◇ 3か月ぶりの赤字だったが = 財務省は18日、5月の貿易統計を発表した。それによると、輸出は6兆3200億円で前年比8.1%の増加。輸入は6兆9000億円で14.0%の増加だった。この結果、貿易収支は5800億円の赤字。3か月ぶりに赤字を記録している。輸出は順調に伸びたが、エネルギーの輸入価格が上昇したため赤字になった。
輸出は18か月連続で増加。自動車や半導体製造装置などが、大きく伸びた。地域別では中国向けが13.9%増、アメリカ向けも5.8%増加している。トランプ政権は3月末から輸入する鉄鋼に25%の関税をかけているが、5月は輸出額で18.6%も増加。前月の13.7%増を上回っている。アメリカの自動車メーカーなどは、高くても日本の鋼材を買わなければならないのかもしれない。
輸入は5月としては、過去最高になった。特に原油の国際価格が上昇したことから、鉱物性燃料の価格が前年比20.7%も上昇した。たとえば原油・粗油の輸入額は28.6%も増加している。5月の円相場は平均1ドル=109円08銭。前年より2.1%の円高だったが、国際価格の上昇にはとても及ばなかった。
輸出全体は順調な伸びを続けている。だが原油価格が高騰すれば、日本の貿易収支は赤字になりやすい。アメリカ向けの鉄鋼輸出は2ケタの増加を維持している。したがって5月の統計からみる限り、貿易の状態はまだ正常だ。しかし今後は、トランプ大統領が主導する貿易戦争の影響が出てくることは避けられない。
≪20日の日経平均 = 上げ +276.95円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
輸出は18か月連続で増加。自動車や半導体製造装置などが、大きく伸びた。地域別では中国向けが13.9%増、アメリカ向けも5.8%増加している。トランプ政権は3月末から輸入する鉄鋼に25%の関税をかけているが、5月は輸出額で18.6%も増加。前月の13.7%増を上回っている。アメリカの自動車メーカーなどは、高くても日本の鋼材を買わなければならないのかもしれない。
輸入は5月としては、過去最高になった。特に原油の国際価格が上昇したことから、鉱物性燃料の価格が前年比20.7%も上昇した。たとえば原油・粗油の輸入額は28.6%も増加している。5月の円相場は平均1ドル=109円08銭。前年より2.1%の円高だったが、国際価格の上昇にはとても及ばなかった。
輸出全体は順調な伸びを続けている。だが原油価格が高騰すれば、日本の貿易収支は赤字になりやすい。アメリカ向けの鉄鋼輸出は2ケタの増加を維持している。したがって5月の統計からみる限り、貿易の状態はまだ正常だ。しかし今後は、トランプ大統領が主導する貿易戦争の影響が出てくることは避けられない。
≪20日の日経平均 = 上げ +276.95円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 下げ≫