bottle rocket 1996年 アメリカ
監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ウェス・アンダーソン/オーウェン・C・ウィルソン
出演 ルーク・ウィルソン/オーウェン・ウィルソン 他
刑務所に入ったディグナン(オーウェン)を
ボブとアンソニー(ルーク)が訪問したとき
ディグナンが脱獄計画を話して
「今すぐとりかかれ!」
みたいに2人に命令した。
2人は一瞬本気にしてハラハラするけど
でも、できない…
ことを理解したディグナンは
「冗談だよ」と言う。
刑務所の中に帰っていくディグナンの横顔は
ちょっとさびしそうだった。
「な~んだ、やってくれないのか」
と言ってるふうに見えた。
もし、アンソニーと
ディグナンの立場が逆だったら
ディグナンはアンソニーのために
絶対やるだろう。





ディグナンはどういう形であれ
アンソニーと遊ぶことが好きなのだ。
なぜかというと、
完全にファンタジーの世界に入れるから。
ディグナンにとって、ボブは邪魔。
ボブは現実を引きずっている。
というか、
現実に引っぱられているところがある。
一緒に遊んでいてもいまひとつ楽しくない。
でもアンソニーはボブのことを
理解しているので
3人は一緒に遊ぶハメになってるんだけど。
その遊びが“犯罪”なのは非現実だから。
ワクワク、ドキドキ、ハラハラできるし
一番真剣に遊べるから。
真剣にならざるをえないというか…。
精神を病んだアンソニーが
本気になれる遊びは何か?
ディグナンは一生懸命考えたんじゃないかな?
そして、もっともっとアンソニーと
親密になりたかったんだと思う。





ウェス・アンダーソンの映画の中ではこれが一番好きかもしれません。
この感想を書くにあたって、いろいろウェブサイトを見ていたら
オーウェン・ウィルソンが結婚していることを発見しました

相手は、私の大好きなジーナ・ガーション

オーウェン・ウィルソンて、なんとなく独身のイメージがあったのですが、
でもパートナーがジーナ・ガーションなんてかっこいい…


ウィルソン兄弟のデビュー作、とDVDのパッケージに書いてありました。
『アンソニーのハッピー・モーテル』という邦題は内容と関係ないみたい…。
アンソニーのハッピー・モーテル@映画生活