モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

ライターいっぱい働いたー

2023-07-26 23:58:09 | Weblog
さて、暑い暑い川越を後にして、
東京に戻って来てまずむかったのは渋谷ヒカリエでして、
こちらのヒカリエホールで開催中の「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」を鑑賞。
ソール・ライターのことは2年前に京都であった展覧会で知ったんですけど、
久しぶりにその作品群とご対面ですわ。
今回は親交のあった人たちのポートレイト、
アンリ・カルティエ=ブレッソンやユージン・スミスといった同業者や、
アンディ・ウォーホル、マルセル・デュシャン、セロニアス・モンクら様々な芸術家たちの肖像写真が展示されてたり、
彼が長年手掛けてたハーパーズバザーに関してはその実物が多数展示されてて、



こんな風に表紙が縦開きになってるのが面白かったですねえ。
日本だと、週刊文春で和田誠さんのイラストが横開きで楽しめることがあったりしたけど、
この形はちょっと見かけないですよねえ。
で、余談ですけど今回の展示の解説で、
ハーパーズバザー誌の権利が現在はハースト社にあるというのを知ったんですけど、
あの新聞王の会社が今でも出版界に勢力を誇ってるとは、
恐るべしバラのつぼみですねえ。
で、話を戻して、
その他、もともと画家を志してたというライターによる絵画や、
彼がカラー写真の本来の姿と考えていたと思われるスライドの形態の展示などなど、
いやあ、どれもとても興味深かったですねえ。
しかし彼の作品ってどれもこれも、僕にでも撮れそうやなあって思えるけど、
でもいざ撮ろうとしてもなかなかあんなのは撮れないんですよねえ。
何気ないようでいて実は独自性、個性が存分に発揮されてる、
そこが惹きつけられるんですよねえ……と、実はここに来る前、
埼玉県内のとあるショッピングセンターで、



こんな写真が掲示されてて、ライターっぽいなあって感心してたんですけど、
って言うかトイレの入り口になんで?ってのがいちばん気になったんですけど、
いつか僕もこういうセンスを身に着けたいもんですわ。
で、ライター展の後はヒカリエ内をちょっとうろうろして、
さあこの後どうしようか、
他にも行ってみたい美術展はいくつかあったけど、
帰りの新幹線の時間を考えるとちょっと中途半端かなあ、
しかしこの暑さでもうあちこちうろうろする気力もないしなあ……というわけで、
涼みがてら映画館に。
「1秒先の彼」を見たんですけど、
これ、台湾のオリジナルは少し前に見てて、
なかなか面白かったけど、ちょっとつじつまの合わないところがあるなあって気になって、
でもそれがどういう点なのかはもう忘れてしまったけど、
それでこのリメイク版を見て、やっぱりつじつまが合わないなあって思ったところがあって、
それがオリジナルと同じなのかどうかはわからないけど、
どうせリメイクするならその点をなんとかしたらよかったんちゃうん?って思ったりして、
そんなわけでリメイクする意義はあまり感じられなかったけど、
それを別にすればまあまあ面白かったですかねえ。
全体に役者がよかったですよね、
岡田将生の、イケメンならではの無自覚さ、危うさや、
清原果耶の、今でいう陰キャ的な垢ぬけなさの魅力なんかがそれぞれ巧く活かされてて、
2時間たっぷり楽しめましたけど、
しかしあの京都弁や、京都あるある的なセリフは全国の観客にはどうなんでしょうかねえ?
大阪から来て東京で鑑賞した僕にとってはなんか居心地悪かったですけども。
というわけで、総括すると、
あー暑かった!な旅でした、はい。
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川越ゴエ

2023-07-20 22:46:28 | Weblog
さて、川崎市岡本太郎美術館を後にし、
また生田緑地を通り抜けて向ヶ丘遊園駅まで歩き、
小田急に乗って今度は多摩川を越え、
東京都世田谷区の成城学園前駅で降り、
今度はバスに乗って……ええ、
いくら僕が歩くのが好きやからって、
バスで20分近くかかる距離をこの酷暑のなか歩くほど酔狂ではありませんわ。
でもこのバスが東宝スタジオの横を通って壁面に描かれたゴジラがチラッと見えたり、
「NHK技術研究所前」なんてな停留所があったりで、
気候さえ良けりゃぶらぶら歩いて通りたかったなあってルートやったんですけど、
そんなこんなでやがてバスを降り、

 

なんの施設か知らんけどえらいカラフルな煙突を横目に少し歩くと、
たどり着いたのはこちら、



世田谷美術館。
ここで開催中の「マルク・シャガール 版にしるした光の詩」を鑑賞。
タイトルからわかるように彼の版画作品を集めた展示なんですけど、
これがほぼすべて何かの物語の挿絵になってて、
「ラ・フォンテーヌ寓話集」なんかはその元の寓話、
餌を咥えてるカラスが何か話しかけられて、返事したら餌を落としてしまった……とかの有名なやつ、
そういうのを記したのが横に添えられえた状態で見ることができるので、
まんま絵本を眺めてるような感じで楽しめたりして面白かったですねえ。
それから「ダフニスとクロエ」、これは前にもこのブログで書いたことがあると思うけど、
昔、京都で展示されてるのを見て、それから東京のポーラ美術館別館で見て、
そして今回3度目の正直ならぬ3度目のシャガールでご対面、
その他「悪童たち」「馬の日記」「サーカス」などなど、
どれも味わいがあってとてもよかったですわ。
ただこの美術館、監視の人が椅子に座ってるけど、
それが展示物から結構近い位置に座ってはって、
僕が近づいていくとすっと立ち上がってその辺をぶらぶらしだしたりして、
なんかその動きがいちいち気になったけど、
でも素敵なひとときを過ごせた世田谷美術館でした。
ところでこの世田谷美術館は砧公園のなかにあるんですけど、
砧と言えば砧スタジオとか砧ラボラトリーとか聞いた覚えがあるけど、
これって東宝のスタジオが近くにあることと関係してるんですかねえ。
そう言えば川崎市の生田緑地も、生田スタジオと関係あるんでしょうし、
この沿線はそういうのが集中してるんでしょうかねえ。
まあその辺はようわからんけど、世田谷美術館を後にして、
今度は小田急線のほうには戻らず、砧公園を突き抜けて、
10分余り歩いて東急田園都市線の用賀駅から渋谷へ、
そして宿泊地へと向かったんですが、
実は今回の旅行、直前になって決めたので、
都内の安いビジネスホテルは探してもほとんど見つからなかったんですね。
それでどうしようかなあと思っていろいろ見てたら、
お隣の埼玉県ではまだ旅行支援が継続してることを知りまして、
それで探したらそこそこ安いホテルが見つかりまして、
もちろん交通費はかかるけどクーポンが付いたりするので結構お得になるなあというわけで、
この日は埼玉県川越市のホテルで1泊。
それで翌朝、せっかくここまで来たんやからと、
小江戸と呼ばれる街並みを散策いたしまして、









なかなか楽しかったですよ、暑かったけど。



この郵便ポストはダミーのものみたいやったけど、



郵便局の前にはこんな古風なポストがあったりして、面白かったですねえ、
暑かったけど。
そして暑いなか歩いてると、



あら、こんなところでお母ちゃんに。
こんなところで出会うとはこれも何かのご縁でしょうか……って、
いやご縁と言えばですよ、
ご縁と言えばこの前夜、
ホテルでドラマを見てたら舞ちゃんが出てまして、
そう、あの舞ちゃんが「福原遥」という芸名で役者のお仕事をはじめられたようで、
その舞ちゃんが出てるドラマを見てたら最初のほうで、
舞ちゃん演ずる主人公の高校の卒業式のシーンがあったんですがそこには、
「埼玉県立川越北高等学校」とあるやないですか。
いいですか、これは何度も書いてますけど、
そもそも僕と舞ちゃんが知り合ったきっかけが同じ市内在住やったってことでしたよね、
そして僕が旅行に出て、上記のようなしょーもない理由で川越市内に泊ったところ、
舞ちゃんもまた川越市内のシーンに出演するって、
これが単なる偶然やと思いますか?
これはもう、僕と舞ちゃんが深い深い絆で運命的に結ばれてることを示している、
それ以外に考えられないやないですか。
そんな僕と舞ちゃんを優しく見守るお母ちゃんの笑顔……ああ、
ホンマに暑くて暑くてたまらない川越市でした、はい。
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生田心地のしない暑さ

2023-07-16 20:54:03 | Weblog
そんなわけで先日またまた旅行に行ってまいりまして、
まず向かったのは神奈川県川崎市。
川崎に行くなら新幹線で新横浜まで行き、
そこから在来線で南に向かって横浜まで行き、そして北上すればいいかと思ったけど、
今回の目的地は川崎市とは言っても内陸部のほうで、
新横浜駅から北上して東京都町田市に入り、
小田急小田原線に乗り換えて川崎市内の向ヶ丘遊園駅で下車、
そこから歩きまして、しかしこの日がもうとんでもなく暑い日で、
直射日光がキツイのは仕方ないとしても、
吹いてくる風がもう、エアコンの室外機の前に立ってるかのような熱風なのにはホンマに参りまして、
そんなん無理せずに駅からバスに乗ればよかったかなあとも思ったけど、
しかしそうやって歩いてると、



住宅やお店でプロパンガスを使ってるところが多かったり、こんな、



「動物注意」ってな標識があったり、
ホンマにここは政令指定都市かいな?ってな発見があって面白かったりで、
こういう楽しみがあるから歩くのが好きなんですけどしかし暑すぎるなあって参ってると、



生田緑地に到着。
そう、バスを使ったとしてもこの緑地の入り口の停留所までほんの数分乗車するだけなんで歩いたわけでして、
しかしこの緑地の入り口から目的地まではさらにまだ歩かなければならなくて、
でも、







緑地というだけあって緑がとても多く、
日陰を歩く分にはまだマシになりまして、
すると、



なんか向こうに機関車が見えたり、



客車の傍を通ったりして、
そこからさらに、



緑のなかを歩き続けてようやく、



目的地、川崎市岡本太郎美術館に到着。
ここでは現在、



「凱旋!岡本太郎」という企画展が開催されてまして、
去年の「岡本太郎展」にこの美術館から貸し出した作品を中心に展示されてるとのことですけど、
でも幅広い作品群で、これだけみても全貌が結構つかめるんやないかってくらい充実してましたわ。
そして、



こんな風に解説文で「太郎さん」呼ばわりしてまして、
そう言えば入場の際にもお姉さんから、
「太郎さんの作品は撮影自由ですけど他の作家さんの作品はご遠慮ください」みたいに言われてて、
親しみを込めて「太郎さん」で統一してるんですねえ。
そもそも彼が川崎市出身ということで作られた美術館のようですけど、
そういう地元の誇りという意識がいい具合に表れててとても好感が持てますねえ。
で、太郎さんの作品群をたっぷり堪能した後は、
もうひとつの、と言うか真のお目当て、



「超凱旋!タローマン」。
もう今さら説明不要でしょう、って言うかいちいちツッコミ入れるのもめんどくさいけど、















いやもうこの凝り様には毎度毎度ホンマに頭が下がりますわ。
ちなみに今回のこのイベントは8月に放送される特番、
「帰ってくれタローマン」に合わせてのもののようですけど、
しかしこのタイトルの「帰ってくれ」って、これねえ、
故郷の星に戻ったタローマンに、地球に帰って来てくれっていう意味なのか、
いやそれとも、いつまでここにいるの? もういい加減に帰ってくれませんか?って意味なのか……。
なんか、You'd Be So Nice To Come Home Toをどう訳すのか、
以前、村上春樹もエッセイで書いてたけど、
それに匹敵する謎……なんでしょうかねえ?
まあどっちでもいいか。

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