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迫田七郎

2018-07-21 22:42:02 | 日記
1965年

ちょっと見れば、スマートな好青年、東京オリオンズの迫田七郎投手が12日の対阪急戦で4勝めをあげ、ハーラー・ダービーの二位にのしあがってきた。防御率も二位。本堂監督も「いまの迫田はもっとも安定している」とベタほめ。このままいけば、荒巻、権藤正、宅和、稲尾、権藤博につづいて、九州から六人めの新人王が誕生する可能性が大きくなってきた。迫田は12日の対阪急戦で右ももにほうたい巻いて登板した。その前の対南海戦で肉ばなれを起しているのだ。バックの失策がつづいたが、自責点2の好投で阪急をくだして4勝めをあげた。サツマハヤトらしい根性の勝利である。これで4勝1敗。うち完封勝ち2をふくんでおり、防御率は1・37で三浦につづいて二位。南海をのぞく各球団から勝ち星をあげたわけだ。@南海の打線はいいですねやはりこわいです」と語るが、4月18日にはバックの貧打から2-0と敗れているだけにこんどこそはの気迫がじゅうぶんにうかがえる。今季好調の原因は「スピードがましたこと。タマのキレがよくなったこと。シュートがインコースにきまる」こんご改善する点については「ストレートが外角低めにビシッと決まるコントロールをつけていく」-と、自分のピッチングをこう分析して反省する。まだニキビがかわいい好青年だ。真田コーチはこの迫田を高く買っている。「タマが自然に変化する。シュート、スライダー、カーブのコントロールがいい。もっともいいのは、性格はおとなしいが、ピッチング度胸のよい点だ。どんな打者にもチビらず勝負に出る。ことしは絶対迫田に新人王を取らせるよ」と絶対に力を入れた。

永田会長も迫田にベタボレのひとり。四月の開幕直前にこう語った。「ボクが監督ならオリオンズのオープニング投手は迫田にするね」オープン戦で23イニング三分の二投げて自責点なしという。12球団最高の成績を買ったものだろうが、それ以上に、迫田は契約金なし、一昨年秋テスト生として入団した点が永田会長にしてはかわいくてならぬのだろうーとは関係者の話。昨年はリリーフで12試合に登板して自責点なしの一敗。永田会長の命令で迫田を先発させようとしたが、雨でゲームが流れたこともあった。イースタンリーグで12勝4敗、ベストナインに選ばれた成績を評価されたからだ。ゲームのない日は合宿で寝ころんでラジオを聞くだけというまじめな青年。オールスターごろに鹿児島県垂水市にいる両親を招いて親孝行をする予定だ。「でもおかあさんは来ないだろうから、おとうさんだけかな」とつぶやいていたが、オールスターに迫田が選ばれると、おかあさんも上京するかもしれない。

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