確かに僕は、あなたよりもずっと年下で、
なんでも出来てしまうクルル先輩と比べたら、
とてつもなく頼りないかもしれないけど・・・。
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今日の侵略会議もハチャメチャだった。
最初に伍長さんが軍曹さんに喝を入れ、
軍曹さんが伍長さんに逆切れする。
殴り合いのケンカが始まって、
僕の余計なひと言で、僕まで殴り合いに巻き込まれる。
そして、クルル先輩は(我関せず)、という感じで
その様子を面白そうに眺めているだけ。
会議がハチャメチャになるこんな時は、
だいたいドロロ先輩の姿はない。
そう、こんなにハチャメチャになってしまうのは、
止める人物がいないからなのである。
------------------------------
結局今日の会議も、何も決まらないまま解散となった。
西澤邸に帰る途中で、僕を呼ぶ声がした。
振り返ってみると、澄んだ瞳をした、ドロロ先輩が立っていた。
「どうしたの?その傷。」
「何でもないですぅ、すぐに治るですう」
そう、ケロン人にとっては大したことない傷なのだ。
自然治癒力に長けているケロン人は、
こんな傷、ほっといても明日の朝には治ってる。
そんなどうってことない傷でも、ドロロ先輩は気にかけてくれる。
「おいで、そのままにしておくと細菌が入っちゃうから」
そんなことを気にする人が、暗殺兵のトップなのだから不思議でしょうがない。
僕はとりあえず、お言葉に甘えることにした。
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「ちょっと滲みるけど、我慢してね」
ドロロ先輩の手が僕の肌に触れる度、僕は温かい気持ちになる。
こんなに優しい手が、かつて何人もの人を斬ってきたなんて思えない。
「はい、消毒完了!まったく、ケロロくんたち大人げないんだから」
タママくん、まだ子供なんだから・・・と言われているような気がしてならない。
弟がいるせいなのか、ドロロ先輩は子供の扱いが上手い。
カララやチロロが悪戯でペコポンを侵略しようとしたときだって、
寛大な心で、お咎めなしだった。
僕も、それと同じ扱いなのだろうか?
僕があなたに思いを寄せてるって知ったら、
あなたはどんなリアクションをするのだろうか?
「クルル先輩とは、上手くいってるんですか?」
子供を装って、さりげなく聞いてみる。
「うん、とっても」
笑いながらも、頬を赤らめて答えられたら、
僕の付け入る隙なんて、どこにもない。
そうか、この人は今、とても幸せなんだな。
「どうしたの?」
「なっ、なんでもないですぅ~」
にこやかな笑顔に、少々見とれてしまった。
「ぼっ、僕そろそろ帰るですぅ」
「うん、気をつけてね」
「ドロロ先輩。ありがとうですぅ」
「どういたしまして!」
「また、怪我したら手当してくださいですぅ」
「うん、怪我したらいつでもおいで」
恋人として近くにいることが許されないのであれば、
せめて、子供としてでもいいから・・・
あなたの近くにいたいんです。
Fin
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【あとがき】
また中途半端なものを・・・。
タママ→ドロロは伝えられない恋なのです。
それは初恋の淡い心・・・みたいな(爆)。
淡い気持ちが全然表現できてねーじゃん(自爆)
なんでも出来てしまうクルル先輩と比べたら、
とてつもなく頼りないかもしれないけど・・・。
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今日の侵略会議もハチャメチャだった。
最初に伍長さんが軍曹さんに喝を入れ、
軍曹さんが伍長さんに逆切れする。
殴り合いのケンカが始まって、
僕の余計なひと言で、僕まで殴り合いに巻き込まれる。
そして、クルル先輩は(我関せず)、という感じで
その様子を面白そうに眺めているだけ。
会議がハチャメチャになるこんな時は、
だいたいドロロ先輩の姿はない。
そう、こんなにハチャメチャになってしまうのは、
止める人物がいないからなのである。
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結局今日の会議も、何も決まらないまま解散となった。
西澤邸に帰る途中で、僕を呼ぶ声がした。
振り返ってみると、澄んだ瞳をした、ドロロ先輩が立っていた。
「どうしたの?その傷。」
「何でもないですぅ、すぐに治るですう」
そう、ケロン人にとっては大したことない傷なのだ。
自然治癒力に長けているケロン人は、
こんな傷、ほっといても明日の朝には治ってる。
そんなどうってことない傷でも、ドロロ先輩は気にかけてくれる。
「おいで、そのままにしておくと細菌が入っちゃうから」
そんなことを気にする人が、暗殺兵のトップなのだから不思議でしょうがない。
僕はとりあえず、お言葉に甘えることにした。
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「ちょっと滲みるけど、我慢してね」
ドロロ先輩の手が僕の肌に触れる度、僕は温かい気持ちになる。
こんなに優しい手が、かつて何人もの人を斬ってきたなんて思えない。
「はい、消毒完了!まったく、ケロロくんたち大人げないんだから」
タママくん、まだ子供なんだから・・・と言われているような気がしてならない。
弟がいるせいなのか、ドロロ先輩は子供の扱いが上手い。
カララやチロロが悪戯でペコポンを侵略しようとしたときだって、
寛大な心で、お咎めなしだった。
僕も、それと同じ扱いなのだろうか?
僕があなたに思いを寄せてるって知ったら、
あなたはどんなリアクションをするのだろうか?
「クルル先輩とは、上手くいってるんですか?」
子供を装って、さりげなく聞いてみる。
「うん、とっても」
笑いながらも、頬を赤らめて答えられたら、
僕の付け入る隙なんて、どこにもない。
そうか、この人は今、とても幸せなんだな。
「どうしたの?」
「なっ、なんでもないですぅ~」
にこやかな笑顔に、少々見とれてしまった。
「ぼっ、僕そろそろ帰るですぅ」
「うん、気をつけてね」
「ドロロ先輩。ありがとうですぅ」
「どういたしまして!」
「また、怪我したら手当してくださいですぅ」
「うん、怪我したらいつでもおいで」
恋人として近くにいることが許されないのであれば、
せめて、子供としてでもいいから・・・
あなたの近くにいたいんです。
Fin
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【あとがき】
また中途半端なものを・・・。
タママ→ドロロは伝えられない恋なのです。
それは初恋の淡い心・・・みたいな(爆)。
淡い気持ちが全然表現できてねーじゃん(自爆)
歳の差というのは越え難い障害ですよね;
ケロロに対しての想いも・・・
あぁ、タママも少しは報われて欲しい!!
それでもクルルとの仲をプッシュしまくる私ですw
タママの切ない気持ちが伝わってきて、キュンとするような話でした。
ドロロの優しさがふわりとしていて、それが余計切なくて・・・!!
タママも少しは報われて・・・同じくそれでもクルドロをプッシュしまくります(爆)。
公式で、なぜタママが軍曹ラヴなのか未だに謎です。
タママみたいな性格だったら、ドロロみたいな出来た大人に憧れそうなものなのに・・・。
タママは子供を装って、ずっとドロロに甘えて、
クルルに殺意を抱かれるといい(をぃ)。
んで、
「タママくん、まだ子供なんだから」
ってドロロがタママを庇って、クルルはまた嫉妬すればいいさ(爆)