青春の泉は、物質の栄養剤にはないのである。
物質は、物理化学的な力を及ぼすけれども、細胞の老衰を食いとめる力はないのである。
生命は ある物質条件が整うと、そこに姿をあらわすけれども、
物質が生命をつくるのではないのである。
生命自身が物質をつくり、物質の条件をつくり出して、
そこに生命は“ 生物 ”として姿をあらわすのである。
生命は 物質を左右し、物質をつくり出し、その条件をかえる力があるのである。
地球上では近頃「 土地の造成 」ということが行われているけれども、
天地創造の最初には、大生命が、真空の中に“ 水素 ”をつくり出し、
“ 水素 ”を集めて大いなる球体として、
それを太陽その他の天体とし、天体の地表に鉱物、植物、動物を生み出したのである。
これは全く“ 生命 ”が物質を創造し 天体を創造し 動物、植物、鉱物等をつくり出す力があることを
示すのである。
生命は 原子を転換して他の元素をつくることも出来るのである。
かくて、最初は“ 水素 ”だけの固まりであったところの天体に多くの元素をつくり出したのである。
祝福すべきかな生命の力、偉大なるかな生命の力、尊敬すべきかな生命の力、ありがとうございます。
『 生長の家 』 誌 昭和四十四年十二月号
「 実相を礼拝して 生活を光明化するには 」 二十五日の法語 谷口雅春