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映画メモbox

ビデオで観た映画のメモ。直感的感想メモです。

ソードフィッシュ

2005-05-09 08:42:17 | 過剰/スピード
SWORDFISH 
2001年 アメリカ
監督 ドミニク・セナ 脚本 スキップ・ウッズ
制作 ジョエル・シルバー/ジョナサン・D・クレイン
撮影 ポール・キャメロン 編集 スティーブン・リブキン
出演 ジョン・トラボルタ/ヒュー・ジャックマン
ハル・ベリー/ドン・チードル/サム・シェパード



頭の数分間で、
もうこの映画が好きになってた。
映像がとてもよかったから。
この作品の本質「過剰さ」が
理解されているカメラワークが好きだった。
過剰なものってひかれちゃう。
ダリオ・アルジェントとかジョン・ウーとか、
デヴィッド・リンチの作品とか、
ちょっと関係ないけど岡村靖幸とか…。


     


過剰さが平常になくちゃ
生きている実感を味わえない人たちの話だ。
理由はなんだってよくて
リスクがあればあるほど
怒ったフリして楽しんでる。
ジョン・トラボルタ演じる
元スパイで天才犯罪者も、
ムリヤリ仕事に引き込まれる
ヒュー・ジャックマン演じるハッカーも。
この2人は似ていないようでそっくりだ。


     


天才ハッカー(ヒュー・ジャックマン)が
ハッキングをしているシーンがいい。
興奮と充実感に満ちあふれていて
美しい…!
きっと最高に濃密な時間を
過ごしているんだろうなあ。
その空気感がとってもセクシー。
過剰なものってセクシーだから好きなのだ。
(ヒュー・ジャックマンがセクシーだと言ってるわけではなくて)
彼からハッキングを取ってしまったら
生きている喜びはないんじゃないかと思ってしまう。

私も生まれ変わったらハッカーになりたい。
ギャンブラーでもいいけど…。  
                  

     


後半を見ているとき、
ああ、なんでハッピーエンドの正反対の
エンディングが許されていないのかなあ、ハリウッドは!
と思ってた。
天才犯罪者(ジョン・トラボルタ)の過剰な自由さが
制限されるのが見たくなかったから。
でも大丈夫だった。
(ジョントラボルタが悪役だからあたりまえ?)
心配なのはハッカー(ヒュー・ジャックマン)だけ。
せっかく娘と暮らせるのに、
これからPCなしでどうやって
イキイキ過ごすことができるんだろう?
(彼は一度捕まっていて、
今度PCに触れただけで逮捕されてしまうという設定。)

だけど、じつは私は
細かいストーリーなんてどうでもよくて
過剰さがセクシーに描かれているというだけで
この作品が大好きなのだ。


カメラマンと監督が違えば
まったく別の作品になっていたかもしれない。


     
 

この作品は、みようずっと思っていたのにみてなくて
やっとTVでみました。
爆破シーンが最高にすてきでした。
9時からのロードショーって、
深夜のTVで放映する映画よりカットされていなくて
とってもいいと思います。






28日後...

2004-10-03 14:30:15 | 過剰/スピード
28DAYS LATER
イギリス・アメリカ・オランダ 2002年
監督 ダニー・ボイル
製作 アンドリュー・マクドナルド
脚本 アレックス・ガーランド
撮影 アンソニー・ドッド・マントル DFF
美術 マーク・ティルデスリー 編集 クリス・ギル
出演 キリアン・マーフィ/ナオミ・ハリス/ミーガン・バーンズ
ブレンダン・グリーソン/クリストファー・エクルストン 他


ラストのことまで書いてあるので、これから見る方はご注意!



久しぶりにダニー・ボイルの映画をみたら、
好きだったダニー・ボイルがよみがえっていた!
どこを切り取ってもダニー・ボイルの力がみなぎっていて
ドクンドクン血があふれ出しそう。
スケールもパワーも増大してる。
その底力がすごくカッコいい。

ウィルスでまわりのみんながゾンビみたいになる話だけど、
他のこの手の映画とはぜんぜんちがう。
イタズラにこわい思いをさせないし、
ただの圧迫感とかドキドキハラハラとか
そういうのだけで持っていくんじゃなくて
もっと遠い先を見ながら作られた映画。
メッセージ力がある。

最後の方で、
死に近いところまでいったせいか
主人公は強靭になり
雨の中をいきいきと飛び回って
そしてついでに(?)人を殺してた。
その前までは兵士のそういう行為を嫌がっていたくせに。
結局みんな同じなんだ、
と思う。

だからこの主人公の男も
未来のためには一度死ぬべきで、
一番最後にオマケみたいにくっついていた『What If…』で
主人公が死んでしまったのには非常に納得がいった。

映画会社かプロデューサーに
ムリヤリ決められたっぽい本物のラスト
(主人公が助かるバージョン)は、なんか変。

DVDの特典みたいにわざとらしいカタチで
くどくどもうひとつのラストがついてるんだから
監督が本当に表現したいのは
やっぱり『What If…』のほうだったんじゃないかな?
って気がする。

だけど、観客としてはハッピーエンドのほうが気がラクだし、
スッキリしたいっていう気持ちもある。
でも実際にハッピーエンドを見せられたら
「あれ? なんかウソっぽい…」ってことになっちゃう。

だからだからああいうふうに
ハッピーエンドのおわりに
ハッピーエンドじゃないラストがついている形が
いいのかもしれない。

もし、ハッピーエンドじゃないおわりだけを
見せられてしまったら、
見ているほうはその重みを支えきれないかもしれないから。
そして、この映画自体も。
ミシミシいってビリビリバリバリ
バクハツしてしまいそうな感じがする。
(なんで?)
なぜかそんなふうに思った。

ダニー・ボイルのエッジの効いた映像とかリズムとか
すごく好き。
デイビッド・フィンチャーも似た分類として好き。
血流の速さが合う感じ。身体が求めてる。
 

これを書いた後に知った。

DVDにはエンディングが4つもついているらしい。
レンタルには2つ。
私が見たのはレンタルだったけど、
特典じゃなくて、エンドクレジットの終わりあたりに
直接『What If…』がついていたと思う…。
本編ではどうだったんだろう?


28日後...@映画生活 
ビールを飲みながら考えてみた…具体的でするどい批評。


スピード狂 スコット兄弟

2004-08-29 00:48:33 | 過剰/スピード

  
リドリー・スコット『ブラックホーク・ダウン』と
トニー・スコットの、『スパイ・ゲーム』を連続して観た。
2作とも異常な速さを感じさせる。
シーンの途中から、もう次のシーンがかぶり始めて移行していく。
アクション映画などで、速い編集の作品はたくさんあるけど、
それとは全く別の速さ。
監督自身が速さの中に飲み込まれたいと魂から切望しているような、
痛々しいような速さ。
そして、この2作の速さの本質はとても似ている。

2人は兄弟でスピードを競い合っているみたいだ。

同じような時期に作られたこの2作品は、
両方とも、彼らの母親に捧げられている。




Black Hawk Down
2001年 アメリカ
監督 リドリー・スコット
脚本 ケン・ノーラン
撮影 スワヴォミール・イジャック
出演 ジョシュ・ハートネット/ユアン・マクレガー
トム・サイズモア他

Spy Game
2001年 アメリカ
監督 トニー・スコット
脚本 マイケル・フロスト・ベックナー/デイヴィッド・アラタ
撮影 ダン・ミンデル
出演 ロバート・レッドフォード/ブラッド・ピット他



ブラックホーク・ダウン@映画生活
スパイ・ゲーム(2001)@映画生活