「ご隠居はん、いてはりまっか」
「おう、誰や思ったらおまはんかいな、まあこっち上がり」
「しかしご隠居はん、あの菅って奴はホンマにヒドイ奴ですなあ」
「なんや、のっけからエライ怒ってからに」
「だってそうやおまへんか、子供の命ってもんをもっと大事にせなあきまへんで」
「子供の命? そらなんの話やねんな」
「ご隠居はん知らんのでっか? もう子供が怪我しても手当てせえへんことにするそうやおまへんかいな」
「なんやその話かいな。そらおまはんの勘違いやで」
「何が勘違いですねんな、子供の手当を廃止する言うてるやおまへんかいな」
「そうやないんやて、手当っちゅーのはお金のことやて」
「ははあ、子供が怪我しても国はお金出さん、つまり保険を適用ささんっちゅーことですかいな。そらやっぱりヒドイわ」
「そうやないんやて、子供手当は廃止するけど児童手当を復活させるから結局は同じやねんて」
「じどうてあて? すると自動車事故のときだけは手当てするっちゅーことですかいな」
「ああもう、説明したるからよう聞きや」
「聞いたるからよう喋れや」
「あのな、子供手当は全部の子供にどばーってばら撒いてたんや」
「ふんふん」
「それを所得制限とかして、一部の子供だけに配るのが児童手当なんや」
「ほたら、自動的にばら撒いてたんが子供手当で、児童手当は自動的やないんですかいな」
「わざわざそんなややこしい言い様しないな。まあもっと簡単に言うたら昔の制度に戻すことにしたんやな」
「なるほど、やっぱり菅はアカンかったんや」
「おまはん、エライ菅さんのことが嫌いやねんな」
「そらそうや、菅じゃアカンねん、早く辞めろっちゅーねんな」
「ほたら訊くけど、なんで菅さんじゃアカンねんな?」
「ん? そらあんた、みんなが菅はアカン言うてるさかい」
「なんや、人の受け売りかいな。おまはんらしいなあ」
「でもご隠居はん、牛肉がセシウムで汚染されたそうやおまへんかいな。あれは菅のせいとちゃいますんかいな?」
「そうやなあ、まあ政府の対応が悪かったせいやなあ」
「ほれ見てみい、やっぱり菅はアカンやん」
「でも原発事故なんか起きたら、誰が首相でも至らんところはあるやろとは思うけどなあ」
「何を甘いこと言うてますねんな、菅のせいでわしら和牛が食べられへんようになって困った困った」
「こらこら、おまはんら日ごろ和牛ってな上等なもん食べてんのかいな。どさくさに紛れて見え張るんやないで」
「へへっ、でも和牛はともかくお米は難儀しますで」
「いや、お米もちゃんと検査してくれるやろから心配することないと思うけどなあ」
「検査はともかく、新米が食べられへんようになるのが辛いわ」
「新米が? そらどういうこっちゃ」
「だって、牛が全頭検査するんやから、お米は全粒検査でっしゃろが。そんなもん一粒一粒検査してたら、終わった頃には古米になってますわな」
「またアホなことを」
「ああ炊き立ての新米で和牛肉のしゃぶしゃぶが食べたいのに、菅のせいでホンマにもう」
「せやけどな、脱原発を訴えてるのはその菅さんやで」
「そんなん、脱原発なんかせんでもよろしですやん」
「なんでやねんな、食品に汚染の不安が広がってるのは原発の事故のせいやねんで」
「事故って、そんなにちょくちょく起きるもんでもないでっしゃろが。それに脱原発したら電気代が上がるんとちゃいますのん」
「まあその恐れはあるけどな、でも安心な暮らしと月々の少々の負担と、どっちが大事や」
「そらあんた決まってますがな」
「決まってるやろ。健康で安全な暮らしがいちばん大事やろ」
「でも先立つものはお金でっしゃろ、わしゃお金のほうが大事やな。お金さえあったら安全なところへ避難して安全なもの食べられるし」
「そんな、自分のことだけ考えてるんやないで。原発事故のせいで迷惑受けてる大勢の人のことも考えたらどうやねんな」
「せやかて知り合いにそんな人おらんし」
「ニュースを見たらええやろ、ニュースを」
「ニュースやったら見てますで。えぶり~
」
「ふふっ、おまはんのことやからどうせキャスターの何とかいう女の人ばっかり見てるんやろ」
「ご名答! いずみ様に見惚れてるだけでニュースの内容なんかぜんぜん頭に入ってません」
「そんなことじゃアカンねん、キャスターなんかどうでもいいからちゃんとニュースの中身を見やんかいな、中身を」
「中身ねえ、なんぞ面白いことやってますか」
「面白いっちゅーか、役に立つこと言うてるで」
「例えば」
「例えば今日やったら、仏像のセールスの詐欺のニュースやってたなあ」
「ほう、仏像ですか」
「そうや、悪い奴らが仏像を高い値で売りつけおんねん」
「そんな悪いことする奴はブツぞう」
「古典的な駄洒落はええねん。こういうニュースを日ごろから見ておくと詐欺にあいにくくなるわな」
「なるほどねえ」
「ええか、これからは女性キャスターばっかり見てるんやないで」
「わかりました、これからはニュースもちゃんと見ますわ。でもホームページのキャスタートークはいずみ様目当てで見てもよろしおまっしゃろ?」
「なんやそれ、まあ好きにしたらええがな」
「でもホンマやったら昨日の水曜日に更新のはずやったんがお休みやねんなあ。ひょっとしてなんたらいうサッカー選手の件で休みになったんかなあ」
「ああ、心肺停止になってたからなあ」
「そうそう、心肺が心配で更新できへんだんかなあ」
「これこれ、そういうことを笑いにするんやないで」
「でももう心肺が完全に停止したから心配も停止で、明日には更新してくれるかなあ」
「だからやめなさいそういうネタは。って言うか明後日の6日はいずみ様のお誕生日やから、明日のキャスタートークはきっとその話題で盛り上がってくれるで」
「あれ? ご隠居はんもひょっとしていずみ様のことを……?」
「うっ、う~ん……えぶり~
」
「おう、誰や思ったらおまはんかいな、まあこっち上がり」
「しかしご隠居はん、あの菅って奴はホンマにヒドイ奴ですなあ」
「なんや、のっけからエライ怒ってからに」
「だってそうやおまへんか、子供の命ってもんをもっと大事にせなあきまへんで」
「子供の命? そらなんの話やねんな」
「ご隠居はん知らんのでっか? もう子供が怪我しても手当てせえへんことにするそうやおまへんかいな」
「なんやその話かいな。そらおまはんの勘違いやで」
「何が勘違いですねんな、子供の手当を廃止する言うてるやおまへんかいな」
「そうやないんやて、手当っちゅーのはお金のことやて」
「ははあ、子供が怪我しても国はお金出さん、つまり保険を適用ささんっちゅーことですかいな。そらやっぱりヒドイわ」
「そうやないんやて、子供手当は廃止するけど児童手当を復活させるから結局は同じやねんて」
「じどうてあて? すると自動車事故のときだけは手当てするっちゅーことですかいな」
「ああもう、説明したるからよう聞きや」
「聞いたるからよう喋れや」
「あのな、子供手当は全部の子供にどばーってばら撒いてたんや」
「ふんふん」
「それを所得制限とかして、一部の子供だけに配るのが児童手当なんや」
「ほたら、自動的にばら撒いてたんが子供手当で、児童手当は自動的やないんですかいな」
「わざわざそんなややこしい言い様しないな。まあもっと簡単に言うたら昔の制度に戻すことにしたんやな」
「なるほど、やっぱり菅はアカンかったんや」
「おまはん、エライ菅さんのことが嫌いやねんな」
「そらそうや、菅じゃアカンねん、早く辞めろっちゅーねんな」
「ほたら訊くけど、なんで菅さんじゃアカンねんな?」
「ん? そらあんた、みんなが菅はアカン言うてるさかい」
「なんや、人の受け売りかいな。おまはんらしいなあ」
「でもご隠居はん、牛肉がセシウムで汚染されたそうやおまへんかいな。あれは菅のせいとちゃいますんかいな?」
「そうやなあ、まあ政府の対応が悪かったせいやなあ」
「ほれ見てみい、やっぱり菅はアカンやん」
「でも原発事故なんか起きたら、誰が首相でも至らんところはあるやろとは思うけどなあ」
「何を甘いこと言うてますねんな、菅のせいでわしら和牛が食べられへんようになって困った困った」
「こらこら、おまはんら日ごろ和牛ってな上等なもん食べてんのかいな。どさくさに紛れて見え張るんやないで」
「へへっ、でも和牛はともかくお米は難儀しますで」
「いや、お米もちゃんと検査してくれるやろから心配することないと思うけどなあ」
「検査はともかく、新米が食べられへんようになるのが辛いわ」
「新米が? そらどういうこっちゃ」
「だって、牛が全頭検査するんやから、お米は全粒検査でっしゃろが。そんなもん一粒一粒検査してたら、終わった頃には古米になってますわな」
「またアホなことを」
「ああ炊き立ての新米で和牛肉のしゃぶしゃぶが食べたいのに、菅のせいでホンマにもう」
「せやけどな、脱原発を訴えてるのはその菅さんやで」
「そんなん、脱原発なんかせんでもよろしですやん」
「なんでやねんな、食品に汚染の不安が広がってるのは原発の事故のせいやねんで」
「事故って、そんなにちょくちょく起きるもんでもないでっしゃろが。それに脱原発したら電気代が上がるんとちゃいますのん」
「まあその恐れはあるけどな、でも安心な暮らしと月々の少々の負担と、どっちが大事や」
「そらあんた決まってますがな」
「決まってるやろ。健康で安全な暮らしがいちばん大事やろ」
「でも先立つものはお金でっしゃろ、わしゃお金のほうが大事やな。お金さえあったら安全なところへ避難して安全なもの食べられるし」
「そんな、自分のことだけ考えてるんやないで。原発事故のせいで迷惑受けてる大勢の人のことも考えたらどうやねんな」
「せやかて知り合いにそんな人おらんし」
「ニュースを見たらええやろ、ニュースを」
「ニュースやったら見てますで。えぶり~

「ふふっ、おまはんのことやからどうせキャスターの何とかいう女の人ばっかり見てるんやろ」
「ご名答! いずみ様に見惚れてるだけでニュースの内容なんかぜんぜん頭に入ってません」
「そんなことじゃアカンねん、キャスターなんかどうでもいいからちゃんとニュースの中身を見やんかいな、中身を」
「中身ねえ、なんぞ面白いことやってますか」
「面白いっちゅーか、役に立つこと言うてるで」
「例えば」
「例えば今日やったら、仏像のセールスの詐欺のニュースやってたなあ」
「ほう、仏像ですか」
「そうや、悪い奴らが仏像を高い値で売りつけおんねん」
「そんな悪いことする奴はブツぞう」
「古典的な駄洒落はええねん。こういうニュースを日ごろから見ておくと詐欺にあいにくくなるわな」
「なるほどねえ」
「ええか、これからは女性キャスターばっかり見てるんやないで」
「わかりました、これからはニュースもちゃんと見ますわ。でもホームページのキャスタートークはいずみ様目当てで見てもよろしおまっしゃろ?」
「なんやそれ、まあ好きにしたらええがな」
「でもホンマやったら昨日の水曜日に更新のはずやったんがお休みやねんなあ。ひょっとしてなんたらいうサッカー選手の件で休みになったんかなあ」
「ああ、心肺停止になってたからなあ」
「そうそう、心肺が心配で更新できへんだんかなあ」
「これこれ、そういうことを笑いにするんやないで」
「でももう心肺が完全に停止したから心配も停止で、明日には更新してくれるかなあ」
「だからやめなさいそういうネタは。って言うか明後日の6日はいずみ様のお誕生日やから、明日のキャスタートークはきっとその話題で盛り上がってくれるで」
「あれ? ご隠居はんもひょっとしていずみ様のことを……?」
「うっ、う~ん……えぶり~
