憂鬱な4月

そこで起こり得る瞬間

癒し系落合川

2009年02月26日 | 自転車

いやはや今日は大変お寒うございます…
早番の業務を終え、いつものように「まいったなぁ~」などと寒さを嘆いて退社したのでございます。
そんな中、大泉のCBA(サイクルベースアサヒ)でタイヤを注文しようとしたのですが、ふと考えました。
ホイールも調べてからにしよう…

あ~あ。

ホイールなんてフレームの次に高価なパーツ…

どうなっちゃうんでしょうね、これから!

まぁどの道お金はあまり使いたくありませんので、とりあえずは700×23Cのタイヤかって様子見ようっと。
最近あまりのれていないので、やや鬱憤溜まっておりまする。

何事もモタモタしているとろくな事はありません。
と、言うわけで、さっさと更新です。
先日予告したとおり昨日は南沢緑地保全地域にいってきたのでございます。
前々日が雨でありましたので、いささか不安ではございましたが、前日昼過ぎには雲も少なくなり、比較的気温も上昇との事で、人間日々の行いが結果としてこういったプチラッキーに繋がるのではないのでしょうか?
もっとも自分は幸福も不幸もあまり感じておりませぬが…

さて昨日行ったのは2箇所、久留米の竹林公園と南沢緑地保全地域ですね。


まずは竹林公園から。

落合川を南下し、西武線の高架を越えた先にあるこぶし沢の合流の先を東に進むと閑静な住宅街の中に、忽然と竹林が出現します。
要はそこが竹林公園なのです。
規模は大きくは無いものの、都会の喧騒とは縁の無い、鬱蒼とした竹林の中に落合川の源流のひとつがあります。

●こぶし沢合流
前回と同じですね、流石に…


●竹林公園
忽然と現れます。


●竹林公園内部
良い雰囲気です


●源流
結構階段が多く、自転車を持っていったのは失敗だったか…


●カモがいらっしゃった
携帯のカメラがもう少し良いものであればもっと生き物の写真を撮りたいですね。



さて、お次は南沢緑地保全地域です。
竹林公園から落合川をさらに南下。宮下橋ないしは毘沙門橋を東に曲がり、ズズイと行くと南沢氷川神社があり、そのすぐ横が南沢緑地保全地域となっています。
約7,600坪の敷地からは、いくつもの湧き水により一日約1万トンという豊富な水量を誇っています。
竹林公園同様住宅街の中にあり、夏場などは避暑も兼ね、子供たちの遊び場になっているのでしょう。
なんと言っても雰囲気が最高です。


●いきなり氷川神社横
これが、南沢緑地保全地域でございます。


●最初の湧き水
水はやたら綺麗なんですが、写りが悪いです。


●凄く良い雰囲気
こういったところは大好きです。
まぁ水の音がすきなんですね自分は。


●次の湧き水
ぜんぜん見えませんので、その付近…
周囲は鬱蒼としており、地面はぬかるみタイヤと靴はどろだらけ…
ついでにズボンも泥だらけ。


●まだある…
道は無い…二個前の良い感じの場所の反対側です。
どうやって行くんでしょうか…


●南沢浄水場
ここの先にもう一本の源流があるのですが、どうやって行けば良いのか判らず…
なんでも湧き水の1/4を浄水して水道水に使っているとの事です。


オマケ
●落合川
急に水量の変化するところがあったので、撮っておきます。
工事の関係でしょうが、くみ上げた水を川に流している部分が橋の下にあります。
この先は水の量がほぼ無くなるのですが、だとしたらその汲み出す水はいったい何処から流れてきたのでしょうか?
ここら辺の工事は、水質や水量などを変化させてしまう可能性が高いようです。
そういえば空堀川も工事で水量がいっきに落ち込みました。
それに、雨水などの水を河川に一気に流すと鉄砲水となり危険も伴いますしね…
必ずしも治水工事ってのは良い面ばかりではないのですね。政治がらみですからね…
環境二の次ってのが腹立ちます。




さて、次回は何にしましょうかね。
例によって柄刀先生のあとに東野圭吾先生やってみたいと思います。

なんだか明日雪が降るらしいじゃないか…
夜勤明けライドができない…




しかし、RIDE系の更新は写真が沢山ですね。
人によっては迷惑かもしれませんが…


落合川源流を訪ねて

2009年02月23日 | 自転車
寒空の中、夜勤明けの興奮を胸に――

実際に落合川に行ったのは昨日の事であり、本日は原宿のKスタ(KDDIデザイニングスタジオ)にauの新機種S001のホッ トモックを見に行ったのと、新宿の自転車屋をぶらぶらしていました。
あと新宿ジュンク堂で鳥飼先生の文庫買いました

行った回数が右手で数えられるほど少ない原宿(少なくともここ10年は行っていない気がします)ですが、けっこう簡単に Kスタは見つかりました。

んで、肝心のソニーエリクソン製S001はなかなか評価が分かれているようです。
まぁ少なくとも今使ってるW44Sよりは良いと思うんで すね。

実際Kスタでホットモックを触ったらやたら欲しくなりました。
画面でかいし、綺麗だし、色いいし…

勿論、内部メモリ70MBしか無いとか、サブディスプレイ無いとか有りますが、完璧を要求はしていません。実は電子コンパスも欲しい…
(メモリはmicroSDつければ良いし、光学3倍とかCCDとか要求していったらデジカメ買うほうが安くなりますからね…)
キーとかスライドとかは慣れてしまえばいいです。

サブディスプレイが無いのが痛いですが…

カメラで選んでるので、SH001もよさげに見えましたが…


あとは、あれね池袋の東急ハンズで傘見てました
正直これが欲しい。ムービーがバカみたいです。

http://webdb.scope.ne.jp/senz/original/

高いけどね、自分は傘が好きなのです。


さてさて、ようやっと本題に移ります。
先日、予てから計画していた落合川源流に行って来ました。

例によって夜勤明けライド

落合川は東久留米市を流れる都市河川であり、黒目川の源流の一つでもあり、主たる源流として南沢湧水群があります。3km程の短い河川ですが、黒目川同様、あちこちに湧水による源流があり、なかなかに面白い川です。
もっとも、南沢湧水群の事を知ったのは昨日の夜であり、写真一枚取ってきていないので後日載せようかと思います。
(明後日休みなので…)

●黒目川との合流
いつもはここを右に曲がって帰るのですが、今回はワクワクしながら左へ。
いやぁ初めて行く道ってのはワクワクします。自転車の醍醐味



●意外と良い雰囲気
相変わらず鴨が沢山居ます。勿論コサギも。


●何だかすぐに西武池袋線の高架。(高くないけど)
黒目川は東久留米の駅の西側を通り、落合川は東側を通ります。
高架下もなんだかワクワクします。


●こぶし沢合流
この先に竹林公園があるようです。
新東京百景にも選ばれているようなので行ってみたいですね。ってか次回に行ってきます。


●景観
なかなか良いんじゃないでしょうか、少なくとも黒目川よりは。
家族連れの方がカモに餌をあげていました、寄ってくる事、寄ってくる事…
ハトまで来る始末。ほのぼのしていいです。
日向ぼっこをしてる人もチラホラ。


●南沢緑地保全地域横
この手前にある橋を渡っていくと南沢緑地保全地域があるとの事。
東久留米は自然や湧水が多いね。タマラン。


●舗装…
よくよく考えたら、ここら辺はヘルパー1級の研修で訪れてます。
クロスバイクでも走れない事は無いのですが、舗装路に適しているため厄介です。
700×32cとか700×35cとかだったら問題なさそうな気もします。


●水…
まるで空堀川のようですが、水の無さっぷりはあっちの方が上。


●ようやく源流
ほとんど探すことなく到達。
筆舌に尽くしがたい…


意外とでかい更新になってしまいました。
走っていた感想としては、散歩をする人が多く舗装路の道幅も狭いのですが、景観に関しては黒目川よりも見る部分は多く、楽しく走れました。
もっとも、肝心の南沢緑地保全地域を通り過ぎているので次回の更新は其れでしょうねぇ…

そんなこんなでどんどんミステリの更新が延びていきます。
まぁ期待して待っている人も少ないと思いますが、頑張って行きたいと思います。
介護の事も書きたいしね。(勉強ついでに)


結局このblogはRIDE&READなんですよ

雑記

2009年02月21日 | 

今年のバレンタイン収穫は0個でした。


だから何だといわれれば其れまでですが、まぁ人間こういう事を書きたくなるときもあるって事です。

あんま世の中に期待しないほうが良いのかもしれませんね…



さて、順調に今年の目標である「ミステリは50冊」のノルマをこなしています。
もう軽く10冊は読んでるんじゃないでしょうか…
ジャーロとメフィストをどうカウントすべきか迷ってはいます。


ところで、以前お話した「鳥飼祭り」ですが、どうなんでしょう…こうなったら、「本格的」の感想もUPして「爆発的」の感想もUPして、「逆説的」の文庫買ってきてって感じになるのでしょうが、あれですね…


やっぱ「相棒ノベライズ版」も読まなきゃいけないのでしょうか…
とはいっても「相棒ノベライズ版」の碇有人は短編:「失敗作」の中で死んじゃってるんですがね…



あと、フランスのディクスン・カーことポール・アルテも読みたくなってきた今日この頃でございます。



では、次回は柄刀先生の感想書いて、職場の人から借りた東野圭吾の感想書きます。

その前に一回自転車挟むかも…ふらふらと落合川の上流まで行ってみようかと思ってます。何も無ければね…


「無痛」久坂部羊

2009年02月13日 | その他ミステリ

明日やろうと思っていたことがBTを聴きながらやり始めたら、思いのほかのめり込んでしまい…
なんだか今日で全部書けそうな気がしますよ!!
俺頑張るよ!!(!?)

最近の医者は文業も営むのでしょうか?
最近流行のようかそういう作家も増えているのは事実のようです。

自分も感想を書いた海堂尊先生もそうですが、「閉鎖病棟」帚木蓬生先生も開業医です。
まぁ帚木先生はもう還暦越えてますので最近の事でもないのですかねぇ… 

別にミステリにおいて医者は珍しいものでもないようです。
逆に先日亡くなられた泡坂先生冥福をお祈りします。素晴らしい作品をありがとうございました。おもしろかった。
は紋章上絵師ですし、高田崇文先生は薬剤師、鳥飼先生は奄美大島野鳥の会会長です(職業じゃないか…)

殊能センセーにいたっ
ては無職だ。


久坂部先生はnetで調べると過去の作品の方が評価は高いそうです…逆に今作は…

さてさてあらすじです

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。むごたらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。
凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。
八ヵ月後、精神障害児童施設の14歳の少女が自分が犯人だと告白した、が……
外見だけで症状が完璧にわかる脅威の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

率直な感想としまして、エログロ&社会派。
もっとも「ドグラマグラ」ほど病んでいないのは、現役の医師である久坂部先生と、「ドグラマグラ」を書いてから1年後に脳
溢血で死んでしまった夢野久作との運命の差か…

さてさて、作品ですが手術のシーンや人体解剖のシーンなど医師でなければ(現役でなくても可)書けないようなシーンはなかなか見ごたえがあるのですが、逆に言えば医師なら書けてしまうシーンなんですね。
むしろ、ある犯人の病的なまでのスト
ーカー描写の方が見ごたえがありました。まぁグロイのが苦手な人にはお勧めはできません。なんであんなに露骨に描写したのでしょうか?必要ないのに。

細かい点での疑問もあります。
窓を開けての犯行声明や最後の真犯人の告白、実行犯の「障害」という言葉だけでは説明の付かない安易な行動、あれほど本
編の主要キャラだと思ったミサトの最後の扱い。主人公の能力の演出…
見た目(徴候)だけで症状を言い当てるのは、探偵役としては素晴らしいのですが、その能力の演出をもっとしてくれれば良
かったと思います。無駄エロやグロの描写なんて必要ないんだから…

とはいえ、勉強になる部分や考える部分が多いのも事実です。
先天性無痛症なんて、初めて知りましたし、そういった人の苦労も考えられます。

刑法39条「心神喪失者の行為は、罰しない」
に関しても同様。勿論、守らないといけない人がいるのも事実なんですが、被害者にとってはそれで無罪になってしまう事は
納得がいかないでしょう。勿論飲酒などでも心神喪失になりますが、故意でそうなった場合は認められないようです。
また心神喪失と心神薄弱との差も難しいです。
被害者の気持ちは重要ですし、障害者も守らなくてはいけない。
刑法39条一項は結構複雑な問題といえます。精神障害者や知的障害者でもムカついて人をぶっ殺したくなる時だってあるの
でしょう。以前、自分の友人が話してくれた未必の故意もそうですね。故意と過失の差も…
でもこの作品で問題にしているのは、そういった法律の穴を縫って、心神喪失ないしは心神薄弱を装い犯行を犯す人物がいる
事に重点を置いています。
実際、最近の報道などを見ると、そのときの精神状態で刑事責任が問えるかどうかが焦点となっているケースもあり、
弁護士もどうせ覆せないなら刑事責任能力の有無で争ってやるといった風に見えるのですが…

また、「治せる病気」「治せない病気」に関してもこの作品は述べています。
治せない・治らないと判っているのに体力を消費する治療を行なう等、結構医学的な面での限界や、現在の医療に対する
疑問も作品でぶちまけているのでなかなか面白かったですね。
本来患者の体力や免疫でなってしまう病気や怪我も医者が関与する事で、あくまで医師が治したといった風にとらわれ、医師
も其れに気が付かず自らの実績を考えてしまうと言った意見や、患者状態を把握しながらも若い医師の経験のため、今後の医学の為にあえて手術を行なうといった事もあるそうです。

扱っているテーマは非常に面白く考えさせられる物でしたが、上記の変なエログロ描写が無駄になっています。
あれが無ければもっと評価の高かった作品になったと思います。

ああ、この作品に比べたら、タナトスシリーズの内容の薄い事、薄い事…

さてようやく5冊消化です。次はなんにしましょうか…

先述した帚木蓬生先生「閉鎖病棟」東野圭吾先生「ガリレオの苦悩」か…
その前に一回バカミスの話か…

 


「フォークの先、希望の後」汀こるもの

2009年02月13日 | 汀こるもの

前回残念な結果に終わった汀こるもの先生3作目。
どうも恋愛がテーマらしいのですが、
テーマはお魚系薀蓄ではないのでしょうか…

内容は例によって背表紙から――

政治家の息子が飼う魚の世話で日給5万円、ただし、飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。
家庭の事情で高額バイトを探していた女子大生・彼方が屋敷へ向かうと理想の男性・高槻が目の前に……オクテな少女は恋に落ちた!
だが戦慄の事件が続発。噂の少年“thanatos666”の呪いは本物だった!?彼方の恋の行方は?
恋愛&恐怖の“タナトス”最新刊!

前作、前々作よりもスキルが上がっているのか、多少読みやすくなったと思ったら、改行が多くなってました!!

表紙・背表紙からミステリの文字は消え、作品からもミステリの色は消え…ちょっと残ってました。
もうミステリではないようです…

主人公の美樹・真樹。そしてお目付け役の高槻に加え、飼育係のキャラの登場で固定キャラがそろってきました。
ですが、前回でた体質の話を受けると次回作か、その次あたりで誰か死なないと可笑しくなりますね。もう可笑しいのですが。

ただ解説文にある「戦慄」は無いし、「少女」でもないです。大学生さして少女はないでしょう…
内容に関しては、全体的に中途半端。申し訳程度の薀蓄はあくまで前作・前々作と比べてですが、肝心の恋愛話もいまいち煮え切らない上にメインキャラで大喧嘩します(そこはそこで馬鹿馬鹿しくて面白いのですがね…)そして、ホントに申し訳程度のミステリ。
「実はあの事件も人為的な殺人の様なものです」的なオマケ要素…

メフィスト賞作家の一部の傾向ではあります。西尾維新ほどエンタメとして突き抜けていれば成功なのですがねぇ…
だんだんキャラクター小説になってきていますね…

まぁ次回作も出たら読むと思うあたり、変な魅力に取り付かれているのでしょうか…

 

ようやく4冊目終了。次は「無痛」です。
最近流行の医学系ミステリ…だと思ったんですがねぇ…


ああ、そうそう、今日本買いました。

本当に気がついたら柄刀先生の作品が出てました!!龍之介の短編は結構好きです!

鳥飼先生のはそのうち鳥飼祭りでもやろうかと思って…


「まごころを、君に」汀こるもの

2009年02月13日 | 汀こるもの

前作でアンチミステリの色を出し。魚に興味の無いひとをふるいに掛けたこるもの先生の2作目。
評価が分かれている作品ですね…というか評価の分かれる作家。蘇部タソみたいです。

結構刊行スピードは速いほうなんでしょうかね…

内容は例によって背表紙から――

真夏に起きた「グッピー凍死事件」を機に友人となった、魚マニア立花美樹と柳瀬圭。
生物部でイジメを受け退部した柳瀬の話を聞いた美樹は、文化祭の生物部ブースでの仕返しを画策。
だが行く先々で殺人や事故に遭う死神(タナトス)体質の美樹のこと、案の定、彼が向かった教室で爆発事件発生。
無差別テロか、それとも死神の所業か!?
美樹の双子の弟にして高校生探偵の真樹が謎の迫る!

正直1作目より全然良いです。魚マニアが集まるのですから、薀蓄は素晴らしいです。勉強になります。前回は生態循環やモナコ式水槽の話でしたが、今回はグッピーといった身近な熱帯魚や熱帯魚全般の知識で攻めてくるあたりはさすが。
何が良いって薀蓄がトリックに関わっている部分が前回とは大違いです。
何度もいいますが鳥飼先生ほどの強烈なインパクトはありません。
あっちは作中で本当に講義のシーン(「本格的」より)が出てきます、講義します。

美樹の死を寄せ付ける体質――ってのは、勿論柄刀先生の「探偵は宿命である」が好きな自分としてはいささか「?」なんですが、この作品ではそういうものなので良しとします。
周囲の人間が次々と死んでいく。担当の刑事も今の人で8人目。
しかし、それを作中の人間に語らせてしまうのはいかがな物でしょうか?
薀蓄形にしては科学的でないですし(科学が全てではないと作中では言っていますが…)
読んでるこっちとしては、次に誰が死んでしまうのか…とスリルを味わえます。

全体としてライトノベル的な雰囲気でした。ちなみに相変わらず誰が何言ってるかわかりません。
シェイクスピアからの引用も無意味に多いし、流行なんでしょうか?
前回アンチミステリな展開に期待したのですが、今回は普通のミステリになっていた感じもします。

逆にそれが残念でならない…

今回の更新も文字修飾を使う要素の無いつまらない更新で残念でならない…


「パラダイスクローズド」汀こるもの

2009年02月13日 | 汀こるもの
ああ、自分はなんとバカミスの好きな事か…
今回感想を書く汀こるもの先生も充分にその範疇にあるのではないでしょうか…
どこかで薀蓄系のミステリだと知ってから、読んでみたいなと思っていた作家であり、実際読んで驚きました。

すごい薀蓄だ。
どんどんアクアリウムに詳しくなる。

流石に響堂新先生ほどぶっとんではいませんが…
今回は一冊目が中々に薀蓄度が高く、そのままシリーズ物の2冊め、3冊目を買って読んでしまいました。

面白いです。勿論薀蓄の話ですがね…


内容はマナー違反ですが背表紙の解説文から引用です。ごめんなさい…

周囲の者が次々と殺人や事故に巻き込まれる死神(タナトス)体質の魚マニア・美樹と、それらを処理する探偵体質の弟・真樹。彼ら美少年双子はミステリ作家が所有する孤島の館に向かうが、案の定、館主密室殺人事件に遭遇。犯人は館に集まった癖のあるミステリ作家の中にいるのか、それとも双子の…最強にして最凶の美少年双子ミステリ。

第37回メフィスト賞を受賞したデビュー作であり、源流はどうも鳥飼否宇先生の昆虫探偵なのですが、それほど突き抜けていません。
まぁ鳥飼先生は奄美大島野鳥の会の会長になっちゃったしね。

とはいえ、お魚系薀蓄ミステリという作者の言葉を借りますが、それは充分に発揮されています。

主人公が別に美少年じゃなくても良いくらいに。

密室トリックを解かないと言ったのに最後にといちゃうのも、
主人公サイド以外のキャラの個性が異常に薄く、誰が何を言っているんだか判らなくなる文章も、
普通のミステリをやりたいのかアンチミステリをやりたいのか判らなくなるのも、
薀蓄がトリックと関連性が無いのも、
最後の最後の出てくるタコも…

全てお魚系薀蓄のおかげでどうでも良くなりました。

ぶっちゃけ、批評なんか気にしないで、どんどん突き進んでもらいたいです。
むしろこの変なアンチミステリ的な展開はある意味「色」だと思うんですがねぇ…

ミステリとしての驚きよりモナコ式水槽の驚きの方が大きかった。


ちなみに鳥飼先生は薀蓄がトリックと相成ったうえ、驚愕怒涛のラストの為にその労力をかける傾向にあり、凄い作家だと思いますよ。

鳥飼先生はね。

「透明人間の納屋」島田荘司

2009年02月12日 | 島田荘司

もうすぐバレンタインです。去年個人的に貰った個数は“0”(義理はノーカン)
年々記録を更新していますが、今年はどうなる事やら…まぁ0なんでしょうなぁ…
毎年この季節は孤独感がもぉね…


「かつて子ども
だったあなたと少年少女のための――」こういったコンセプトで講談社から観光されているミステリーランドシリーズ。
まぁぶっちゃけ、みんな昔は子供だったんじゃねぇの?といった疑問も生まれるのですが、ジュブナイルチックな物からそうでないものまであり、子供を対象としたものでなく、子供をテーマとした作品に近い気もします。
ちなみに自分が読んだ事のあるのは。殊脳センセーの「子供の王様」(感想書かないと…)小野不由美「くらのかみ」高田崇文
「鬼神伝 鬼の巻」(続編が二冊出ています…文庫化はいつですか?)

んで今回読んだのは島田荘司先生「透明人間の納屋」のノベルス版。よくよく考えたらようやっと第一回発刊を読んだ事になります。長いね。

発刊当初は漢字にルビが振ってあったりと子供を意識した作りですが、いまいち対象を絞りきれていない感もあります。
細かい事は言わないで読みなさいって感じなのでしょうか…

今回のノベルス版はルビも消え通常の島田先生のノベルスと同じ体裁を取っています。

さて内容ですが、

昭和52年。日本海に面する小さな町の話。母親と二人で暮らす少年ヨウイチには、友人がいない。日々孤独感にさいなまれる事なく彼が生活しているのは、自宅の隣にある印刷工場の社長・真鍋のおかげだった。
真鍋はヨウイチの面倒をよく見て、多くの事を教えた。宇宙の事、地球の事、そして透明人間のこと…
ヨウイチは真鍋を尊敬していたし、真鍋も素直で頭の良いヨウイチの事を気に入っていた。
そんな平和な生活の中、町である不可解な事件が発生する。密室状態のホテルの部屋から女性が突然蒸発するような事件が発生したのだ。まるで、透明人間になって居なくなったかのように
そして、その女性は真鍋の妹・真由美だったのだ――

消失のトリックはまぁ意外な展開に分類されるのでしょうが、著者の言葉に大きなヒントが隠されているっていうか、真相が…犯人はともかく、あのトリックは無いでしょう…若干アンフェア。そのための情報が無かったように思えます。
逆に著者の言葉を元に考えると簡単になりますし…

ただ作品の作り方や、不可能状況の作り方はさすが御大・島田先生の実力です。
時々はさまれる作中作家(!?)の引用文章のお陰でなかなか変化に富んで面白かったですね。実際の出来事を小説にしてしまうのは島田先生が依然やった話なのですが、それを作中に生かすとは…
マスコミに対する視線もまんま「ロス疑惑」の時にマスコミが三浦和義氏をイメージだけで犯人に仕立て上げた日本お約束のあの手法ですし、島田節…といって良いのか判りませんがそんなテイストは前回感想書いた「UFO大通り」よりも良かったと思いますね。

実際、ある実話を元にして作っているのは間違いありませんし、あの国の内情は作中にあったとおりだと思います。
社会主義は完成されれば良いものとなるでしょうが、少しでも綻びがあると、すぐに解れ、結果として独裁・社会的信用の欠落・不況と繋がっていきます。資本主義・市場主義を否定する気はありませんが、共産主義で成功した国はあるのでしょうか…
福祉型資本主義ですら危なっかしいのに…


さてさて、今回は短めにします。5冊ばかり更新しようと思ってますので…
大変だこりゃ…


自転車に使ったお金

2009年02月01日 | 自転車

前回お話しましたとおり、汀こるもの先生の作品を読んでいます。
いやはやこういうおバカなミステリは結構好きです。

押し寄せる薀蓄の嵐がたまりません…
次々と繰り広げられるアクアリウムや熱帯魚の知識。ほとんど本編に関係無いはずなのに「ほぉほぉ」と読んでしまう自分…

「パラダイスクローズド」のみならず「まごころを、君に」「フォークの先、希望の後」も買ってしまいましたとさ…まぁミステリ・小説としてのできはイマイチですが…


こうやって、次々と本を買うので財布が寒いのは言うに及びませんが、

なんて事は無い。もっと金を使っている物が身近にありました。
(車とか食費とかそういう話じゃなくってね…)

自分が自転車初心者なのは以前から書いていますし、
乗っている自転車もハンドルが内側に曲がった、いわゆるロードバイクでは無く、
もっと廉価で街乗り向きなクロスバイクというものです。

しかし、其れですらはまってしまうと底なし沼のように襲い掛かってきます。

気になったので計算してみました…
勿論、デュラエースやスーパーレコードなんてトップブランドはほど遠く、中堅ユーザー向けの105も使わず、「カーボン何それ」の方向性で有るに関わらずです。

それでもこうなってしまいます。
◎本体関係
ESCAPE本体       ¥44,800
サイクルメイト加入    ¥ 2,700
スタンド          ¥ 2,000
泥除け           ¥ 3,200
ライト:スマート       ¥ 3,000
ライト: LD20      ¥ 7,300
ライトホルダー        ¥   700
リア用ライト          ¥ 1,400
サイクルコンピュータ   ¥ 4,700 
バーエンドバー        ¥ 2,400
リアディレイラー       ¥ 3,300
ブレーキ前後        ¥ 3,000(?)
ALIVIOレバー       ¥ 3,800
シートポスト         ¥ 2,100
サドル              ¥ 4,700
SPDペダル          ¥ 3,400
旧ペダル            ¥ 3,360
トゥクリップ            ¥ 1,500
ストラップ             ¥   700
トップチューブバッグ       ¥ 2,000
サドルバッグ             ¥ 2,100

小計               ¥102,160 

だんだんおっかなくなってきました… 

◎装備品
ヘルメット(リガス)       ¥ 9,100
グローブ(GWB781)    ¥ 3,700
サングラス(度付)      ¥15,000
シューズ(SHMT-51)   ¥12,000
メッセンジャーバッグ        ¥12,600

小計                ¥52,400

さぁさぁはりきって参りましょうか!!
◎工具関連 
マルチツール         ¥ 2,520
スペアチューブ28C二個 ¥ 1,000
23C化用チューブ二個   ¥ 3,400
ボトルケージ          ¥   450
キャップ数個          ¥ 1,500
ペダルレンチ         ¥ 1,200
携帯ポンプ           ¥ 2,000(?)
パイプカッター         ¥ 1,500

小計                ¥13,570

◎雑費
ケミカル合計だいたい  ¥10,000
CBA工賃等          ¥10,000

合計        ¥188,130


まぁ大体これくらいではなかろうかと思っていたところに収まりました…
それでも一番高いのが本体なのが救われています。
トゥクリップやフラットペダル、泥除け等外してしまったパーツの値段も入れていますし。


最初のうちはこんなもんでしょうね、どうしても必要なものは有りますし、
消費のスピードは今後落ちてくるはず(!?)ですのでね。


700×23C化の為にタイヤ(今欲しいのがMAXXIS DETONATOR FOLDABLEのミントグリーン )
これを足したら¥195,000だ・・・

あとはステムも欲しいなぁ…新しいサイクルコンピューターも…
きっとこうやって20万の大台を突破するのでしょう…


これじゃあ、他人の趣味にケチつけてる場合じゃないですが、おかげで健康になっているのは間違い有りません。