BEFORE SUNSET 2004年 アメリカ
監督 リチャード・リンレイター 原案 キム・クリザン
脚本 リチャード・リンレイター/イーサン・ホーク
ジュリー・デルビー
制作 アン・ウォーカー=マクベイ
撮影 リー・ダニエル 編集サンドラ・エイデアー
出演 イーサン・ホーク/ジュリー・デルビー
『恋人たちの距離』から9年が経って
実際にも同じくらい年月が流れて
続編が作られるなんてすごくいいと思う。
あのとき2人は出会えなかったんだな~。
(再会の約束のこと。)
ジェシー(イーサン)もセリーヌ(ジュリー)も
9年分歳をとって大人になっていた。
2人が9年前に出会ったときと
同じ部分と違う部分を
お互いに持ち合わせている。

最初は
「いま何をしてるの?」というような
ありきたりな会話をしていたけど
「もし明日死んでしまうとしたら
私たちはどんな話をするんだろう?」
とセリーヌが言って、
2人は本当の会話をし始める。
それはジェシーが言うところの
“今を生きる”ということだと思った。
9年前に再会の約束が果たせなくて
そのせいで2人の人生が
狂ってしまっているのだとしたら
今、覚醒していなければ
2度と本当の人生を取り戻すことは
できないから。
でも、ジェシーは結婚しているし、子供もいる。
セリーヌにも恋人がいる。
住んでいるところも違う国。
だから2人の距離を縮めていいのかどうかも
お互いにわからないまま
もどかしいまま相手を求めてる。
だけど、お互いに2回しか会ったことがない相手だし。
というようないろんな感情を散らばせながらも
何かを探すみたいにして
2人が一緒にいていい確信を
お互いの中や自分の中に
必死に見つけあおうとしているみたい。
たった85分間の時間の中で。

車の中での会話は、なんだか俗っぽい。
イーサンが結婚生活を守りながらも
セリーヌと不倫をしたいみたいにも
感じられないこともないし、
セリーヌの恋愛話も
ふつうの映画に出てくる女みたいだ。
でも、2人は9年間
本当にこんなふうに生きていたのかもしれない。
俗っぽく。
2人が一緒のときだけスペシャルになれるのかも。
“今を生きる”ことができるのかもしれない。

映画はすごくいいところで終わる。
名シーンだと思う。
映画の中から何かをフワッと
投げかけられたみたいにやさしい感じ。
この後2人がどうするのかは知らないけど、
でも毎日を過ごしていくんだな~
見ている私と同じく、
と思わせてくれるところがさびしくなくて
好きだった。
今回は、どんなアクシデントがあったとしても
2人は一緒になるだろうなと思う。
そのための9年間があったのだ。
この離ればなれの9年間は
絶対に必要なものだったと思う。
2人がずっと一緒にいるために。

『恋人までの距離』のときは、2人が一緒にいられる時間が長かった。
(と言っても14時間くらいだけど)
でも今回はたった85分間!!
その中で2人が9年間の距離をどう縮めるのか、
それ以前に、距離を縮めるつもりはあるのか
2人の行き先にすごくハラハラしました。
セリーヌが、せっかくジェシーのことを歌にして
ギターで弾き語りをしてくれたのに
彼は「もう1曲!」とかヤボなことを言っちゃう。
そういうとこは変わってなくて、ナイーブなとこもそのまま。
セリーヌがこんなにジェシーのことを
愛していたなんて知らなかったけど
でもきっとこんなところもぜんぶ含めて
好きなんだろうなと思います。
ふつう、映画からは得ることができないような、
すごいマジックをリンクレイター監督は与えてくれました。
ほんとうに、スピリチュアルで素晴らしい監督だと思います。


befounddeadさんの『ビフォア・サンセット』の記事
ビフォア・サンセット@映画生活
監督 リチャード・リンレイター 原案 キム・クリザン
脚本 リチャード・リンレイター/イーサン・ホーク
ジュリー・デルビー
制作 アン・ウォーカー=マクベイ
撮影 リー・ダニエル 編集サンドラ・エイデアー
出演 イーサン・ホーク/ジュリー・デルビー
『恋人たちの距離』から9年が経って
実際にも同じくらい年月が流れて
続編が作られるなんてすごくいいと思う。
あのとき2人は出会えなかったんだな~。
(再会の約束のこと。)
ジェシー(イーサン)もセリーヌ(ジュリー)も
9年分歳をとって大人になっていた。
2人が9年前に出会ったときと
同じ部分と違う部分を
お互いに持ち合わせている。





最初は
「いま何をしてるの?」というような
ありきたりな会話をしていたけど
「もし明日死んでしまうとしたら
私たちはどんな話をするんだろう?」
とセリーヌが言って、
2人は本当の会話をし始める。
それはジェシーが言うところの
“今を生きる”ということだと思った。
9年前に再会の約束が果たせなくて
そのせいで2人の人生が
狂ってしまっているのだとしたら
今、覚醒していなければ
2度と本当の人生を取り戻すことは
できないから。
でも、ジェシーは結婚しているし、子供もいる。
セリーヌにも恋人がいる。
住んでいるところも違う国。
だから2人の距離を縮めていいのかどうかも
お互いにわからないまま
もどかしいまま相手を求めてる。
だけど、お互いに2回しか会ったことがない相手だし。
というようないろんな感情を散らばせながらも
何かを探すみたいにして
2人が一緒にいていい確信を
お互いの中や自分の中に
必死に見つけあおうとしているみたい。
たった85分間の時間の中で。





車の中での会話は、なんだか俗っぽい。
イーサンが結婚生活を守りながらも
セリーヌと不倫をしたいみたいにも
感じられないこともないし、
セリーヌの恋愛話も
ふつうの映画に出てくる女みたいだ。
でも、2人は9年間
本当にこんなふうに生きていたのかもしれない。
俗っぽく。
2人が一緒のときだけスペシャルになれるのかも。
“今を生きる”ことができるのかもしれない。





映画はすごくいいところで終わる。
名シーンだと思う。
映画の中から何かをフワッと
投げかけられたみたいにやさしい感じ。
この後2人がどうするのかは知らないけど、
でも毎日を過ごしていくんだな~
見ている私と同じく、
と思わせてくれるところがさびしくなくて
好きだった。
今回は、どんなアクシデントがあったとしても
2人は一緒になるだろうなと思う。
そのための9年間があったのだ。
この離ればなれの9年間は
絶対に必要なものだったと思う。
2人がずっと一緒にいるために。





『恋人までの距離』のときは、2人が一緒にいられる時間が長かった。
(と言っても14時間くらいだけど)
でも今回はたった85分間!!
その中で2人が9年間の距離をどう縮めるのか、
それ以前に、距離を縮めるつもりはあるのか
2人の行き先にすごくハラハラしました。
セリーヌが、せっかくジェシーのことを歌にして
ギターで弾き語りをしてくれたのに
彼は「もう1曲!」とかヤボなことを言っちゃう。
そういうとこは変わってなくて、ナイーブなとこもそのまま。
セリーヌがこんなにジェシーのことを
愛していたなんて知らなかったけど
でもきっとこんなところもぜんぶ含めて
好きなんだろうなと思います。
ふつう、映画からは得ることができないような、
すごいマジックをリンクレイター監督は与えてくれました。
ほんとうに、スピリチュアルで素晴らしい監督だと思います。


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ビフォア・サンセット@映画生活