経済なんでも研究会

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地価の上昇は 歓迎できない

2017-09-22 08:12:53 | 地価
◇ 財産が増えたという錯覚 = 国土交通省が発表した7月1日時点の路線地価によると、3大都市圏では住宅地が前年比0.4%、商業地が3.5%の上昇だった。また福岡など中核4都市では、住宅地が2.8%、商業地が7.9%上昇。訪日外国人客の増加に伴うホテルや店舗の需要増が原因だという。国交省は「実需で上がる好ましい姿だ」と評価した。

路線地価というのは、都道府県が不動産鑑定士の評価をもとにまとめた土地の価格。全国で2万1644地点を調べた。土地取り引きの際に有力な材料として使われるから、路線地価が上昇した地区では実際の取り引き価格が上がりやすい。地価の指標としては、ほかに国交省が公表する公示地価と国税庁による路線価がある。

「隣の町では上がったのに、オレのところは上がらなかった」--電車のなかで、サラリーマン風の中年男性が悔しそうに話していた。この人はおそらく、地価が上がれば自分の財産が増えると勘違いしているのだろう。これは一般庶民が陥りやすい大いなる錯覚に他ならない。

地価が上昇すると、固定資産税や相続税、贈与税などが上がってしまう。実態は何も変わらないのに、税金だけが高くなる。土地を買い替えようとすると、買おうとする物件も上がっていることが多いだろう。地価の下落は不況の反映であることが多いから、これは望ましくない。だが上昇で喜ぶのは、国税庁と一部の不動産関係者だけだと知るべきである。

      ≪21日の日経平均 = 上げ +37.02円≫

      ≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ

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