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アークテリクス NAOS 55 (ARC'TERYX)

2009-10-29 07:52:50 | キャンプグッズ


アークテリクスのNAOS 55という完全防水バックパックの紹介です。

こちらはアウトドア専門誌として権威あるBackpacker Magagine誌、Outside Magagine誌の両方からEditor’s Choice賞を得たことで有名なモデルで、いまだ同社のパックラインナップで最高峰のモデルとして位置づけられてるようですね。

同社が得意とする止水ジッパーを配し、ハイキングや登山のみならず、カヌーやバックカントリースキーなどにも利用できます。ザックカバーがいらないので、荷物の軽量化をはかることができ、また、一般のザックはザックカバーをしてもどうしても背中のほうから雨水が入って内部が濡れてしまう、 みたいなことがあるのですが、本品はそのような心配は皆無で、台風だろうが、吹雪の中だろうが、自分自身がどれだけずぶぬれになっても、荷物はきっちりとドライに保ってくれます。




実際、琵琶湖でカナディアンカヌーを転覆させてしまい、荷物も何もかも湖上に放り出されたことがあるのですが、その際、このザックだけはプカプカと浮いていたのには驚きでした。とはいえ、止水ジッパーであって完全密閉接着されてるわけではなく、ずっと水に浸けた状態ですと、いくらなんでも水が入ってきます。ですので、浮き袋代わりなどには使用できません。




こちらNAOSと同様の防水タイプのザックとしてACRUXという軽量廉価版がありますが、そちらとの大きな違いはヒップベルトがNAOSはコンパートメント胴部にクッションパッドともに直接付いているのに対し、ACRUXは腰サイドに当たる部分のみクッションで、他はベルトになってるというところでしょうか。


(ACRUX 40)

一見したところはACRUXのほうが軽量で、装備のグラムカットにいそしむ方々には受け入れやすいのかもしれませんが、実のところ、この違いは実際の山行きで顕著に差が出るもので、ACRUXは重量物を背負った場合、腰を軸にコンパートメントがどうしても振り子のようにふらついてしまうという現象に悩まされることになります。
この点、NAOSはきちんと腰全体をサポートし、重量物を運ぶのにも安定した装着感をもたらしてくれます。ACRUXでめいいっぱい荷物を入れて使おうとする方は、ぜひこのNAOS 55を実際の山で使ってみてください。店での比較ではわからない、全く別物の装着感、快適さをもたらせてくれます。






同社のBORAなど他のプロダクトラインがベトナムや中国に生産シフトしている中、こちらNAOSは本国カナダ製というのは、今となっては貴重なものかと思います。

日本では正規に輸入販売されていないモデルだったため、日本でのメーカー希望小売価格設定はありませんが、販売価格は平均して8-9万円くらいでしょうか。

私として唯一ネックと考えられるのは、重さでしょうか。2.1キロとこのサイズにしては標準的な重さなのでしょうが、
いかんせん最近、軽いものに慣れてしまった最近の私には荷が重すぎます。



(NAOS 55と共に奥穂に向かって)
余談ですが、この直後、奥に点のように写ってる先行者の方が雪崩で私のそばまで流されてきました(^^;

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