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映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

ファントム・オブ・パラダイス

2005-06-17 21:12:01 | 音楽
 
PHANTOM OF THE PARADISE 1975年 アメリカ
脚本・監督 ブライアン・デ・パルマ
撮影 ラリー・パイザー
美術 ジャック・フィスク
音楽 ポール・ウィリアムズ・ジョージ・アリソン・ティプトン
出演ポール・ウィリアムズ/ウィリアム・フィンレイ
ジェシカ・パーカー/ジョージ・メモリー 他


ブライアン・デ・パルマの作品をみて
こころを動かされたことは1度もない。
でも、どこか惹かれるものがあるのは
なんでなんだろう??
とずっと思っていたけどやっとわかった。
それは、美術だった。

この作品も冒頭から
なんて美術の素晴らしい作品なんだ!!
と感嘆。
美術のすばらしさだけで
最後まで見せてくれるのだった。

悪魔に魂を売ったSWANの
レコード・レーベル「デス・レコード」の
仰向けに死後硬直した鳥のマークもステキだし、
赤や緑や青の
あちこちに散らばるネオンライトも
グロテスクでグラマラス…。

リアリティーのない世界をリアルにするのは
美術の力なんだとわかった。
とくにこの作品はそうだと思う。
ブライアン・デ・パルマは
この美術監督のイマジネーションから
作品を作ったとさえ思えるほど。


エンド・クレジットで
ジャック・フィスク氏が美術を担当していたことを知った。
ジャック・フィスク氏が美術を手がけている作品は
必ず見ている最中に「すばらしい」と思う。



 
なぜか中島英樹氏のすばらしいアート・ディレクションも思い出しました。

ジャック・フィスク氏の奥さんはシシー・スペイセクさんです。
キャリーのオーディションのとき、
この作品の美術を担当していたジャック・フィスク氏が
シシー・スペイセクさんに
ピアズレーの絵のイメージでキャリーが作られることを
教えてあげて、そのイメージで演じたシシー・スペイセクさんは
見事キャリー役をゲットしたのだそうです。



関係ないけど、映画ルパンのマモーのキャラクターは、
この作品の中のSWANをモデルにしたんじゃないかな?!




コーラス

2005-03-22 05:33:39 | 音楽
LES CHORISTES  文部科学省特別選定
2004年 フランス
製作・出演 ジャック・ペラン
監督・脚本・音楽 クリストフ・バラティエ
撮影監督 カルロ・バリーニ(グラン・ブルー/サブウェイなど)
音楽 ブリュノ・クーレ  合唱 サン・マルク少年少女合唱団
出演 ジャン=バティスト・モニエ/ジェラール・ジュニョ/
フランソワ・ベルレアン/マリー・ビュネル/カド・メラッド/マクサンス・ペラン他


(内容についてボンヤリと触れているので、これからみる予定のある方はご注意!。)


またまた『試写会帰りに。』のbakabrosちゃんに
映画『コーラス』の試写会に連れていってもらいました。




才能ってやつは……
と思いながらみてた。
才能ってやつは……
才能ってやつは……
と頭の中でリフレインしてた。

それも神から与えられた
本物中の本物の才能の存在っていうのは
人々に喜びも与えることができるけど
近くにいる人にとっては
非情で冷酷なものに感じることもあるのかも…。



おじさん先生は音楽家になりそこねた人。
荒れ果てた寄宿舎にいる
最悪のいたずらっ子は音楽の天才。

そして、その天才モランジュ少年が
自分の持つ才能に気づいてゆく。
自分の持っているすばらしいものを
おじさん先生に引き出され
それを開花させていくさまは
一種、不気味なほどの生々しさと
痛々しさと喜びがまじりあっていて
こわかった。



それは、モランジュ少年が変わってしまうことだからだ。

イモムシからサナギに、
そして蝶々になるみたいに。
もうそばにはいてくれない。
1人で飛び立っていく存在に
なりかけていることを知るからだ。



おじさん先生も、そう感じてる。
自分が発見して開花させたすばらしい才能。
でも、それを手元において
自分の楽しみの音楽のために
使うことはできないってことを。


いたずらをした罰として
おじさん先生はモランジュ少年から
ソロ・パートを奪ってしまう。

「きみがいなくても合唱はりっぱにやれる」

それは自分自身に対してのコトバのような。
そして、こんな小さなところで
満足しているモランジュ少年に、
もっと大きなところへ
目を向けさせるための
非常手段のような。



この映画はモランジュ少年が
偉大な指揮者となって
活躍しているところから始まる。

もう白髪のいい年になってるモランジュ少年が、
おじさん先生の書いていた日記を
初めて読むところから回想が始まるのだ。

モランジュ少年は天才だから
天職についているのは
当然のように思っていたかもしれない。
あらためて自分の道を
開かせてくれたひとがいたことを
いま思いだしたかも。

私たちはここで描かれるものが
もう失われた時間だと
知りながらみている。
だから、そのモランジュ少年の気持ちを思うと
ちょっとさびしくてせつない。






私はここに書いたドラマの部分に
非常に興味を引かれてみていたのですが、
ストーリーとしては1部分です。
だからかたよった感想だと思います。
校長先生をやっつけろ!みたいなエピソードとか
もっといろいろあるのです。

全体としてはちょっと雑な感じがしました。
ストーリー全体については
bakabrosちゃんの「コーラス」もっと聴かせて!の記事をどうぞ!

「おじさん先生」という呼び方はあまりにもぴったりだったので
bakabrosちゃんの記事からマネさせてもらいました。






ジャック・ペラン・ファンの
シロのママさんがお作りになった『コーラス』特集サイト。
情報がいっぱいです。
『ジャック・ぺランの部屋』というコーナーも見逃せません。 
こちらもすごい!! の一言です!
シロのママさんの愛を感じるすばらしいサイト。



ドラム・ライン

2004-11-29 02:48:32 | 音楽
DRUMLINE 
2002年 アメリカ 
監督 チャールズ・ストーン三世 音楽 ジョン・パウエル
脚本 ティナ・ゴードン・キスム/ショーン・シェップス
出演 ニック・キャノン/ゾーイ・サルダナ
オーランド・ジョーンズ・レナード・ロバーツ



天才はときに傲慢になってしまうことがある。
天から与えられた才能を
自分だけのものと勘違いして。
そして才能を誇示して
人をひれ伏せさせようとして。
天から才能へとつながる
栄養ラインのような管だけは残るけど
奇跡を与えてくれていた
いくつもの幸運ラインはぜんぶ閉ざされ
天才はコドクになってしまう。



ディボンはドラムの天才だ。
自分が「いい」と思ったことが彼のすべて。
考える前に行動している。
明け方からの朝練とか
どーでもいいルールとか
ノリの悪い選曲ばかりする監督に
ウンザリする気持ちはよくわかる。
「どーでもいいよ! そんなことは」と思っちゃう。
だけどディボンがいるのは
チーム・ワークが必要とされる
マーチング・バンドだった。
「みんなはバンドの音を聴きにくるんだ」
と先輩のショーンが言っているとおり。
そんな中でディボンのスタンド・プレーは
危ういだけでしかない。
そして、それはたぶんディボンの人生の中でも。
自分の力を見せつけるだけじゃなく、
みんなと力を合わせて自分を活かすことは
ディボンが学ばなくちゃいけないことだったんだと思う。
いまじゃなくても、絶対にいつか。

傲慢なディボンに対しても
フェアであろうとするバンドの監督や先輩がすばらしい。
自分を愛しているから
自分を愛したいから
そして、音楽を愛しているから、
その前で謙虚になることができるんだろう。
何かを愛すことのできるひとは
いつでも自分の考えを改める勇気を持っている。
愛すべき自分でいるために。
どんなものに対しても、どんなときでも
フェアであろうとする態度や行動は美しい。
それはシンプルな生きかたなんだ思う。





ドラムライン@映画生活




ストランペット

2004-11-08 04:21:17 | 音楽
STRUMPET 2001年 イギリス
監督 ダニー・ボイル
製作 ジム・カートライト/マーティン・カー
脚本 ジム・カートライト
撮影 アンソニー・ドッド・マントル
音楽 ジョン・マーフィ
出演 クリストファー・エクルストン/ジェンナ・ジー
スティーヴン・ダコスタ/スティーヴン・ウォーターズ 他

若いダニーボイルが撮ったという感じの作品。
「トレイン・スポッティング」よりも、「シャロウ・グレイブ」よりも
前に作られたものだと思って調べてみたら、違った。
2001年にBBCで作られた作品だった。

すごくストレートに作られているのはTV向けだから?
1995年くらいにぴったりの感性というかんじがするけど、
そんな作風だからこそ新鮮な気がしなくなくもない。



犬がたくさんでてくる。
なんでこんなに犬が…と思うが、
この犬たちがじつは大切なことを
みているひとに教えてくれる役目をはたしてる。
自分がいちばん求めていることの本質は何か?
欲とかステイタスとか、余計なものを求める人間の目からみた
「いろんなものが付随した大切なこと」ではなく、
根本的に大切なことを教えてくれる。
そこに犬が映っているだけでそのことを知らされる。

自分を曲げても成功(名声とか、知名度とかそういう意味での)
することが幸せなのか?
自分を曲げずにレコード会社からポイ捨てされて
汚いアパートでもとの暮らしをするほうが幸せなのか?

この作品に出てくるカップルのいちばん大切なことは
2人でいること。
2人でバカみたいに踊りながら曲を作って吐き出すこと、だった。
自由に。誰の指図も受けずに。自分たちの創作の欲望にだけ忠実に。
たとえそれがレコードにならなくても。
2人で部屋の中でそれをしているだけで幸せ。
だけどいままでいろいろな映画で
オートマチックな成功物語をすぎている私は
それでいいのか?! ほんとにそれでいいのか?! 
と思ってしまった。



それでいいにきまってるのに!



自分を一度いつわってしまったら
ずっとそんな嘘の自分でいなくちゃいけなくなって
だんだん自分を苦しめていくことになる。
そんなふうにして成功したって絶対に楽しくなんかないはず。
それよりもいつも本当の自分らしい自分で、
本当にすきなことをやり続けていくことが
いちばんの成功でステキなことなのに。

犬が映った時、余計な思いが剥ぎ取られて
遅ればせながらそう思った…。


作風につられて感想もストレート。

でも本当に、大事なことを教えてくれる作品だと思います。

ストランペット@映画生活





 

School of Rock

2004-09-27 04:56:18 | 音楽
School of Rock             
アメリカ・ドイツ 2003年   
監督 リチャード・リンクレイター    
脚本 マイク・ホワイト    
音楽 クレイグ・ウォドレン
出演 ジャック・ブラック/マイク・ホワイト
   ジョーン・キューザック/ジョーイ・ゲイドス・Jr
   ケヴィン・クラーク/ミランダ・コスグローヴ 他


マイク・ホワイトはふざけたふりして
まじめな良い脚本を書く人だと思う。 
ギャグも主旋律上だし、
行き過ぎず、すっ飛ばしすぎず、
大事なところをちゃんと抜かずに書いてくれるから共感。
この間も、マイク・ホワイト脚本の『オレンジカウンティ』を
見たばっかり。
                     
(『オレンジカウンティ』は、
主人公ははずれ者っていうわけでもなく、
みんなと仲良くバカやって遊んでる男の子が
突然小説家を目指しだすっていう、
ギャグと本気の入りまじったストーリー。
だけど奥底には真面目な話が潜んでいるの。
そしてクライマックスはなぜか感動の涙がでちゃう。
名優・ケビン・クラインがなぜか出演しているよ!)

                       

『School of Rock』は、子供たちの人選もすごくいい。
今まで他の出演作で良さが発揮されてなかった子供が
すごく生き生きかわいく見えていたりして。
子供がいっぱい出てくるけど、
子供っぽい映画じゃないところがいいな。

これを見た日は、常識的なことをたくさん強要された一日だった。
自分て大人としてほんとにダメだなって憂鬱になったけど、
ジャック・ブラックを見てどうでもいいような気がしてきた。
一番自分らしく生きているときが
自分の使命を果たしているときなんだと思う。

    

DVDの特典で子供たちのコメンタリーがついてた。
子供たちはジャック・ブラックのことが大好きみたい。
彼のギャグの一つ一つまでちゃんと覚えてる。
しかも彼のこと、「いきいきしてる」って言ってた!
子供たちに「いきいきしてる」って言われるジャック・ブラックって
すごいなあ!
脚本家のマイク・ホワイトは、いつものように出演しているけど、
彼が画面に映っているシーンになると、
子供たちがなぜかみんな無言になるのが興味深い。

関係ないけど、マイク・ホワイトが製作にかかわっていたTV番組
『フリークス学園』、大好きだった!
突然打ち切りみたいに終わっちゃってショック。
                     


ABC(アメリカン・バカコメディ)振興会…『オレンジカウンティ』についていろいろ教えてくれます。毎日みている大好きなブログ。
NO MOVIE,NO LIFE…komexさんの『オレンジカウンティ』についてのlovelyな記事
スクール・オブ・ロック@映画生活 …いろいろな感想が読めます。 
Cinema AvantGarde BLOGyutakaさんの映画BLOG