◇ 日本も対応を迫られる = EUの行政府であるヨーロッパ委員会は28日、プラスチック製の食器やフォークなどを使用禁止にするよう加盟国に提議した。レジ袋についてはすでに規制しており、ペットボトルに関しても25年までに9割を回収することを業者に義務付ける。30年にはプラスチックのごみを完全になくすことが目標だ。プラスチックごみが海洋生物の生態系を破壊しているためで、EUは「海を汚染している物質の86%がプラスチックだ」と説明している。
アメリカのカリフォルニア州では、飲食店で飲み物を注文すると、ストローの代わりに穴の開いたパスタが付いてくるようになった。プラスチック製のストローが禁止されたからである。このようにプラスチック製品の使用規制は、アメリカにも広がっている。プラスチックは海に流されると、紫外線と海水の作用で細かい粒子に分解されてしまう。この粒子には有害物質が付着しやすく、これを魚が食べる。
驚いたことに、このプラスチックによる海洋汚染は、日本近海で著しい。ある調査によると、日本近海の汚染度は世界平均の27倍。じっさい、東京湾で釣り上げたカタクチイワシ64匹中49匹が汚染されていたという。また日本は年間900万トンのプラスチックごみを出しており、全国の河川には4000万本のペットボトルが沈んでいるという調査もある。
プラスチック製のペットボトルやレジ袋、使い捨ての食器やストローを使用禁止にする動きは、すぐ日本にも波及してくるに違いない。政府もその具体的な対応策と目標の樹立を迫られる。メーカーや消費者も、覚悟しなければならないだろう。同時に日本としては、代替できる商品の開発と、海中に広がったプラスチックごみの回収。このための技術を開発して、世界に貢献できるようになりたいものである。
≪1日の日経平均 = 下げ -30.47円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
アメリカのカリフォルニア州では、飲食店で飲み物を注文すると、ストローの代わりに穴の開いたパスタが付いてくるようになった。プラスチック製のストローが禁止されたからである。このようにプラスチック製品の使用規制は、アメリカにも広がっている。プラスチックは海に流されると、紫外線と海水の作用で細かい粒子に分解されてしまう。この粒子には有害物質が付着しやすく、これを魚が食べる。
驚いたことに、このプラスチックによる海洋汚染は、日本近海で著しい。ある調査によると、日本近海の汚染度は世界平均の27倍。じっさい、東京湾で釣り上げたカタクチイワシ64匹中49匹が汚染されていたという。また日本は年間900万トンのプラスチックごみを出しており、全国の河川には4000万本のペットボトルが沈んでいるという調査もある。
プラスチック製のペットボトルやレジ袋、使い捨ての食器やストローを使用禁止にする動きは、すぐ日本にも波及してくるに違いない。政府もその具体的な対応策と目標の樹立を迫られる。メーカーや消費者も、覚悟しなければならないだろう。同時に日本としては、代替できる商品の開発と、海中に広がったプラスチックごみの回収。このための技術を開発して、世界に貢献できるようになりたいものである。
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【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】