◇ 利上げ街道 ひとり旅 = アメリカの中央銀行であるFRBは先週13日に開いた政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げ年2.00%とすることを決めた。政策金利2%は、リーマン・ショック直前の08年夏以来10年ぶりのこと。EUや日本などの先進国がまだゼロ金利から抜け出せないなかで、アメリカだけが金融正常化への道を突っ走る姿を鮮明にした。
今回の利上げは早くから予想されていたため、市場は全く驚かなかった。しかしFRBは同時に、今後の利上げテンポにも言及。その解釈を巡って、市場は大いに頭を悩ますことになった。そのテンポはことし中にあと2回。19年は3回、20年は1回という内容。まず、ことし後半に2回の引き上げがあると、政策金利は2.5%に。これは速すぎるのではないかという警戒論が、一部に発生した。
だがFRBのパウエル議長は、アメリカの景気が好調なことを強調。だから利上げのテンポを速められるという論理で、警戒論を鎮圧した形となっている。しかし19年も3回の利上げを実施すれば、政策金利は3%を超えてしまう。それでも景気は大丈夫なのか、という疑問は根強く残っているようだ。
ダウ平均株価は、先週から今週にかけて続落した。この下落にFRBの姿勢がどのくらい影響したのかは、よく判らない。というのもトランプ大統領が中国に対する制裁関税を発動、これが株価下落の大きな要因になったからである。おそらく株価を下落させた主役は制裁関税、FRBの引き締めスケジュールは脇役になったものと思われる。
(続きは明日)
≪21日の日経平均 = 上げ +137.61円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
今回の利上げは早くから予想されていたため、市場は全く驚かなかった。しかしFRBは同時に、今後の利上げテンポにも言及。その解釈を巡って、市場は大いに頭を悩ますことになった。そのテンポはことし中にあと2回。19年は3回、20年は1回という内容。まず、ことし後半に2回の引き上げがあると、政策金利は2.5%に。これは速すぎるのではないかという警戒論が、一部に発生した。
だがFRBのパウエル議長は、アメリカの景気が好調なことを強調。だから利上げのテンポを速められるという論理で、警戒論を鎮圧した形となっている。しかし19年も3回の利上げを実施すれば、政策金利は3%を超えてしまう。それでも景気は大丈夫なのか、という疑問は根強く残っているようだ。
ダウ平均株価は、先週から今週にかけて続落した。この下落にFRBの姿勢がどのくらい影響したのかは、よく判らない。というのもトランプ大統領が中国に対する制裁関税を発動、これが株価下落の大きな要因になったからである。おそらく株価を下落させた主役は制裁関税、FRBの引き締めスケジュールは脇役になったものと思われる。
(続きは明日)
≪21日の日経平均 = 上げ +137.61円≫
≪22日の日経平均は? 予想 = 下げ≫