はなのしたにて

日本スピッツのぷり(♀17歳)、小辰(♂3歳)と東京下町で暮らしています。二匹との日々をつづります。

”犬と私の10の約束”、”ドリームボックス”、”ひとりと一匹”を読んで

2007-11-08 22:58:56 | 犬のこと
このところ、続けて犬ものを読んでいます。

”犬と私の10の約束”川口 晴
犬の十戒をモチーフにした物語です。
犬の十戒は読むたびに、必ず守ると思い、犬たちがこのような気持ちでいるのかと、涙が止まらなくなります。
この本は挿絵に出てくる”ソックス”がとても可愛らしいです。
映画化されるそうです。

”ドリームボックス―殺されてゆくペットたち ”小林 照幸
動物愛護センターでの出来事が書かれています。実は読み始めるまで、ルポだと思っていましたが、取材を元にエピソードは真実を使い、創作された小説でした。
一年前、このブログでも殺処分される犬や猫達について書いたことがありました。ドリームボックス、なんて陳腐なネーミングでしょうか、でも、現場の人たちにはそれさえも救いになるのかもしれません。
この中に書かれていたエピソードに、自分達が放棄した犬を引き取りに来て、収容されているほかの犬を見て”あっち犬のほうがいい”という飼い主、だけれどその飼い主をどこまでも信じ、必死で尾をふる犬。こんなぞっとするようなものもありました。
実家で飼っていた犬のうちの一匹は、保健所から引き取った犬でした。彼は終生、ごく限られた人にしかなつきませんでした。どんな、辛いことがあったのか、その悲しげな瞳から、想像することしかできませんでした。
でも、一方で、最近では処分される犬を少しでも減らそうとする動きも出ているようです。
”ひとりと一匹 富士丸と俺のしあわせの距離”穴澤 賢
超人気ブログ”富士丸な日々”のとうちゃんのエッセイです。
富士丸にたいするとうちゃんの思いが熱いです。
一人が好きでありながら、富士丸といるときは一人のような、一人でない様な、幸せな感じ。凄くわかります。
そして、ヒトはなんとか一人で生きていけるけれど、富士丸を始めとした犬たちは飼い主がいなければ生きていけないと語られているところも、大きく共感しました。
富士丸の存在がかけがえのないものであることが、伝わってくる素敵な本です。
ぜひとも読んで欲しいです。

三冊を読んで感じたことですが、犬を飼うのに免許証があればいいなと、一定の講習と試験を受けて誓約書を書いて犬を飼う免許証をもらい、その後は数年ごとに講習を受けて更新する、更新の際はかかりつけの獣医に飼い犬を適正に飼育していること(予防接種の有無等)について証明をもらう。
そうでないと犬が飼えない となったら、殺処分される犬たちはほとんどいなくなるのじゃないでしょうか?
もちろん、猫や他の動物を飼うにも免許が必要にして欲しいです。

全ての犬たちが幸せに暮らせることを祈ります。
とりあえず、今、私に出来ることは、ぷりと小辰を幸せにすることです。
君達にはホントに幸せをたくさんもらっているからね。