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映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

ウェイキング・ライフ

2004-12-27 04:34:56 | スピリチュアル

Waking Life
2001年 アメリカ
脚本・監督 リチャード・リンクレイター
美術監督:ボブ・サビストン
出演 ワイリー・ウィギンズ/イーサン・ホーク/ジュリー・デルビー
スティーブン・ソダーバーグ/リチャード・リンクレイター 他たくさん




夢の中で生きている。
何度も何度もくりかえし。
目が覚めたと思ってもまだ夢の中。
そのくりかえしにウンザリすると
目覚めたいと思うようになる。
目覚めたいと思うなら、目覚めればいい
リンクレイター監督は言う。

それはきっと信じられないほどに簡単なことなんだろう。
勝手に人間が制限を作り出しているだけなんだろう。
空を飛ぶことやテレポーテイションだって
かんたんにできるに違いない。

目覚めるということは
今の瞬間を受け入れるということ。
「今」という瞬間を拒否して
「次」を延々と求めて
夢をみて生きるんじゃなくて。

そして
「今」の瞬間を受け入れるということは
すべてを受け入れるということ。
「いつか」のために生きるんじゃなくて
不満足だと思っている部分も含めて
「今」の全部を受け入れるということ。
一瞬一瞬の感覚の中で
喜びを感じるっていうことらしい。

「否定」からは自己探求は難しい
と、映画の中でおじいさんが言っていた。
たまにラッキーな出来事が起こって
喜びから「今」の瞬間を自然と受け入れることができて
素晴らしい出来事を連続で体験したとしても
誰かに腹を立てたり、うす黒い気分になると
その奇跡がウソだったみたいにぴたっと止まる。
だから、いままでのツキを
「奇跡」とか「幸運」だとしか呼べなくなる。
運命のいたずらとしか思えない。
そしてまた夢の中で生きる。
「今」を受け入れたときの素晴らしさを
思い出すこともできなくなって。

でも本当の意味で目覚めれば人間だって
マジカルな世界の中で生きることが
できるのかもしれない。
できるんだと思う。




そんなふうに考えさせてくれる
霊性と現実の結び付けかたを教えてくれる映画だった。
日々の生活の中で気づかなくなってしまっている大事なことを
いろんな面からたくさん情報として教えてくれる。
全部まじめに聞いていると疲れるけど、そのうちに
大量な情報の中から好きな部分だけ受け取ればいいんだ
ってことがわかってくる。

5分でぶっ飛ぶ快感ドラッグムーヴィーとかいう宣伝文句が
ついていたけど、全然そんなんじゃないまじめな作品だった。
この監督が前に撮った「恋人たちの距離」もおもしろかった。
それはリンレイター監督のベースの部分に
自分が共感しているからなんだと
この『ウェイキング・ライフ』をみて気がついた。




スピリチュアルなことが苦手な人も入りやすいように
表向きには「夢」をみているという設定にしてあるけど、
この作品の中でもどこかで言っているとおり
「夢」を扱った作品はほとんどが駄作だから
「夢」の映画だと勘違いされるリスクも背負って
リンクレイター監督はこの映画を撮ったんだと思う。
すごくまじめに、しかもおもいきり。

実写にデジタルペインティングを施してあるそうだ。
気が遠くなりそうな作業!!



   



ポリーmy love

2004-12-13 08:17:11 | コメディ
ALONG CAME POLLY
2004年 アメリカ
監督・脚本 ジョン・ハンバーグ 
出演ベン・ステイラー/ジェニファー・アニンストン
フィリップ・シーモア・ホフマン/アレック・ボールドウィン
ハンク・アザリア/デブラ・メッシング





気晴らしにみたらスカッとした。
ベン・ステイラーはいつものようにまじめにがんばって
ちゃんと私を笑わせてくれた。
こんなコメディなのに、ストーリーもしっかりしてるし
脱線しないし、えらいなあベン・ステイラーは!
(べつにベン・ステイラーが監督しているわけじゃないけど
アダム・サンドラーをみた後だから…なんとなく)と思った。

本当の監督はジョン・ハンバーグ。
『ミート・ザ・ペアレンツ』や『ズーランダー』の脚本を書いたひと。
DVD特典のメイキングをみると、「だいじょぶ?! このひとが監督で!?」
と私が俳優ならつい言ってしまいそうなすごい童顔。
きっとこどものこころを失っていないせいなのかも。
でも、おとなの部分で作品をまとめているわけだから
ちゃんとしたおとなのひとなんだな…。

ストーリーとは関係ないけど、ベンの妻役のデブラ・メッシングと、
ガールフレンド役のジェニファー・アニンストンが
似ていてモヤモヤした。これって、どういうことなんだろう?
ムチムチっとした肌の感じとか、表情の作り方とかすごく似てる。
顔も似てるし。ベンの役の好みのルックスってこと????

意外にもフィリップ・シーモア・ホフマンがおもしろかった。
志村けんか誰かが
コメディアンはコケ方がうまくないとダメだと言っていたけど
フィリップ・シーモア・ホフマンは登場した瞬間に
全身でおもいきりコケてみせてくれる。
太っているのにいい動きだった。
太っているひとのいい動きってすごくおもしろい。
フィリップ・シーモア・ホフマンはコメディもいけるし、
重厚な役もできちゃうしすごいいい俳優なんだなあ。
顔はレオナルド・ディカプリオにそっくりだ。

それからアレック・ボールドウィンが最高だった!
アレック・ボールドウィンてこんなひとだったっけ?
って最近よく思う。
オナラを[プッ]ってして「あ~…」ってため息つくような役
やるようなひとだっけ?!
それ以前にこういう映画に出るひとだったっけ?!
と混乱している中、
すごい勢いでおもしろいことをしてくれるから笑っちゃう。




未来の計画のために暮らしていたら
今が楽しめなくなるっていうのは当たっていると思う。
未来の計画なんてたてなくていいのか! と思えてホッとした。
でも、「今」を最大に楽しむことのほうが
未来の計画をたてることより難しいかもしれない。
というまじめなこともちょっと考えさせてくれる映画だった。




「あ~来る、来る、来る来る。。
って思ってるとやっぱりキター!
何がって、笑うところよ。
ベン・スティラーを好きな理由は、そーやってあたしの期待が大きくても、
ちゃんとその期待に応えてくれるからなのよ。」NO MOVIE,NO LIFE
より

      というkomexさんの感想を読んでからみたのですが、
      ほんとにそうでした。すごい!ベン・ステイラー。
      ちゃんと期待通り笑わせてくれました。
      コリを的確にほぐしてくれる整体師みたい。
      
      私の期待を裏切ることの多いアダム・サンドラー…。
      それでもやっぱり好き。


                       






N.Y.式ハッピー・セラピー

2004-12-11 07:27:35 | コメディ
ANGER MANAGEMENT  
2003年 アメリカ
監督 ピーター・シーガル  脚本 デヴィッド・ドーフマン
製作 ジャック・ジャラブート/バリー・ぺルナルティ
プロダクションデザイナー アラン・アウ 
編集 ジェフ・グルソン 衣装デザイン エラン・ラッター 
出演 アダム・サンドラー/ジャック・ニコルソン/マリサ・トメイ
ジョン・タトゥーロ/アレン・カヴァート/ルイス・ガズマン
ウディ・ハレルソン/へザー・グラハム/ジョン・C・ライリー
ハリー・ディーン・スタントン  本物のジュリアーニ市長/スポーツ選手の方々 他



アダム・サンドラーの出ている映画は必ずみる。
どこがすきなのか自分でもよくわからないまま。
          
J・ニコルソンがJ・タトゥーロに言った言葉
「この映画にはトーンがないんだ。だからおもいきりやれ」
を聞いて、そうか! と思った。
アダム・サンドラーの出ている映画にはトーンがないんだ。
(『パンチドランクラブ』とかは別だけど)
だからいつもへんな感じがしていたのかも。
ズレていても、どうズレているのかよくわかんなくて
でも、それが押しつけがましくなくて好きなのかもしれない。
どこにもあてはめられないズレかたをするからすきなのかも。

この映画もたぶん、本来の脚本の意図とは
微妙に別次元へズレているような気がする。
メインのストーリーがどうでもいいような気さえするときがある。
今回はジャック・ニコルソンが一緒だったので
強気にズレていた。

『パンチドランクラブ』の別バージョンみたいな話。
私は断然こっちのほうがすき。
       



    
 アダムサンドラーの子供っぽい突発的なギャグもすき。

D姐さんのステキなサイト アダム・サンドラー/Adam Sandler擁護委員会
「NY式ハッピーセラピー」鑑賞の心得が.





   

ギャングスター・ナンバー1

2004-12-06 20:58:21 | いろんな「愛」のかたち

GANGSTAR NUMBER1

監督ポール・マクギガン 撮影 ピーター・ソーヴァ
製作ノーマ・ヘイマン/ジョナサン・カヴェンディッシュ
音楽 サイモン・フィッシャー・ターナー/ジョン・ダンクワース
プロダクションデザイン リチャード・ブリッジランド
ヘアメイクデザイン ジェニー・シャーコア 
コスチュームデザイン ジェイニー・テミメ
出演 ポール・ベタニー/マルコム・マクダウェル
デヴィッド・シューリス/サフロン・バロウズ

(映画のストーリーについて書いてあるので、これから観る予定の方はご注意!!)
 


途中で、思ってた以上の主人公(ポール・ベタニーの役)
のサイコぶりに気づいてから
私は彼のキャラクターが大好きになった。
パトリシア・ハイスミスやジム・トンプソンの作品に
出てくるキャラクターみたいに
自分を追いつめることになったとしても
本能を隠すことのできない
独自の美意識で突っ走るひとたち。
主人公が殺人をするのをみると
なぜだかスッキリする。
おもいきり残酷でどこかクリエイティブで
彼が殺人をするたびに笑った。
この映画のそういう平気な過剰さが気に入った。

だけど、
この映画はそういうことじゃないみたいだった。



憧れていたギャングスターのフレディが刑務所に入ってから30年、
主人公ははギャングスターの地位を手に入れた。
だけど、スーツの着こなしも昔みたいにはかっこよくない。
おしゃれの先生がいなくなったから。

刑務所から出てきたフレディは昔のとおりダンディだった。
でも、もう彼はギャングスターでもなく、
ギャングスターナンバー1の地位にも興味がない。
「ギャングスター・フレディ」の存在がなくなったと知った時、
主人公はすごくむなしかったと思う。
フレディが持っていたすべてのものを手に入れた自分に
今度はあこがれてほしかったのに。

主人公はフレディになりたかったんじゃなくて、
ギャングスターナンバー1になりたかったわけでもなくて
フレディを愛していたんだと思う。
男が女を愛するみたいに。
女が男を愛するみたいに。
自分でも気づかずに。
殺人も含め、彼がやってきたことはすべて
フレディへの本気の愛のかたちだったんだと思う。




『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルへの
オマージュみたいな表情をポール・ベタニーがしてた。





これを見ている真夜中、外は大嵐だった。
そんな中ぬくぬく羊の毛の上に転がって
ギャングスター?1をみるなんて
最高にしあわせだ! なんとなくぴったり。

イギリスの俳優は個性があっておもしろいなと思う。
個性があるというより、個性が許されているという感じ。

ポール・ベタニーは服を脱ぐとプヨプヨしてる。
アメリカの俳優みたいに筋肉ムキムキじゃなくて。
そういう怠け者のところが親近感を抱かせてくれていい。
服を着たときのスレンダーなルックスは
奇跡的で一時的なもので、だからまぶしくて
でもそれを目に焼きつけておかなくちゃいけない
っていう感じ。


男のひとがみたら、おしゃれ心に火がつくかも?
カフスとか、時計とかスーツとか買いに行きたくなりそう。

『ギャングスター・ナンバー1』について
     ↓
NO MOVIE, NO LIFE…大好きなkomexさんのBLOG
ギャングスター・ナンバー1@映画生活




パーティ★モンスター

2004-12-05 01:35:42 | 堕ちてゆく
party monster
2003年 アメリカ・オランダ
監督・脚本 フェントン・ベイリー/ランディ・バルバート
原作 ジェイムズ・セント・ジェイムズ「ディスコ殺人事件」
プロダクションデザイナー アンドレア・スタンリー 
衣装デザイナー マイケル・ウィルキンソン 
ヘアメイクアップ カブキ  撮影 テオドロ・マニアツチ 
音楽 ジミー・ハリー  音楽スーパーバイザー ハワード・パー
出演 マコーレー・カルキン/セス・グリーン/マリリン・マンソン
ウィルマー・ヴァルデラマ/ジャスティン・ヘイゲン/
ディラン・マクダーモット/ウィルソン・クルーズ/クロエ・セヴィニー





「存在すること」が仕事なんて最高だ。
「ファ~ビュラスでいること」。
セス・グリーンは原作者役を演じるにあたり、
本人からそうアドバイスをもらったそうだ。
ファビュラスでいることが仕事。
すてき。
             



80年代後半~90年代初頭のクラブ・キッズの実話。
能天気でうるおっていた時代なんだなと思う。
この映画の空気感もうるおっていてセクシー。
そして、sexシーンなんてひとつもないところがすごくいい。
監督はわかっているひとなんだなあと感心する。



魔法がかかった世界の中でしか会えそうもない
マイケル・アリグという実在の人物の役を
マコーレー・カルキンが演じてた。
このマジックみたいな夢みたいな
世界の中にリアルに住むことのできるのは
マコーレー・カルキンしかいないよ!!
と、みおわった後、心から思う。

演技しているマコーレー・カルキンをみるのは
これが初めてだ。(子役時代の映画をみたことがない。)
なんか、口もうまくまわってないみたいだし
身体つきも演技もまだ子供みたいなんだけど
そんなマコーレー・カルキンじゃないとこの映画は
もしかしたらコケてしまっていたかもしれない。
マコーレー・カルキンの存在自体が
もうこの映画の役にぴったりなんだ。





いたずらにしても、それ以上の悪いことをやるにしても
いいことといけないことの境界線が
本気でグチャグチャなマイケル。
何をしてしまっても、謝ることはあっても
罪深く自分を思わないところが大好き。
そしてそういうことが許される
(許されなかったとしても通ってしまうというか、
いまみたいに低い位置まで降ろされて
どす黒いイメージをはりつけられるわけではない)
90年初頭っていいな。
みんなに余裕のある時代だったんだと思う。

クラブシーンとマイケルの生活がだんだん廃れていく様子も
あんまり悲しくなく描かれているところもすきだ。
魔法のオーラとかモヤがどんどんなくなって
子供の面影が残るマイケルの輪郭がはっきりと
画面に映るだけで充分悲しさがわかるから。
メチャクチャにやってきたマイケルが
「もうメチャクチャだ」って言うなんて笑っちゃう。
そして、悲しい。





こんなふうに撮ってある映画をずっとみたかった。
時代の1シーンを切り取るのって難しいのか
いままでたくさんこういう映画をみたけれど
みんなコケてた。
この映画も雑誌で酷評されているのを読んだことがあった。
でも私の欲求は充分に満たされた。
その時代の空気感を狂いのないように
大切に撮ってある作品だと思う。
ときどき、ピタッと映画が停まってしまうんじゃないかって
ヒヤヒヤさせられる前半のいびつな感じも含めて大好きだ。




監督の2人はドキュメンタリー版の「party monster」を
1999年にすでに撮っている。
イメージがはっきりしているせいか、キャスティングが端役まで完璧だと思う。
セス・グリーン(いつも変な映画に出てる。チャーミングな演技で大好き)も、
マリリン・マンソン(すごい! この完璧なひとは誰?!と思ったら…)も、
ボーイフレンド役のひとも、赤毛のひとも、憎くてダサいエンジェル役のひとも、
みんなみんなぴったりだ!! 
衣装とメイクももちろんステキ。
映画で使われた衣装の多くは実際のクラブキッズから提供(1000着以上も!!)
されたものだそうだ。OFのときの衣装もよかった。




『パーティ★モンスター』についてのみなさんの記事

むーびーだいやり~
Let me go








 

告発

2004-12-02 02:38:47 | 事件/サスペンス
MURDER IN THE FIRST 
1994年 アメリカ
監督 マーク・ロッコ 脚本 ダン・ゴードン
撮影 フレッド・マーフィ
出演 クリスチャン・スレイター/ケヴィン・ベーコン
ゲイリー・オールドマン他
(1940年代、アルカトラズ刑務所の地下牢に3年以上も入れられ
リンチを受けていたヘンリー・ヤングの実話。
アルカトラズ刑務所はこの事件がきっかけで封鎖されることになったらしい。)


身体の免疫が落ちそうなくらい苦しい映画だ。
何年か前にみた作品だったけど、
内容を忘れてしまっていた。
ただひとつ記憶していたのは、
ゲイリー・オールドマンがすごくひどいことをする
刑務所のえらい人だったということだけ。
だから、ゲイリー・オールドマンが全編に出ていて
延々にヘンリー(ケヴィン)に虐待をしていたんだと思っていたのに
実際には、彼の出演シーンなんてほんのちょっとだけだった!!

監督がインタビューで、「出ているシーンが少なくても、
ずっと存在を漂わせていることのできる最高の俳優が必要だった」
と言っていたけど、そのとおりの演技をしている
ゲイリー・オールドマンは本当にすごい。

椅子に座っている姿とか、ペンの持ち方とか
剃刀で自分の肌を誤って切ってしまったとき
鏡を即座に割るそのキレる速度とか、
そんな部分だけをみても
ゲイリー・オールドマンの中には
役の人物が入りこんでいる。
ゲイリー・オールドマンが役になりきってるんじゃなくて、
役の人物がゲイリー・オールドマンの中に入っている。
チャネリングみたいな演技だ。
努力でできる演技なんかじゃない。
天才だ! 

クリスチャン・スレーターはこのとき
すごく若かったんだなあと思う。
若くて、自分のことしか考えられない、
良くも悪くも人生経験が少ない感じの顔
がこの役に合っていた。

ケヴィン・ベーコンのことは
この映画を初めてみたとき好きになったんだった。
ケヴィンはこの作品に出演してから
彼の良さがうまく表れる映画に
出られるようになったような気がする。
ケヴィンがどんな俳優なのかを見通してあげた
マーク・ロッコ監督も素晴らしい。

この映画は実話なのに、見せるという点において
的確・見事に構成されていると思う。
どんなふうに観た人の頭に記憶されるのか、
勝手に変化していく観終わったあとの記憶まで
計算して作ってあるような。
野球というモチーフの使いかたも
この作品の中ではドライなくらいなのに、
記憶の中でそれはヘンリーの記憶を共有しているみたいに
ドラマチックなものに変化する。



証言台に上がったヘンリーの、
最後のキメになるセリフにだけは疑問を感じた。
一瞬、心が作品から離れてしまった。
そんな客観的なことをヘンリーが言うだろうか?
この話は実話だから、裁判記録から拾ってきた言葉だとしたら
事実ヘンリー・ヤングというひとがそう言ったんだろうけど、
その「ヘンリー」は、この映画で描かれている「ヘンリー」
とは別人格じゃないかと思って。
私は、この映画で描いた「ヘンリー」の言葉が聞きたかった。






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風に吹かれて-Blowin' in the Wind-…告発

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