1988年
千葉大学野球リーグから三人目のプロ野球・小林選手が誕生ー。ドラフト外でヤクルトに入団が決まった淑徳大・小林和公投手(22)が八日、三上浩監督とともに入団のあいさつのために本社を訪れた。千葉大学野球リーグからプロ入りしたのは、千葉大から東映(現・日本ハム)に入団した稲垣、千葉商大から広島に入団、現在守備走塁コーチを務める小林正之に次いで三人目、十年ぶりのプロ野球選手誕生となった。小林和公投手は左投げ左打ちで群馬県・前橋商から淑徳大に入り、身長183㌢の長身からの速球を武器に同大のエースとして活躍。ヤクルト球団も梶間投手らが抜けた後だけに左の本格派投手として期待されている。
本社を訪れた小林投手はグレーのチェックのスーツに身をつつみ「希望のプロへ行けてうれしい。これからは一生懸命努力して一日も早く一軍で投げてみたい」と抱負を語れば、神崎本社運動部長も「ケガをしないように一日も早くプロの厳しさに慣れて一軍でプレーできるよう頑張ってほしい」と激励、ガッチリ握手を交わした。小林投手は群馬県出身で、小学校三年の時から野球を始め、中学を卒業後、地元の名門・前橋商へ入学。この時から投手としてマウンドへ立つようになった。同校ではエースの陰にかくれて公式戦でもほとんど投げていないものの、長身から投げ下ろす速球には光るものがあった。この速球に目をつけたのが淑徳大・三上浩監督。「140㌔以上は出ていたし、体もいい、粗削りだがリーグ戦形式の大学よりプロ向きの投手だ」と直感したという。淑徳大に入学した小林投手に三上監督は「速い球を投げることだけ考えろ」と指示。その球は150㌔近くの速さまでになった。四年間の大学での成績は、バックのエラーや打撃不振などの不運もあって45試合で5勝17敗と決して良くないが、奪った三振は163と多い。今年九月下旬にヤクルト球団のスカウトが球場へ訪れ小林投手を見て入団の打診があったという。父親の和男さん(53)がファンだったヤクルトへの入団が決まり小林投手は「これからはプロ。厳しくなると思います。しかし上だけを見て一日も早く一軍へ行けるように頑張りたい。目標は江夏さんのようにアウトコースの速い球で三振を取れる投手になり、巨人を相手に投げてみたい」と語る。育ての親の三上監督も「もっと走り込みをして下半身を鍛え、落ちるボールを覚えてくれれば十分通用するのでは…」と語っている。ヤクルト球団でも、左の梶間などが現役を退き貴重な左の本格派として小林投手に寄せる期待は大きく、安田スカウトも「球も速いしまずは体を作れ」と激励されたそうだ。小林投手はすでにヤクルト球団と契約金千八百万円、年棒四百万円(金額はいずれも推定)で仮契約を交わしており、十五日に本契約を結び正式発表することになっている。
千葉大学野球リーグから三人目のプロ野球・小林選手が誕生ー。ドラフト外でヤクルトに入団が決まった淑徳大・小林和公投手(22)が八日、三上浩監督とともに入団のあいさつのために本社を訪れた。千葉大学野球リーグからプロ入りしたのは、千葉大から東映(現・日本ハム)に入団した稲垣、千葉商大から広島に入団、現在守備走塁コーチを務める小林正之に次いで三人目、十年ぶりのプロ野球選手誕生となった。小林和公投手は左投げ左打ちで群馬県・前橋商から淑徳大に入り、身長183㌢の長身からの速球を武器に同大のエースとして活躍。ヤクルト球団も梶間投手らが抜けた後だけに左の本格派投手として期待されている。
本社を訪れた小林投手はグレーのチェックのスーツに身をつつみ「希望のプロへ行けてうれしい。これからは一生懸命努力して一日も早く一軍で投げてみたい」と抱負を語れば、神崎本社運動部長も「ケガをしないように一日も早くプロの厳しさに慣れて一軍でプレーできるよう頑張ってほしい」と激励、ガッチリ握手を交わした。小林投手は群馬県出身で、小学校三年の時から野球を始め、中学を卒業後、地元の名門・前橋商へ入学。この時から投手としてマウンドへ立つようになった。同校ではエースの陰にかくれて公式戦でもほとんど投げていないものの、長身から投げ下ろす速球には光るものがあった。この速球に目をつけたのが淑徳大・三上浩監督。「140㌔以上は出ていたし、体もいい、粗削りだがリーグ戦形式の大学よりプロ向きの投手だ」と直感したという。淑徳大に入学した小林投手に三上監督は「速い球を投げることだけ考えろ」と指示。その球は150㌔近くの速さまでになった。四年間の大学での成績は、バックのエラーや打撃不振などの不運もあって45試合で5勝17敗と決して良くないが、奪った三振は163と多い。今年九月下旬にヤクルト球団のスカウトが球場へ訪れ小林投手を見て入団の打診があったという。父親の和男さん(53)がファンだったヤクルトへの入団が決まり小林投手は「これからはプロ。厳しくなると思います。しかし上だけを見て一日も早く一軍へ行けるように頑張りたい。目標は江夏さんのようにアウトコースの速い球で三振を取れる投手になり、巨人を相手に投げてみたい」と語る。育ての親の三上監督も「もっと走り込みをして下半身を鍛え、落ちるボールを覚えてくれれば十分通用するのでは…」と語っている。ヤクルト球団でも、左の梶間などが現役を退き貴重な左の本格派として小林投手に寄せる期待は大きく、安田スカウトも「球も速いしまずは体を作れ」と激励されたそうだ。小林投手はすでにヤクルト球団と契約金千八百万円、年棒四百万円(金額はいずれも推定)で仮契約を交わしており、十五日に本契約を結び正式発表することになっている。
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