神様の悪戯か？

１０年前の朝、最初にクーを抱き上げて、僕は驚きが隠せなかった。鼻の周りと顎の下、首の真下に黒い模様が。それでも女の子。僕は感心するとともに、唸ってしまった。えら子をい抱き上げたものである。これは神様の悪戯としか思われない。それでも、だんだん見て行くうちに愛着が湧き、美ニャンしと思えるようなって来た。
今のクーは甘える時には声色を使って甘えた声を出し、怒る時は目を三角にして感情を剥き出し、これをされると能天気なココでもたじろぐのだ。流石お姉ちゃんの威力である。そして手も早い。不満があると直ぐにネコパンチを出す。これはココにだけでなく、人間にも出す。10年間で僕も何回もパンチを受けた。真面にパンチをされるとかなり痛い。ココがたじろぐだけの威力はある。
甘える時は真に「猫なで声」で自分の要求を言い、適えてもらおうとする。クーの言っている事が分からず、戸惑う事も多々あるが。それでもクーなり言葉で意思表現をしようとする。
クーの顔は、神様が男と女を間違えて創ったのだろうが、僕達家族にとっては可愛い娘なのである。