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映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

dot the i/ドット・ジ・アイ

2005-07-10 06:23:50 | スケルトンな世界
dot the i 2003年 イギリス/スペイン
監督・脚本 マシュー・パークヒル
撮影 アルフォンソ・ビアト 編集 ジョン・ハリス
出演 ガエル・ガルシア・ベルナル
ナタリア・ヴェルべケ/ジェームズ・ダーシー
トム・ハーディ/チャーリー・コックス


太陽をいっぱい浴びている人種のタフさには
やっぱり誰もかなわないんだな~と思った。
彼らはどんな状況でもへこたれない。
そんな人たちを利用しようとしたのが
まちがいだ。

一般的に言われる美意識が
高くなればなるほど人は弱くなると思う。
それはたぶん、まやかしの美意識だから。
これは美しいけど、これは美しくない
と言い切ってしまえるのは
すべての中にすでに“美”があることを
認識できていないから。

まわりの“美”を自然に理解し
楽しむことができる人たちがいる。
そういう人たちは生活を楽しんでいる。
リラックスして暮らしている。
自分を含め、日本人では
あまりそういう人を見たことがない。

この映画は何度もどんでん返しが
繰り広げられるすごくおもしろいストーリーだけど
見ている間、私がずっと考えていたのは
このことだった。


   
 
マシュー・パークヒル監督は、
詩人や小説家としても表現活動をしていたそうです。
この話も最初は小説で発表しようとしていたとか。

バーナビー役のジェームズ・ダーシーがすごくよかったです。
どこまでいっても絶対に幸せになれなさそうな
貧相なお金持ちの役なんだけど
じつはすごくクールな人だった!という設定で、
そのクールな変身振りがびっくりでした。

dot the i@映画生活


GERRY(ジェリー)

2005-07-07 18:50:38 | スケルトンな世界

GERRY 2002年 アメリカ  
監督・脚本 ガス・ヴァン・サント 制作 ダニー・ウルフ
脚本・出演 ケイシー・アフレック/マット・デイモン
撮影監督 ハリス・サヴィデス
音響 レスリー・シャッツ 音楽 アルヴォ・ベルト


2人はどこへ行くつもりだったんだろう?
どこまで歩いても
静かで美しい大自然の風景。
それなのになんでこんなところで
ここまでズタボロにならなきゃいけないんだろう?
という顔で足を引きずりながら歩いている2人。
ほんとうに、自然はこんなにも美しいのに
嵐がきたわけでもなく
雪崩や竜巻がおこったわけでもないのに
なんでこのひとたちはこんなにも
ボロボロにならなきゃいけないんだろう?
というよりも、
2人が勝手にボロボロになっただけなんだけど…。
自然をナメていたから。
2人は最初から“ジェリってた”。

   

2人がずーっと無言で歩いている間、
私は映画とはまったく関係のない
別のことを考えていた。
彼らもきっと私と同じくらい
各自の思考に入り込んで
歩いていたのだと思う。
そしてたまに正気に返ると
歩くことに退屈していた。
それがとてもよくわかる。
でも、退屈なんていえないくらいの
境地に陥ってしまってからは
「果てしない」とか
「どこまで行っても」とか
「もしかして死んだりして」
とかいう言葉がよぎって
自分とは無関係に美しいその風景を
憎んだにちがいない。
最後の方は、そのことさえも
受け入れていたのかも。

   

弱そうな方のジェリーが力尽きたとき、
もう1人のジェリーが殺した。
悪いことだとは思わなかった。
殺された方も望んでいたし
大自然の中では、弱いものが殺されるのは
当然な気がしたから。

でもそのあと
すぐにハイウェイが見えてきてしまった。



   
この映画を見ている最中、
あ~、今眠れたら幸せだなと思いました。
でも眠たくなりませんでした。
目がギンギンに冴えているときに見てしまったから。
この映画の中のジェリーたちと一緒に
大自然の中をさまようしかありませんでした。
それは時間が果てしなく長く伸びていっているような
ある意味つらい体験でした(贅沢な体験でもあったと思うけど)。
こういう感覚を共有させるためにガス・ヴァン・サント監督は
こういう撮りかたをしているのかもしれません…。

この感想を書いたあと、友人に
「あれは殺したんじゃないよ、幻想なんだよ。
あっちのジェリーは自然に力尽きたんだよ、
というふうにオレは見たけど」
と言われて愕然としました。
私は殺したと思いこんでいたので。
もう一度、見る勇気はないけど、
そこのところがどうだったのか確かめてみたい気もします。


ジェリー@映画生活



ヴィレッジ 

2005-07-01 05:46:28 | スケルトンな世界
THE VILLAGE 2004年 
脚本・監督・制作 M・ナイト・シャマラン
制作 スコット・ルーディン他
撮影 ロジャー・ディーキンス
編集クリストファー・テレフセン
音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演 ホアキン・フェニックス/ブライス・ハワード
ウィリアム・ハート/シガニー・ウィーヴァー
エイドリアン・ブロディ/ジュディ・グリア 他


ストーリーのネタが書いてあります。この作品を見る予定のある方はご注意!
 


赤は欲望の色だと思う。
この村には赤色がない。
みんな赤色を隠して生きている。
欲望を押し殺して生きている。
森の魔物を誘ってしまう色だから。
でも、赤は自然の中にもある色なのに。
ベリーの実とか、人間の血とか。
赤の存在をなくしているこの村は
すごく不自然だ。
ゆがんでる。
隠せば隠すほど
欲望の袋が破裂したように
赤色が降りかかってきそう。

 


この村をつくった年長者たちは
街の中での生活を知っている。
それなのに、
まるで生まれたときからここにいるような
フリをしているところが怖かった。
その余裕のあり方が。
本人たちは必死だと思うけど。
箱庭の中で自分たちを
遊ばせているみたいで。
本当に生きていないみたいだ。
ただ、他人から傷つけられることがないだけ。

 

この村での生活は
どこか宗教に似ていると思った。




  
いままでずっとこの監督の名前はナイト・シャラマンだと思って
そう呼んでました。友達もそう呼んでました。
なんか、アラビアン・ナイトみたいで(?)ロマンチックで
ピッタリな名前だなと思っていたのに、
ほんとうはナイト・
シャマランだったんですね!
                       

アイヴィの役はキルステン・ダンストだったらしいです。
それから、私の好きなアシュトン・カッチャーも出る予定だったみたい。
ヴィレッジのアシュトン・カッチャー、とってもみたかったです。
なんでダメだったんだろう…。残念。
                    

(この情報は『ヴィレッジ@森てんこの森』様のサイトよりうつさせていただきました。)


それから、アイヴィとホアキンのラヴなシーンもとってもよかったです。


ヴィレッジ@映画生活



コンスタンティン

2005-04-18 06:24:54 | スケルトンな世界
CONSTANTINE
2004年 アメリカ
監督 フランシス・ローレンス 
脚本 ケビン・ブロドビン/フランク・カペロ・マーク・ボンバック
撮影 フィリップ・ルースロ  美術 ナオミ・ショーハン
出演 キアヌ・リーブス/レイチェル・ワイズ
シア・ラブーフ/ジャイモン・フンスー/ビーター・ストーメア
マックス・ベイカー/ブルイット・テイラー・ビンス
ティルダ・スウィントン/ギャヴィン・ロズデイル



『コンスタンティン』観たい! と言っていたら
『試写会帰りに。』のbakabrosちゃんが
試写会に連れていってくれました。
ありがとうbakabrosちゃん! 
すでに1回観ている映画なのに、2回も観てくれて…。




(ストーリーのラストの部分について書いてあるので、これから観る予定の方はご注意

「彼は、天国や地獄の世界などあらゆることを知っているが、
唯一自分自身のことだけはわかっていないんだ。
だから世の中を厭世的に見ている。」
Movie Walkerリポートのキアヌのインタビューより。


「コンスタンティンは自分のことを知らない」
ってキアヌは言うけど、
それってどういうことなんだろう?
コンスタンティンは他人とだけじゃなく、
自分自身ともかかわらないように
生きてきたのかな。
悪魔祓いの仕事だけをして。
ハーフ・ブリードたちに振り回されながら
それにイラついて
人の世界に入る込もうとする悪魔を
憎々しいとだけ思って地獄に送り返していたんだろう。

天国と地獄の境目のこの地上で、
っていう言い方が気に入った。



神の使いのハーフ・ブリードのガブリエルは
コンスタンティンにいじわるをするのがすき。
コンスタンティンがやっている悪魔祓いは
人のためじゃなくて自分のためにやっているって。
だからコンスタンティンはいくらがんばって
悪魔祓いの仕事をしても
ポイントが上がらず、天国に行けない。


だけどコンスタンティンが
はじめて人のために「自己犠牲」というものをしたとき、
ポイントが一気に跳ね上がった。
ここのシーンがすごくおかしくて笑える。
やったね~!コンスタンティン!自己犠牲だよ~!
と、天国から声が聞こえてきそう。
それまでのトーンは「エンゼル・ハート」みたいだったけど
ここから突然コミックの世界が立ち上がっちゃう。
フワフワ天国に上っていこうとするコンスタンティンを
悪魔大王が後ろから羽交い絞めにして
サイババみたいにムニムニ胸の中に手を突っ込んで
コンスタンティンの肺がんを取ってあげるの!
そんな~!!
やっと天国に行けそうだったのに…。





観終わった後、bakabrosちゃんが
この原作がコミックだったことを
教えてくれて納得。

もっと前半からこのコミックな世界感で
描いてくれたらいいのに!
最後の15分くらいのトーンで
初めてこの映画が
どんな作品なのかがわかった。




最後のおまけのシーンでは、
コンスタンティンが煙草やめたみたいだけど
せっかく肺がんもサタンに直してもらったのだから
ヘビー・スモーカーのままでいてほしいと思いました。


bakabrosちゃんの感想記事    
『「コンスタンティン」=コンスタンティヌ??』
『「コンスタンティン」2回目』



 

CUBE2

2004-09-18 00:46:04 | スケルトンな世界

HYPERCUBE 2002年 アメリカ
監督 アンジェイ・セクラ
脚本 ショーン・フッド/アーニー・バーバラッシュ/
   ローレン・マクローリン
出演 ジェラント・ウィン・デイヴィス/カリ・マチェット/
   二ール・クローン 他

                   

知っている俳優が出てこなくて清々しい。 

前回の時も思ったけれど、
『CUBE』のテーマって何だろう?

前までは
「イノセント」ってことかと思っていたけど
これを見ると、
「良心」?
わからない。     
           

もし、ボーイフレンドと一緒にCUBEに入れられたら、
あのアルツハイマーのおばあさんのように
楽しく妄想を語って過ごしたい。
                 
それから、他の人も入ってきたりして
次の部屋に移らなきゃならなくなった時、
ボーイフレンドが先に出て
(次の部屋が安全かどうか見るために)
2番目に私が出ようとしたら、
すぐ後ろで知らない人が
梯子から足をすべらせて助けを求めてて、
でもCUBEの魔物が近寄ってきていて、
「あの人はもう手遅れだから、いいから早く登るんだ!!」
って、ボーイフレンドが私に叫んだとしたら、

私は、いけないと思いつつ、
後ろの人を置き去りにするかもな、
と思った。

きっと、そういうふうになってはいけない、
人生の意味は、人を置いて生き延びるより、
大切なことがあるっていう映画なんだ。
(ほんと?!)   




CUBE2@映画生活






アレックス

2004-08-28 03:15:51 | スケルトンな世界
Irreversible
2002年 フランス
監督・脚本・撮影・編集 ギャスパー・ノエ
出演 モニカ・ベルッチ ヴァンサン・カッセル 他



時はすべてを破壊するのだろうか?

たしかに時はすべてを破壊できるが

それは単に道具なのではないだろうか?

映画において。

何かの意思、シグナル、

そういうものの矢印が

組み合わさって、もしくは、はぐれていって、

それが時に乗っただけなのではないだろうか?


この映画は、時を犯人にするために

わざわざ『メメント』(クリストファー・ノーラン監督)のような

逆時間軸をつかっている。

これがストレートだったとしたら、同じことをいうのだろうか?

『メメント』は、言えるし、逆時間軸が必要だったと思う。


でも、これは?


中身を時間軸に頼っているような気がしてならない。

時だけが重要ではないはずだ。

入るべきシーンが足りていない。

でも、足りない何かを埋めようとして、

考えてしまう映画ではあった。

だから、こんなふうな映画はキライじゃない。


暴力はたしかにひどくて、早まわしをしたくなった。

暴力以外に、そこに見えるものがなかったから。

もしかしたらそれがやりたいのかも。

だとしたらリアリティのある現実的な映画だ。

たしかに現実って、こんなかんじ。

こうやって、不意に暴力におそわれて、

理由や意味がないからこそ、怖い。

でも、何かを信じたい。


ギャスパー・ノエは、何を信じている人なんだろう?

軸が見えなくて、怖い。

何を描きたかったのか、本当の意味で私にはわからないけど、

わからないからこそ、記憶に残る映画。



アレックス@映画生活