわけではないのですニャ~