プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

久木山亮

2020-08-05 16:21:37 | 日記
1973年

ただ一人、学生服でキャンプイン。「丸坊主頭に背広姿はきらいですよ。このほうがこのほうが気楽だ。仲間はイナカッペと呼ぶが、それでいいのです」とすましている。川内実高からやってきた。背広はいま上衣のほうだけを注文している。五日から十日まで卒業試験で川内に帰るが、島原に戻ってくるときは紳士に変身してくるだろう。純朴そのものだが、ピッチングは高校球界でAクラス。昨年は地方大会で一日に二試合投げ抜き、奪三振30個を記録した。しかもライオンズでは貴重な左腕。デビューの門は大きく開かれている。球種はまだストレートとカーブだけだが、飛躍を期待されている投手。小学校入学前、町の祭りの相撲大会に出場、年上の相手に負けても負けてもぶっつかり、敢闘賞をもらったこともある。小学校のころは水泳が自慢で、走るのも速かった。運動神経は申し分ない。「素質は十分。あとはコントロールをつけることだ」とは武末スカウト。本人はキャンプの課題を「シュートも覚えたい」という。「台湾でもアメリカでも、どこへでも行きたい。でも、あきらめています。二軍でじっくりと鍛え、実力をつける。どうせやるならプロでと決意して飛びこんできたのだから…」多感で陽気な青年だが、しっかりした考えを持っている。

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