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野球規則改正について語るブログ その1

2014年01月27日 23時54分08秒 | 野球(ニュース・提言系)
公認野球規則が改正されたってことで、NPB公式にリンクするんですが、変更点だけ書かれても分かんねーよってことで、公認野球規則がどういう風に変わるのかを書いてみようかなと。赤色が追加された記述で、取り消し線は削除された記述です。

1.15 投手を含む野手のグラブの規格および構造は、1.14規定のとおりであるが、別に次の制限がある。
(a) 投手用のグラブは縫い目、しめひも、網を含む全体が1色であることが必要で、しかもその色は、白色、灰色以外のものでなければならない。守備位置に関係なく、野手はPANTONE®の色基準14番よりうすい色のグラブを使用することはできない。
【注】アマチュア野球では、所属する連盟、協会の規定に従う。
(以下略)

元々は投手のグラブに関する規定だったものを、色の制限については野手も含めるってことにしたので、こんな記述になったようで。

1.17 ベース、投手板、ボール、バット、ユニフォーム、ミット、グラブ、ヘルメットその他本規則の各条項に規定された競技用具には、それらの製品のための不適当かつ過度な商業的宣伝が含めれていてはならない。
(中略)
【注3】
(中略)
③ ミットまたはグラブに表示する商標は、布片または刺繍によるものとし、これを表示する箇所は背帯あるいは背帯に近い部分、または親指のつけ根の部分のうちのいずれか1カ所に限定し、その大きさは縦4㌢以下、横7㌢以下でなければならない。
 マーク類を布片または刺繍によって表示する場合(エナメルによる表示は認められない)は、親指のつけ根に近い個所に限定し、その大きさは、縦3.5㌢、横3.5㌢以下でなければならない。
 投手用グラブに商標およびマーク類を布片または刺繍によって表示する場合、その色は、文字の部分を含み、すべて白色または灰色以外の色でなければならない。ただし、日本野球規則委員会が特に認めた場合は、この限りではない。
(以下略)

日本野球規則委員会に、そんな個別の判断までやらせるんですか?マジですか?

2.40 INFIELD FLY「インフィールドフライ」
(中略)
【原注】 審判員はインフィールドフライの規則を適用するにあたって、内野手が普通の守備行為をすれば捕球できるかどうかを基準とすべきであって、たとえば、芝生やベースラインなどを勝手に境界線として設定すべきではない。たとえ、飛球が外野手によって処理されても、それは内野手によって容易に捕球されるはずだったと審判員が判断すれば、インフィールドフライとすべきである。インフィールドフライはアピールプレイであると考えられるような要素はどこにもない。審判員の判断がすべて優先し、その決定はただちに下されなければならない。
 インフィールドフライが宣告されたとき、走者は危険を承知で進塁してもよい。インフィールドフライと宣告された飛球を内野手が故意落球したときは、6.05(1)の規定にもかかわらずボールインプレイである。インフィールドフライの規則が優先する。
 インフィールドフライが宣告されたときに妨害が発生した場合、打球がフェアかファウルかが確定するまでボールインプレイの状態は続く。打球がフェアになれば、野手の守備を妨害した走者と、打者がアウトになる。打球がファウルになれば、野手の守備を妨害した走者だけがアウトとなり、その打球が捕球されたとしても、打者は打ち直しとなる。
(以下略)

インフィールドフライが宣告されている場合の守備妨害についての記述が追記されてます。走者は打球処理をしてる野手を妨げないようにしましょうね。

2.44 INTERFERENCE「インターフェアランス」(妨害)
(a) 攻撃側の妨害--攻撃側プレイヤーがプレイしようとしている野手を妨げたり、さえぎったり、はばんだり、混乱させる行為である。
 審判員が打者、打者走者または走者に妨害によるアウトを宣告した場合には、他のすべての走者は、妨害発生の瞬間にすでに占有していたと審判員が判断する塁まで戻らなければならない。ただし、本規則で別に規定した場合を除く。
【原注】 打者走者が一塁に到達しないうちに妨害が発生したときは、すべての走者は投手の投球当時占有していた塁に戻らなければならない。
 ただし、0(ノー)アウトまたは1アウトのとき、本塁でのプレイで走者が得点した後、打者走者がスリーフットレーンの外を走って守備妨害でアウトが宣告されても、その走者はそのままセーフが認められて、得点は記録される。
【注】 本項〔原注〕前段は、プレイが介在した後に妨害が発生した場合には適用しない。
(中略)
(d) 観衆の妨害--観衆がスタンドから乗り出したり、または競技場内に入って、(1)インプレイのボールに触れた場合、(2)インプレイのボールを守備しようとしている野手に触れたり、じゃまをした場合に起こる。
 妨害が起きた場合は、ボールデッドとなる。

例えば、スクイズで得点した後に打者走者が一塁に達する前に守備妨害をした場合なんだろうけど、スリーフットレーンの中を走ってる分には守備妨害にはならないってことなの?最後の段を削除したのは、インフィールドフライが宣告されている場合の記述と矛盾するから?

3.05 先発投手および救援投手の義務
(中略)
(d) すでに試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを越えてしまえば、その投手は、第1打者がアウトになるかまたは一塁に達するまで、投球する義務がある。ただし、その打者に代打が出た場合、またはその投手が負傷または病気のために、投球が不可能になったと球審が認めた場合を除く。また、投手が塁上にいるとき、または投手の打席で前のイニングが終了して、投手がダッグアウトに戻らずにマウンドに向かった場合は、その投手は、準備投球のために投手板を踏まない限り、そのイニングの第1打者に投球する義務はない。

この(d)自体が去年追記された項なんですけど、投手が走者または打者走者として出ていた場合の記述が抜けていたってことなんでしょう。

4.12 サスペンデッドゲーム(一時停止試合)
(中略)
(b) 一時停止試合を再開して、これを完了するには、次の要項に従う。
(中略)
(4) 両クラブ間の最終試合までに一時停止試合が完了していなかった場合はコールドゲームとなる。その試合がコールドゲームとなり、、次のとおりコールドゲームとなる。その試合が、
(i) 正式試合となる回数が行われており、かついずれかのチームがリードしている場合は、リードしているチームの勝ちが宣告される。(ビジティングチームがある回の表にリードを奪う得点を記録したが、その回の裏にホームチームがリードを奪い返す得点を記録しないうちにコールドゲームが宣せられた場合は除く。この場合は、両チームが完了した最終均等回の総得点で勝敗を決する。)
(ii) 正式試合となる回数が行われており、かつ同点の場合は、“タイゲーム”が宣告される。(ビジティングチームがある回の表に得点を記録してホームチームの得点と等しくなったが、その回の裏にホームチームが得点を記録しないうちにコールドゲームが宣せられた場合は除く。この場合は、両チームが完了した最終均等回の総得点で勝敗を決する。)この場合は、リーグ優勝に影響しないと言う理由で再試合の必要がないとリーグ会長が判断しない限り、開始からやり直さなければならない。
(以下略)

日本ではサスペンデッドゲーム自体がもう発生しないと思われるんですが、それでもこの規則の改正をやらなきゃいけないんですね。つーか、コールドゲームになった場合の勝敗決定は4.11(d)【注】で規定しているんだから、改正する時に直すのが面倒になるから同じようなことを何度も何度も書かないでほしいよね。


・・・長過ぎるので、続きは明日。
コメント
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