高天原(たかあまはら)即ち実在(じつざい)宇宙の特徴の第一は
今申しました通り中心に帰一(きいつ)することでありますが、
その第二には高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)と
陰陽(いんよう)両方の神様がお現れになったことによって示されているのであります。
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は陽(よう)の働(はたらき)であり、
神産巣日神(かみむすびのかみ)は陰(いん)の働(はたらき)であります。
この高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)と
お二方(ふたかた)の神様がお生れになって、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は
陽(よう)の方(ほう)、神産巣日神(かみむすびのかみ)は陰(いん)の方(ほう)を
お司(つかさど)りになりましたが、
その陰陽両方の働(はたらき)の調和は、どういう風にしてとれるかといいますと、
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)の表現神(あらわれのかみ)であられる
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、神産巣日神(かみむすびのかみ)様の
表現神(あらわれのかみ)であるところの伊邪那美命(いざなみのみこと) ―
このお二方の働(はたらき)がどういう風に主従(しゅじゅう)の関係になって
調和するかは既に申上げた所であります。
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の陽(よう)の方の働(はたらき)というものは
主(しゅ)であって、伊邪那美命(いざなみのみこと)の陰(いん)の方の
働(はたらき)は従(じゅう)であります。日本の道徳は夫唱婦和(ふしょうふわ)、
陽主陰従(ようしゅいんじゅう)によって調和が得られるのであります。
これは単に現在の現象的に現れている東海の小島国(しょうとうこく)としての
倫理道徳ではないのでありまして、『 実相(じっそう)日本 』即ち
『 実在(じつざい)の宇宙 』 に於(お)ける生命の真実の動きがそうなっていると
いうことを、古事記には人格的、物語風に書いて表現してあるのであります。
女神(めがみ)の方から『阿那邇夜志(あなにやし)、愛袁登古袁(えおとこを)』
(噫(ああ)美しい男である)と讃歎(さんたん)して、そうして霊交(むすびかため)を
せられた時には良い国が生れなかった。
ところが、あべこべに今度は男の方から『噫(ああ)美しい乙女子(おとめご)である』と
讃歎して結婚(むすびかため)されたら良いお国が生れたということが書いてある。
それが夫唱婦和(ふしょうふわ)の天地の法則、実相の世界秩序の人格的、物語的
表現なのであります。
『 古事記と日本国の世界的使命 』 ( 83~84頁 ) 谷 口 雅 春 先 生
今申しました通り中心に帰一(きいつ)することでありますが、
その第二には高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)と
陰陽(いんよう)両方の神様がお現れになったことによって示されているのであります。
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は陽(よう)の働(はたらき)であり、
神産巣日神(かみむすびのかみ)は陰(いん)の働(はたらき)であります。
この高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と神産巣日神(かみむすびのかみ)と
お二方(ふたかた)の神様がお生れになって、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は
陽(よう)の方(ほう)、神産巣日神(かみむすびのかみ)は陰(いん)の方(ほう)を
お司(つかさど)りになりましたが、
その陰陽両方の働(はたらき)の調和は、どういう風にしてとれるかといいますと、
高御産巣日神(たかみむすびのかみ)の表現神(あらわれのかみ)であられる
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、神産巣日神(かみむすびのかみ)様の
表現神(あらわれのかみ)であるところの伊邪那美命(いざなみのみこと) ―
このお二方の働(はたらき)がどういう風に主従(しゅじゅう)の関係になって
調和するかは既に申上げた所であります。
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)の陽(よう)の方の働(はたらき)というものは
主(しゅ)であって、伊邪那美命(いざなみのみこと)の陰(いん)の方の
働(はたらき)は従(じゅう)であります。日本の道徳は夫唱婦和(ふしょうふわ)、
陽主陰従(ようしゅいんじゅう)によって調和が得られるのであります。
これは単に現在の現象的に現れている東海の小島国(しょうとうこく)としての
倫理道徳ではないのでありまして、『 実相(じっそう)日本 』即ち
『 実在(じつざい)の宇宙 』 に於(お)ける生命の真実の動きがそうなっていると
いうことを、古事記には人格的、物語風に書いて表現してあるのであります。
女神(めがみ)の方から『阿那邇夜志(あなにやし)、愛袁登古袁(えおとこを)』
(噫(ああ)美しい男である)と讃歎(さんたん)して、そうして霊交(むすびかため)を
せられた時には良い国が生れなかった。
ところが、あべこべに今度は男の方から『噫(ああ)美しい乙女子(おとめご)である』と
讃歎して結婚(むすびかため)されたら良いお国が生れたということが書いてある。
それが夫唱婦和(ふしょうふわ)の天地の法則、実相の世界秩序の人格的、物語的
表現なのであります。
『 古事記と日本国の世界的使命 』 ( 83~84頁 ) 谷 口 雅 春 先 生
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