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映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

アンソニーのハッピー・モーテル

2005-07-25 01:28:36 | コメディ

bottle rocket  1996年 アメリカ
監督 ウェス・アンダーソン
脚本 ウェス・アンダーソン/オーウェン・C・ウィルソン
出演 ルーク・ウィルソン/オーウェン・ウィルソン 他



刑務所に入ったディグナン(オーウェン)を
ボブとアンソニー(ルーク)が訪問したとき
ディグナンが脱獄計画を話して
「今すぐとりかかれ!」
みたいに2人に命令した。
2人は一瞬本気にしてハラハラするけど
でも、できない…
ことを理解したディグナンは
「冗談だよ」と言う。

刑務所の中に帰っていくディグナンの横顔は
ちょっとさびしそうだった。
「な~んだ、やってくれないのか」
と言ってるふうに見えた。
もし、アンソニーと
ディグナンの立場が逆だったら
ディグナンはアンソニーのために
絶対やるだろう。



ディグナンはどういう形であれ
アンソニーと遊ぶことが好きなのだ。
なぜかというと、
完全にファンタジーの世界に入れるから。
ディグナンにとって、ボブは邪魔。
ボブは現実を引きずっている。
というか、
現実に引っぱられているところがある。
一緒に遊んでいてもいまひとつ楽しくない。
でもアンソニーはボブのことを
理解しているので
3人は一緒に遊ぶハメになってるんだけど。

その遊びが“犯罪”なのは非現実だから。
ワクワク、ドキドキ、ハラハラできるし
一番真剣に遊べるから。
真剣にならざるをえないというか…。
精神を病んだアンソニーが
本気になれる遊びは何か?
ディグナンは一生懸命考えたんじゃないかな?
そして、もっともっとアンソニーと
親密になりたかったんだと思う。



ウェス・アンダーソンの映画の中ではこれが一番好きかもしれません。
この感想を書くにあたって、いろいろウェブサイトを見ていたら
オーウェン・ウィルソンが結婚していることを発見しました
相手は、私の大好きなジーナ・ガーション
オーウェン・ウィルソンて、なんとなく独身のイメージがあったのですが、
でもパートナーがジーナ・ガーションなんてかっこいい…

ウィルソン兄弟のデビュー作、とDVDのパッケージに書いてありました。

『アンソニーのハッピー・モーテル』という邦題は内容と関係ないみたい…。

アンソニーのハッピー・モーテル@映画生活




リトル★ニッキー

2005-03-17 02:19:55 | コメディ

Little Nicky
2000年 アメリカ
監督 スティーヴン・ブリル 
脚本 ティム・ハーリヒ/アダム・サンドラー/スティーヴン・ブリル
製作総指揮 ロバート・エンゲルマン/アダム・サンドラー
撮影 テオ・ファン・デ・サンド 美術 ペリー・アンデリン・ブレイク
編集 ジェフ・ガーソン
出演 アダム・サンドラー/パトリシア・アークエット
ハーヴェイ・カイテル/リス・エヴァンス/クエンティン・タランティーノ
リース・ウィザースプーン/カール・ウェザース/オジー・オズボーン!

(リトル・ニッキーは地獄の大魔王の息子。
悪魔なのに天使のようなやさしいこころを持っている。
地獄から逃亡した兄2人を追って、地球に行くの巻)



とうとう中古ビデオで手に入れた
『リトル・ニッキー』。
数年前に見たときは
かなりイカれた(良い意味で)作品だと思ったけど
今見直したらかなりふつうに見えたことが
おどろきだった。

きっとこの数年で
イカれた映画をいっぱいみたんだな。
こういう映画が増えたのかもしれない。



アダム・サンドラーの出演作の中では
これがいちばんすき。
作品の出来の最高(?)だし、
アダム・サンドラーの魅力も全開!
豪華なキャストがいっぱいでてくるけど
この作品の中ではどうでもいいと思っちゃう。
それくらいアダムな風が吹き荒れている。




アダム・サンドラーはアメリカでは
子供に人気があるらしい。
それってとってもよくわかる。

私は、アダムサンドラーの
大人っぽくない「笑い」がすき。
いやらしくない「笑い」というか
エゴのない「笑い」というか
本能からの「笑い」というか
切りっぱなしの「笑い」というか…。
……………。
純粋! 
ひとことでいうと、「純粋な笑い」!

「純粋」ってコトバがでなくて
こんなにダラダラ書いてしまった…。

「純粋」なんてコトバを
かんたんに出させてくれない
アダム・サンドラー。
悪魔になりそうな天使。
リトル・ニッキーにぴったり!





アダム・サンドラーの映画はいつも
荒削りのように感じなくもないけど
見るたびに
心がキレイになれる気がする。

そうか!
だから私はアダム・サンドラーの映画をみるのがすきなんだ!!





リトル・ニッキー@映画生活




ゾルタン★星人

2005-01-17 05:16:39 | コメディ

Dude,Where’s My Car                    
2000年 アメリカ
監督 ダニー・レイナー  脚本 フィリップ・スターク
撮影 ロバート・スティーヴンス
出演 アシュトン・カッチャー/ショーン・ウィリアム・スコット 他
 


 
アシュトン・カッチャー、
監督が困惑するほど演技がヘタ、
というような記事を読んだことがある。
だからいままでアシュトン・カッチャーの映画は
観ないように観ないように避けてきたけど、
とうとう観た! 
なぜかっていうとこの映画は
天つば↑↓CINE TALKさんのところで
星4つ! をもらっていたから。


 
私はアシュトン・カッチャー、すごくよかった。
表も裏も暗さが1パーセントもない笑顔が。
こんな笑顔ができるひとなんている?!
大人なのに。5歳児くらいの笑顔だ。
それをみてると、嫌なことがサーッと消えていきそうになる。
明日から、自分も良い人間になれそうな気さえする。


昨日の記憶なんてなくてもいいんじゃないかな?
これはゾルタン星人に消されたせいだけど、
そうじゃなくても、主人公の2人は覚えていなさそう…。
そして、それって楽しそう。
人は記憶があるから時間を無駄使いするのかもしれない。
後悔したり、余計な予定を立てたりとか。
この2人はバカだけど、1日をおもいきり遊んでいてうらやましかった。


これに出てくる悪者『超いい女の巨人』てすごい発想。
超いい女なのに、ゴジラみたいにドスドス歩いて怖いの。
そして、かわいいパンツもちゃんと履いてる。
すごーくモヤモヤする変な怪物だ。
でも、2人はバカだから何を見ても別にあんまり驚かなくて、
そのくせ、クルクル巻きのストローに感激したりする。
このシーンで、「ああッ!」と胸がしめつけられた。
私もカラーのクルクル巻きのストローに
感動したことがあったことを思い出したから!
どうしていま、そのストローで毎日ジュースを飲まないんだろう?
飲むべきだ! 絶対。
それから、お弁当箱に夜ご飯をつめて食べたりもしよう!
(↑『ゾルタン星人』とは関係ありません。)

   
                                
 
 
汚れたこころをクリーンにしたい時にはオススメです。
アシュトン・カッチャーにはそういう効能があると思う。 

ゾルタン★星人@映画生活








ポリーmy love

2004-12-13 08:17:11 | コメディ
ALONG CAME POLLY
2004年 アメリカ
監督・脚本 ジョン・ハンバーグ 
出演ベン・ステイラー/ジェニファー・アニンストン
フィリップ・シーモア・ホフマン/アレック・ボールドウィン
ハンク・アザリア/デブラ・メッシング





気晴らしにみたらスカッとした。
ベン・ステイラーはいつものようにまじめにがんばって
ちゃんと私を笑わせてくれた。
こんなコメディなのに、ストーリーもしっかりしてるし
脱線しないし、えらいなあベン・ステイラーは!
(べつにベン・ステイラーが監督しているわけじゃないけど
アダム・サンドラーをみた後だから…なんとなく)と思った。

本当の監督はジョン・ハンバーグ。
『ミート・ザ・ペアレンツ』や『ズーランダー』の脚本を書いたひと。
DVD特典のメイキングをみると、「だいじょぶ?! このひとが監督で!?」
と私が俳優ならつい言ってしまいそうなすごい童顔。
きっとこどものこころを失っていないせいなのかも。
でも、おとなの部分で作品をまとめているわけだから
ちゃんとしたおとなのひとなんだな…。

ストーリーとは関係ないけど、ベンの妻役のデブラ・メッシングと、
ガールフレンド役のジェニファー・アニンストンが
似ていてモヤモヤした。これって、どういうことなんだろう?
ムチムチっとした肌の感じとか、表情の作り方とかすごく似てる。
顔も似てるし。ベンの役の好みのルックスってこと????

意外にもフィリップ・シーモア・ホフマンがおもしろかった。
志村けんか誰かが
コメディアンはコケ方がうまくないとダメだと言っていたけど
フィリップ・シーモア・ホフマンは登場した瞬間に
全身でおもいきりコケてみせてくれる。
太っているのにいい動きだった。
太っているひとのいい動きってすごくおもしろい。
フィリップ・シーモア・ホフマンはコメディもいけるし、
重厚な役もできちゃうしすごいいい俳優なんだなあ。
顔はレオナルド・ディカプリオにそっくりだ。

それからアレック・ボールドウィンが最高だった!
アレック・ボールドウィンてこんなひとだったっけ?
って最近よく思う。
オナラを[プッ]ってして「あ~…」ってため息つくような役
やるようなひとだっけ?!
それ以前にこういう映画に出るひとだったっけ?!
と混乱している中、
すごい勢いでおもしろいことをしてくれるから笑っちゃう。




未来の計画のために暮らしていたら
今が楽しめなくなるっていうのは当たっていると思う。
未来の計画なんてたてなくていいのか! と思えてホッとした。
でも、「今」を最大に楽しむことのほうが
未来の計画をたてることより難しいかもしれない。
というまじめなこともちょっと考えさせてくれる映画だった。




「あ~来る、来る、来る来る。。
って思ってるとやっぱりキター!
何がって、笑うところよ。
ベン・スティラーを好きな理由は、そーやってあたしの期待が大きくても、
ちゃんとその期待に応えてくれるからなのよ。」NO MOVIE,NO LIFE
より

      というkomexさんの感想を読んでからみたのですが、
      ほんとにそうでした。すごい!ベン・ステイラー。
      ちゃんと期待通り笑わせてくれました。
      コリを的確にほぐしてくれる整体師みたい。
      
      私の期待を裏切ることの多いアダム・サンドラー…。
      それでもやっぱり好き。


                       






N.Y.式ハッピー・セラピー

2004-12-11 07:27:35 | コメディ
ANGER MANAGEMENT  
2003年 アメリカ
監督 ピーター・シーガル  脚本 デヴィッド・ドーフマン
製作 ジャック・ジャラブート/バリー・ぺルナルティ
プロダクションデザイナー アラン・アウ 
編集 ジェフ・グルソン 衣装デザイン エラン・ラッター 
出演 アダム・サンドラー/ジャック・ニコルソン/マリサ・トメイ
ジョン・タトゥーロ/アレン・カヴァート/ルイス・ガズマン
ウディ・ハレルソン/へザー・グラハム/ジョン・C・ライリー
ハリー・ディーン・スタントン  本物のジュリアーニ市長/スポーツ選手の方々 他



アダム・サンドラーの出ている映画は必ずみる。
どこがすきなのか自分でもよくわからないまま。
          
J・ニコルソンがJ・タトゥーロに言った言葉
「この映画にはトーンがないんだ。だからおもいきりやれ」
を聞いて、そうか! と思った。
アダム・サンドラーの出ている映画にはトーンがないんだ。
(『パンチドランクラブ』とかは別だけど)
だからいつもへんな感じがしていたのかも。
ズレていても、どうズレているのかよくわかんなくて
でも、それが押しつけがましくなくて好きなのかもしれない。
どこにもあてはめられないズレかたをするからすきなのかも。

この映画もたぶん、本来の脚本の意図とは
微妙に別次元へズレているような気がする。
メインのストーリーがどうでもいいような気さえするときがある。
今回はジャック・ニコルソンが一緒だったので
強気にズレていた。

『パンチドランクラブ』の別バージョンみたいな話。
私は断然こっちのほうがすき。
       



    
 アダムサンドラーの子供っぽい突発的なギャグもすき。

D姐さんのステキなサイト アダム・サンドラー/Adam Sandler擁護委員会
「NY式ハッピーセラピー」鑑賞の心得が.





   

ズーランダー

2004-10-25 23:13:28 | コメディ
ZOOLANDER
2001年 アメリカ 
監督 ベン・ステイラー
脚本 ドレイク・サザー/ベン・ステイラー/ジョン・ハンバーグ
撮影 ハリー・ピーターソン 編集 グレッグ・ヘイデン
音楽 デヴィッド・アーノルド 
衣装デザイン テヴィッド・C・ロビンソン 
キャスト ベン・ステイラー/オーウェン・ウィルソン
     クリスティーン・テイラー/ウィル・フェレル
     ジェリー・ステイラー/ミラ・ジョヴォヴィッチ 他


オーウェン・ウィルソンが
まぶしいくらいに光っている映画だった。

ピカピカ ピカピカ

ベン・ステイラーが監督・主演。
でも自分のことはあまりステキに映していなくて、
そのぶんまわりをすっごく光らせてあげている。
オーウェン・ウィルソンもそうだけど、
悪いデザイナー役のウィル・フェレルとか、
モデル事務所社長役のジェリー・ステイラー
(ベン・ステイラーの実父)とか。
だけどやっぱり、1番の光はオーウェンに。

ベン・ステイラーは、
奥さん(マチルダ役のクリスティーン・テイラー)への
何百倍もの愛をオーウェン・ウィルソンに注ぎ込んでいる。
画面から愛がにじみ出ている。
なんでかわかんないけど。
とにかくオーウェンがむやみやたらと
輝いていてまぶしかった。
その光具合はまるで
映画デビューしたばっかりの10代の俳優並。

               

ベン・ステイラーのギャグはすべっているところも多いけど
この映画はそんなことはどうでもよくて、
ここまでバカやってみた! という
男気の感じられる作品で最高。
どこまでバカな映画を撮れるか
挑戦してるベン・ステイラーはかっこいい。 


くよくよ悩んでいるひとはこの映画をみればいいと思う。
ここまでバカでいられたら、
(映画の中のオーウェン・ウィルソンやベン・ステイラーくらい)
幸せなんだって思える。
つらいこととか最悪なことも、
「つらいこと」「最悪なこと」と認識しなければ
ぜんぶが楽しいことなんだな~
と、みた2日後くらいに考えた。
(みた直後はただ笑ってた。)

今回のベンステーラーの役はなぜかモデルだった。
彼にはキメ顔(ブルー・スティール/ル・ティグル/
フェラーリ/マグナム)がある。
その顔をして写真を撮るのが流行った。
こんなことしてる自分もバカだと思うとうれしいような(?!)



 
DVD特典の中にあるNG集の、
ムガトゥがおもしろいよ!
関係ないけど、
アダムサンドラーの『リトル・ニッキー』も
これ以上にバカ度が振り切れていてスゴい。

大好きなABC(アメリカン・バカコメディ)振興会
を読んでいたらステキな情報を発見しました。
ここでズーランダー・ダンスが!(IEのみ)


『ズーランダー』についての楽しい記事が読めます。
      ↓
NO MOVIE, NO LIFE…komexさんのページ
 ★★映画覚書★★…gajinさんのページ

ズーランダー@映画生活
 
ベン・ステイラーとオーウェン・ウィルソンの新作のことが!
      ↓
Cinema AvantGarde BLOG…Yutakaさんのページ。