goo blog サービス終了のお知らせ 

モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

新幹線大爆笑

2025-05-06 00:44:43 | Weblog
ところで旅行の際に新幹線内で、とくに東京からの帰りに面白いことがあったりするんですけども、
旅行記のなかでそれを書くとなんかムチャクチャ蛇足っぽくなってしまって割愛してるんですけども、
ちょっとここらでいくつか紹介いたしましょうか。
まずは車内アナウンス。
「喫煙室でお弁当の落し物がありました。お心当たりの方は…」
などと、若い男性車掌のアナウンスが流れたんですけど、
それって忘れ物と言うべきとちゃうんかいな、
もしも床に落ちてたんなら落とし物でええんやろけど、
テーブルか何かに乗ってたんならそれは忘れ物のほうが適切とちゃうんかいなって、
そう思ってたら少しして同じ若い男性車掌のアナウンスで、
「先ほどのお弁当の忘れ物は持ち主が見つかりました」
って、ほらやっぱり忘れ物やろ、
誰かに注意されたんやろか、自分で気づいたんやろか、
って言うか持ち主が見つかったって、そんなこといちいちアナウンスせんでもええやろにって、
そう思ってたら続いて若い女性車掌の、運行に関するアナウンスがあったけど、
その声が必死で笑いをかみ殺してるように感じられたのは僕だけでしょうか。
あの若い男性車掌も今では立派に成長して、爆弾を仕掛けられても冷静に対処できるようになってることをお祈りいたします。
お次は見知らぬ先客。
僕は新幹線に乗るときはたいていE席、
3列と2列に分かれてる2列のほう、山側の窓側席をとるんですけど、
あるとき、乗車して予約してあるE席に向かうとなんと、
僕の席に若い男性が座ってるやないですか。
「そこはあなたの席ですか」と尋ねてもキョトンとした表情を浮かべるばかり。
よく見ると東南アジアっぽい顔つきで日本語が通じないようで、
「しょーみーゆあちけっと」と言うと、
彼が取り出して見せたのは自由席のチケット。
「でぃすしーといずりざーぶどふぉーみー」とかなんとか言うと、
席を立って僕に譲るその男。
やれやれと思って席に着くと、
なんと隣のD席に座るその男。
「のーのーゆあちけっといずふぉーのんりざーぶど、ゆーきゃんのっとていくでぃすしーと」
とかなんとか、文法はおかしいかもしれないけどそう言うと、
通じたようで席を立ってどこかへ消えるその男……本当は、
自由席は何号車でそこへ行けとか言ってやれればよかったんですけど、
「車両」というのが英語でなんて言えばいいのかわからなかったんですけど、
後で調べたら「car」でよかったんですって。
そうやったんかー。
さて、これらはいずれもだいぶ前の出来事ですけど、
お次ははっきり覚えてる2021年3月のこと。
例によってE席に座って大阪へと向かってると、
熱海か三島かあの辺で男の子6人のグループが乗って来て、
3月のことなんでたぶん高校の卒業旅行かと思いますが、
その6人、僕のすぐ前方の3人掛けのシート2組に分かれて座るのかと思ったら、
ばたんとシートの向きを変えて、6人向かい掛けのボックスにして座りおったんですわ。
で、もう忘れてる人も多いかもしれないけどこの2021年3月と言えばコロナ禍真っただ中、
感染防止の観点からシートを向かい合わせにすることは禁止されてたんですね。
さあこの後どんな事態と相成りますことやら、
注意する車掌と口論にでもなったりしたらその一部始終を撮影してどこかに投稿でもしたろかいな、
それがテレビで取り上げられたら玉川さんどんなコメントするんかなあなどと思いながら、
スマホに手をかけて手ぐすね引いて待ってると、
やがて車掌さんが来て、注意されるとおとなしく言うこと聞いて、
シートを戻して3人3人に分かれて席に着く6人……と、
なんとも拍子抜けなこの6人でしたけどでもそもそも、
こいつら向かい合わせに座って何をしてたかというと、
それぞれ俯いてスマホだかゲーム機だかに見入っとって、
別に喋りまくって飛沫をまき散らしたりするようなことはまったくなかったんですよね。
だから車掌も杓子定規な対応することないんちゃうんとか思いつつ、
お前ら旅行に来てそれぞれゲームしたりしておもろいんかとか年寄じみたこと言いたくもなったりして、
なんだかなあって感じでしたねえ。
さて、お次は帰りではなく行きの車内で、それもつい最近、
今年の3月のことなんですけど……そう、
まだ書いてなかったけど3月にまた旅行してきたんですわ。
その際のことはまたいずれか来ますけど、その行きの車内でのこと、
例によって僕がE席に座ってると、京都から乗って来た家族4人連れ、
ラテン系おっぽい外国人の若い夫婦とまだ10歳にも満たなさそうな男の子と女の子の4人組が、
僕の前と後ろに分かれて座ったんですね。
ちょうど春分の日の頃やったんでそれしか指定席が取れなかったんでしょうねえ。
それで僕の前に母親と娘、後ろに父親と息子と、分かれて座ってたんですが、
この家族がしょっちゅう席を行き来しおるんですわ。
最初のうちは父親だけが行ったり来たりしとったんですが、
やがて子供たちもずっとじっと座ってるのに飽きてきて行ったり来たり、
そのうち母親も……と、これがもう煩わしいのなんのって、
それで考えたんですよ、僕が席を替わってあげて、
この家族4人を向かい合わせのボックス席に座らせてあげようかって。
ああ、なんて親切な僕なんでしょう。
でも問題は僕の隣のD席ですわ。
もしここに予約してる人がいたらややこしいことになるなあって、
それで躊躇ってたらやがて新富士駅でその家族4人は降りて行き、
その後、前と後ろにそれぞれ別の客が着いたので、
まあ結果としては余計なことしなくてよかったなあってところなんですけども、
でもホンマ、僕って親切ですねえ、
つくづくそう思いますわ、はい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いかんせん新幹線

2025-04-28 00:39:08 | Weblog
ところで前にちょっと書きましたけど、
今年に入ってこのワタクシメもついにネットフリックスと契約いたしまして、
いや、ずっと考えてはいたんですけどね、
なんせ世界中の名だたる監督の作品がラインナップされてますからねえ、
ずっと考えてはいたんですけども、そのうちそのうちと先延ばしにしてたのを、
ついに踏み切らせたのは「ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!」でして、
W&Gの新作がここでしか見られないときちゃあもう契約しないわけにはいかんでしょうが。
で、期待して見てみたところこれが期待に違わぬ面白さでして、
最近は「ひつじのショーン」の陰に隠れがちなW&Gですけども、
その魅力が健在でとても嬉しい作品でした。
そんなわけで以後もちょこちょこと楽しんでるネトフリですけども、
つい先日配信開始となったのが「新幹線大爆破」、
これがまた面白かったですよ~。
いやとにかく高速で走る列車の、その車体自体が繰り広げるアクション、
これがすごいのなんの、
JR東日本の協力で実際の東北新幹線で撮影されたというけど、
他の車両と接触してぐわっしゃーんってなるところとか、
「救出号」との緊迫感に満ち溢れた場面なんかは当然CGだか特撮だかを用いてるんでしょうけど、
その区別がつかないほどのリアリティはとにかくすごいのひと言に尽きまして、
もうそれだけで充分です、はい。
……って、でもそれだけではやっぱりちょっとアレなので、
文句もつけると、乗客たちの描写がちょっと物足りないですかねえ。
乗客同士がいがみ合ったりとか、車内から生配信したりとか、
そういったのが単にそれだけの描写に終わってて、ドラマにまでは至ってないんですよね。
たとえば松尾諭の役に連結解除の見せ場を与えて立ち直らせるとか、
そういうドラマ、時間の経過に伴う変化のようなものが欲しかったですねえ。
それから犯人の設定もねえ、
これは意外さという点では抜群と言っていいかもしれないけど、
しかしこれは日本映画全般に言えることですけど、こういう犯罪物で、
犯人の動機に恨み、怨恨の要素が強すぎるなあってのがありまして、
その点、本作はオリジナルに負けず劣らずと言うか、
あちらとはまた違った角度からのジメジメした犯人像でして、
この辺なんとかならんもんかいなあと思うわけですがでも、
本作は実はリメイクではない……僕はてっきりそう思ってたけど、
そうじゃなくて、かつて1975年に新幹線に爆弾を仕掛ける事件が発生した、
その50年後のお話ということで、リメイクじゃなくてこれは続編なわけでして、
そして犯人の設定には前作のお話が大きく関わってるという、
この辺がちょっと前作に大きく頼りすぎてると言いましょうか、
特に監督が「シン」の人やから余計にそう思えてしまうのかもしれませんねえ、
たまにはオリジナルで勝負せいや、みたいな。
まあそれは僕の偏見によるところが大きいかもしれませんけども、
でもそういったドラマ部分の不満を補うのが運転士役ののんですわ。
役柄上、出演シーンのほとんどの運転室内で、
しかもひとりっきり。
それでいて堂々たる演技を披露してくれまして、
その一端は公開されてるこの場面からも窺えますわ。


ね、これを見ただけでもすごいでしょ。
そして僕なんかは若い女性やのにこの大役をこなして……などとつい思ってしまうけど、
しかし劇中ではそういう、逆に見下してるような感心の態度は皆無で、
時折運転室を訪れる草なぎ車掌も、年下の彼女のことをそういう面でいたわることはなく、
一人前の運転士として信頼を置いているところなんか好感が持てましたねえ。
そんなわけで乗客の描写にはちょっと不満はあるけど、
乗務員と、それから車体の見せ方には文句なしの、
さすがJR東日本が協力してるだけのことはあるなあ、
道理で走行中の連結解除もお手のもんやでってなツッコミはさておき、
いやとにかく迫力は満点の「新幹線大爆破」なのでした。
……で、ここからは余談ですけども、
僕はネトフリのいちばん安い広告付きプランを契約してるんですけど、
これが2月に契約してから、1ヶ月以上経っても広告が全然表示されなかったんですよね。
間違えて高いほうのプランを申し込んだんやないかって何度も見直したりしてて、
そしたら4月に入ってやっと広告が表示されるようになって、
最初のうちはサービスで出なかったのかなあって思ってたらその後は出たりでなかったりで
本作のときもまったく表示されなかったけど、
広告なんてないほうがいいはずやのに、少ないと逆に心配になるのはなんでなんでしょうか。
それとついでにもうひとつ、
ネトフリは音声のサラウンド効果がすごいんですよね。
他のメディアよりもリアスピーカーからばんばん音が出てくる、
そしてそれだけでなくアルフォンソ・キュアロンの「ROMA/ローマ」なんか、
登場人物のセリフまでリアのLとRにそれぞれ割り振られたりしてて、
音場設計がすごいなあって感心させられましたけど、
その点、本作は効果が乏しかったように感じるんですけどしかし、
ネット上の記事を読むとドルビーアトモスの効果がものすごいみたいなこと書いてあって、
我が家のシステムはそれに対応してないんですけど、そろそろ導入すべきなんでしょうかねえ、
どうなんでしょうかねえ、
う~ん、まあ、
アトモスはあとも少し待って。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「片思い世界」についてネタバレなしで書こうとしたら代名詞だらけになって何が何やらわからないのでネタバレありで書きますが、

2025-04-17 00:35:12 | Weblog
いやあ~、まさか主役の3人が幽霊やとは思いもしませんでしたねえ、
似たような趣向の映画は過去にもあったけど、あの時は主人公がそのことに気づいてないという設定で、
そんなんわかるやろどんだけ鈍いねんアホかって呆れてしまいましたけど、
本作では3人はちゃんとそのことを承知してて、しかもそのことは早い段階で観客に明かされて、
そうか、そういうことやったんか、
東京のバスの運転手は不親切なわけやないんや、
広瀬すずが飲み会で会費集める段になるとトイレに隠れるのはドケチやからやないんやなどと、
それまで腑に落ちなかった点が一気に解消されて、それとともに、
彼女たちの心情に深く深く想いを馳せさせられることになって、
もう胸が締め付けられっぱなしでしたねえ。
だって「片思い世界」って、片思いしかできない世界ってことなんですよ。
もうたまらないやないですか。
こんなタイトルで、カワイイ3人が主演で、
お気楽な気持ちで見てみようかなどと思ったところがこんな展開やなんて、
もうホンマに思いがけないことでしたわ。
とはいうものの、本作を気楽に見てみようと思えるようになったのもつい最近の話でして、
まず坂本裕二、
言わずと知れたヒットメーカーの脚本家さんですけども、
トレンディドラマで有名になったもんやから、ああいうのを軽蔑してた学生時代の僕にとっては、
彼のことも軽蔑の対象になってしまって、まあそれは偏見やってのは分かってるんですけども、
ところがそれに加えて、ある雑誌のインタビューでものすごく恥ずかしいことを語ってたんですよ、
もう恥ずかしいというかみっともないというか居たたまれないというか、
あまりにもアレすぎて恐らく本人にとっても一生の不覚というか、
消し去りたい過去の筆頭なんやないかと思うんでここでその内容を記すことはやめておきますけども、
とにかくそんなこんなで彼に対しては長らく悪い印象を抱いてたんですけども、
しかし近年はいい仕事を連発してるんで、こりゃ見直さないわけにはいかんなあなどと、
ちょっと上から目線で思ったりなんかしてるんですけども、それは主演の3人にも言えて、
まず広瀬すず、なんで人気があるのか全然わからんかったんですよ。
ルックスでは姉のアリスちゃんのほうがずっとええやん、それに比べてこんなもっさりした妹が……って、
ずっとそう思ってたんですけどしかし「キリエのうた」を見て初めて、
ああ、こんなええ役者さんやったんやって気づいた次第でして、
それから杉咲花も、お前その顔でよう女優なろとか思えたなあって、
第三者委員会から厳しいお言葉を頂戴しそうなこと思ったりしてましたけど、
「市子」を見てうわあすごいなあって圧倒されまして、
それから「海に眠るダイヤモンド」もよかったし、
そうなるとあのへちゃむくれなところが愛おしく思えてきさえしたりなんかして、
あと清原果耶はとくに悪い印象はなかったけど、
まあそんなこんなでこれが2年前なら果たして映画館に足を運んだかどうかわからないような、
そんな「片思い世界」は幽霊の設定と言いますか、
彼女らの側からは現実の世界に関わることは出来ても、
現実のほうは何ら影響を受けていないという、その塩梅が絶妙で、
広瀬すずがオフィスで大量の書類仕事を片付けたところで現実には書類の山はまったく手付かずやったりする、
しかしそれでも毎朝、普通に目覚まし時計で起きて、
歯を磨いて食事して通勤通学してと日常生活をおくる彼女たちの姿が、
まるでそうすることによって精神の平衡を保とうとしてるかのようでこれまた胸が締め付けられそうになりますわ。
でもそうなると、広瀬すずがスーパーで買い物かごに商品を入れてる場面はあったけど、
支払いはどないしてんねんなってな疑問は湧いてきたりはするんですけどね。
まあそのまま外に持ち出したところで見つかって、若い男性店員からべらぼうに怒られることもないでしょうけど、
そういう設定のあやふやさはこれはもう仕方ないってなもんで、
ちょうど35年ほど前、やはり幽霊の出てくる映画で世界中の観客の涙を誘ったのがあったけど、
あのとき、物には触れへんのに床には立てるんやってツッコんで周りからえらい顰蹙を買ったもんですけど、
そんなこといちいち言うてたらキリがないわけでして、
それは同じ坂本さん脚本の近作「ファーストキス 1ST KISS」にも言えるわけで、
タイムトラベル物やのにその辺の描写にあやふやなところが多くて、
まあそこに主眼は置いてないんやろから言うだけ野暮ってなもんなんでしょうけど、
でも最後であのカレンダーがめくられてなかったのだけはちょっと解せんのですけども、
いや、あの作品でいちばん気になったのはあのゲームですよ、
三次元四目並べ。
懐かしいわあ、子供のころ家にあってよく遊んだもんですわ。
それが最初のうちはただ画面に映ってるだけやったのが、
最後のほうでは象徴的な役割を果たしててなんか嬉しかったですねえ……って、
それで「片思い世界」に戻しまして、
しかしここでもニュートリノがどーたらこーたらという話が出てきて、
でもその設定がやはりあやふやでようわからん、
そしてわからんだけならまだいいけど、これが物語を展開させる要素としてあまりにも雑すぎる、
FMラジオのあれはいったいなんやったんや、
ひょっとしてあの3人を灯台の上に立たせて夜明けを見つめさせる、
その絵が撮りたかっただけやったんかいなって思えたりなんかして……いや、
まああれも加害者と結びつけるための役割はあったのかもしれませんけどね。
そう、あの3人が幽霊となった原因であるところの、
児童合唱クラブを襲った殺傷事件の加害者である若い男、
刑期を終えて出所し倉庫での作業の職に就いているこの男なんですがしかし、
彼の描写についてが本作の最大の問題点であると思えるんですよね。
杉咲花の母親から刃物を向けられて逆上し、
その刃物を奪って彼女を追いかけまわすその姿はもうおぞましいのひと言に尽きるけど、
果たしてそれでいいんでしょうか。
劇中、深夜テレビに出てくる幽霊に恐怖心を抱きつつ、
リアリティがないとか言ってのける、リアルな幽霊である彼女ら、
でも、あの幽霊もひとりだったからああなったのかも知れないよ、
もしわたしたちもひとりだったっらああなったのかも……などと思いを巡らせていたやないですか。
それをあの加害者の男に対しても向けられなかったんでしょうか。
しかもあの男の描写はどう見ても発達障害があるようで、
それを、車にはねられてもまだ追ってくるゾンビのように、
それこそ深夜テレビの幽霊と同じように描くだけでいいんでしょうか。
彼に対しても何かしらの思いを向けるべきではなかったでしょうか。
それはリアリティのないことかもしれないけど、
そういうところを目指すのが物語の役割ではないでしょうか……などと、
ちょっと手厳しいことを言うてますけど、これも本作のことが好きだから、
いい映画だと思うからこそかえって言いたくなるもんで、ちょうど、
その相手のことが好きだからこそトイレのスリッパをはいたまま廊下に出てきたら注意せずにはいられないようなもんで……って、
それは違うかな、まあとにかく、
終盤はもうとにかく名場面の連続で、
まずは合唱団の練習室、
広瀬すずが幼い頃……そう、
あの事件の当日に書き終えた音楽劇の台本、
それを彼が手にし、読み上げ、
そしてかき抱く……ああもう、
なんてたまらない、まさにべらぼうに泣けるこの場面に続いて、
とどめにコンクール……ところで、
本作の設定を考えたうえでもっとも琴線に触れるのはどこかというと、
突如として凄惨な事件に巻き込まれ幽霊となってしまった3人、
寒さと飢えと、孤独と不安に包み込まれたまだ幼い3人が身を寄せ合うその姿、
もしこれを普通にドラマとして描かれたならあまりに辛すぎて正視できなかったろうけど、
それがコーラスの澄み切った歌声に乗せてカットバックで描かれて、
やがて空き家にたどり着いた彼女らががここを住処と定めて、
心から安らいで子供らしい振る舞いを見せる、
この見せ方がもう本当に抑制が効いていてしかも最大級に心を揺さぶって来て、
そして現在の3人を含む新旧のかささぎ児童合唱クラブのメンバーによる「声は風」、
その晴れやかな歌声はまさにかささぎのように大空に高く高く舞いあがり、
笑顔の戻った彼のピアノもべらぼうに美しく……そしてエピローグ。
次の住処についてあれこれ意見を出す3人、
新居のことは三井のすずちゃんに任せたらええやんなどというくだらないツッコミが浮かびつつも、
とても温かい気持ちになれる「片思い世界」なのでした。


ランダムにプレゼントされるの、2回とも三井のすずちゃんやったわ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

射水に来た意味ず

2025-03-05 00:45:02 | Weblog
ところでこの1月7日というのは前記事の敦賀の写真にあるようにいい天気で、
車窓の風景も、福井県内でちょこっと雪が積もってるのが見られた程度でしたけど、
石川県辺りから雨が降り出してきて、
やがて、あれはひょうだかあられだか定義がわからんけどそんなのが激しく降って来て、
それが走る列車に当たるとものすごく大きな音が響いてきて、
思わず、うひょう!と驚いて、あ~られ~!と叫びたくなるくらいでして、
それが高岡に着いたときは結構な雨になって、
目的地の射水市ではそれがものすごく冷たい雨になってて、いや、
ふと気づくとコートやバッグには薄っすら氷が積もってたからあれはみぞれと言うんでしょうか……そう、
今回の目的地は富山県射水市でして、



着いたときにはもうこんな感じでして、
写真を撮ろうにも指がかじかんで仕方ないので早々にホテルにチェックインしまして、
翌朝、外を見ると、



おおっ、積もってますがな、雪が。
と、普段雪に縁のない者は嬉しくなったりするんですけど、



地元の人にとっては早く融かしてしまいたいもんなんでしょうねえ。
まあそんなわけでしばしぶらぶら、





この川が水運に活用されてるそうで「日本のベニス」との異名もあるそうですけど、
雪景色がまたいっそう趣がありますねえ。





このオブジェは趣きがあるんだかないんだかようわからんけど、
ところでなんでまた射水市にやって来たかというと、
それはここが「透明なわたしたち」の舞台となってるからでして、
昨年ABEMAで配信されたこのドラマ、
渋谷のスクランブル交差点で無差別殺傷事件が発生、
その場で取り押さえられた容疑者は黙秘していて身元不明、
しかしその映像を見た週刊誌記者は、それが高校の同級生の誰かではないかと思い当たり、
取材を始めるが……というお話で、高校時代と現在とが並行して描かれて行く、
その高校時代の舞台がここ富山県は射水市なのでして、





この橋の辺りでも撮影されてたみたいですよ。
見てからだいぶ時間が経ったのではっきり覚えてないけど、
いまではネットフリックスでも配信されてるので、
またそっちで見直して確認したいです……そう、
ついに僕もネトフリの軍門に下りましてねえ、最近。
今になってなんでかというと……って、
それは長くなるのでまたの機会にするとして、
でも「透明なわたしたち」についてもう少し触れると、
最近になってようやく気付いたんですけど、
どうやら僕は、取り返しのつかないことをしてしまった人のお話を好む傾向があるようで、
「プロット・アゲンスト・アメリカ」にもそういうエピソードがあるし、
去年の「オッペンハイマー」なんか人類史上最大の取り返しのつかないドラマといっても過言ではないでしょうしねえ。
そして「透明なわたしたち」の登場人物たちもそういうものを抱えてて、
とくに福原遥演ずる主人公のそれは、自分の軽率な行動によって他人の人生を大きく変えてしまったというとても大きなものだったけど、
しかし彼らはそれぞれにその過ちをしっかりと見つめなおして、その上で未来に向けて歩みだすという、
そこに大きな感銘を受けてしまいまして、
ちなみに今回僕が止まった射水市内のホテルも撮影に使われたそうで、
のみならず、スタッフ・キャストの宿泊先ともなってたとのことで、
ひょっとして遥ちゃんの泊った部屋に泊れるんちゃうやろかなんてよからぬ期待を抱いたけど、
しかしそれは同じホテルの今は使われてない旧館とのことで、
新館はまったく関係ないみたいですけどでもひょっとして、
リネン類なんかは同じのを使ってるかも知れんから、
ひょっとしたら遥ちゃんが使ったのと同じタオルを使ったかもなんてよからぬことを考えてしまったりして、
さてそんな射水市、他にもロケ地があっていろいろ歩き回りたかったけど、
とにかく寒くって寒くって、
もちろん防寒対策はしっかりしてきたつもりでしたけど、
手袋にまで思いが至らなかったもんやからもう指先が冷える冷える、
凍傷になったらどうしょうってなもんで、諦めて高岡市のほうに戻ることにしてしまいまして、
ちなみにこの両市の間は万葉線というので結ばれてまして、
普通は「何々電鉄万葉線」とかいうもんやと思うけど、
ここは検索してみると「万葉線株式会社」というのが運営してる、
万葉線だけの万葉線ってなところで、
これが面白いのが、



高岡駅はこんな感じになってて、市街地は普通の路面電車でしたけど、
これが郊外に出ると道路とは独立した線路を走るようになってて、
射水市の辺りなんかもう完全にローカル線って感じ。



富山はトラムが幅を利かせてるって聞いてたけど、こんなのもあるんですねえ。
というわけで高岡に戻って、今度は新高岡駅から新幹線で敦賀まで帰って来まして、
いや実は旅の目的として、冬の日本海を見たいってのもあったんですよ。
しかし去年の金沢旅行では、北陸本線の車内から見られるかなあって思ってたら、
ぜんぜん海沿いを走ってなくってまったく見られず、
そして今回、海に面した射水市に行ったものの、





この橋の向こうが一応海なんですけど、それをチラッと見た程度で引き返してしまったもんで、
でもかなりの高さの高架を走ってる北陸新幹線からなら見えるかなあって期待してたけど、
遠くのほうに見えてるのはあれは海やろか?ってな感じで、
やっぱり今回もさっぱりなのでした……と思ってたら、
終点の敦賀駅に着く直前、敦賀湾が見えましたがな。
あそこから苫小牧に行くフェリーにもいっぺん乗ってみたいねんなあって更なる旅に想いを馳せつつ、
敦賀から新快速に乗って大阪に戻って来た今回の旅なのでした。
で、お土産はこちら、



去年の金沢旅行のときと同じようなのですわ……って、
それはまだ書いてないんでしたっけ。
はい、そっちも忘れてはいませんけど、ええ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

閉口在来線

2025-01-12 23:36:03 | Weblog
そんなわけで2025年を迎えましたけども、
去年のうちに何とかやっておきたかったけど残念ながら叶わなかったのが、
金沢旅行記の完結ですわ。
2月でしたからねえ、もう11か月が過ぎてしまって、間もなく1年になろうとしてますよ。
こりゃなんぼなんでもいかんわなあというので正月休みのうちに仕上げようと思ってたんですけども、
演芸番組とかだらだら見たりして、そしてネットを覗いてみると、
Apple TV+が3日間無料で見られるという記事を見かけたもんで、
リドリー・スコットの「ナポレオン」の4時間近くのロングバージョンとか、
ジョージ・クルーニーとブラッド・ピット共演作ながら劇場公開が見送られた「ウルフズ」とか、
アナ・デ・アルマスちゃんが「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」に続いてカッコイイ役どころの「ゴーステッド」とか、
そんなのを見てるうちにあっという間に正月休みが終わってしまって、
6日の仕事始めに形だけ顔を出したんですがその後休みをもらえまして、
7日から旅行に行ってまいりまして、
金沢行の時と同じく新快速に乗って一路敦賀へ……と行きたいところが、
大阪駅を出て数分後に停車しまして、なんでも線路内に人が立ち入ったので運転見合わせとのこと。
これで10分近く遅れてしまって、なんかこの先思いやられるなあって感じでしたけど、
それでも何とか定刻通りに敦賀駅に到着、
前回はここで向かいのホームの列車に飛び乗ったけど、
今回は乗り継ぎに1時間近く余裕があるので、駅の外に出て昼食をとることに。



ここも雪対策で信号は縦なんですねえ。
積もってはなかったけど相当に寒かったんで、温かいお蕎麦を食べて、
再び敦賀駅へ……と、前回はここから北陸本線に乗ったわけですが、
今回は新幹線開業に伴って並行在来線となった「ハピラインふくい」に乗車、
と言っても駅のホームは以前のままでJR側との間に改札があるわけでもなく、
車体もJRのにちょこっとペインティングしただけみたいで、
以前と特に変わりないまま福井着、
そこから乗り換えて金沢に向かったけど、
石川県に入って間もなく、この先の川で強風が吹いてるとかで、
小松駅で20分ほど停車、
ようやく運転再開して金沢駅に着き、
ここからはIRいしかわ鉄道の車両に乗り換えてさらに北へと向かうけど、
少し先の駅で、七尾線の列車が遅れてるとかで連絡待ちで10分ほど停車、
やがて富山県に入り、高岡駅で下車……しようと思ったところが改札で引っかかってしまいまして、
敦賀からここまでの運賃をモバイルICOCAで支払おうと思ったけど、
駅員さんに「区間が長すぎる」と言われまして、
JRでは200㎞までしか利用できないってのは前から調べてあって、
それで敦賀から高岡までは171.3㎞やから並行在来線でも問題ないやろうと思ってたけど、
しかし長すぎるとはどういうこっちゃねんなと釈然としないまま窓口で精算の手続きをして、
それで後日調べたら、この並行在来線の区間では隣り合った会社の間でしか利用できないそうな。
つまり、僕の乗ってきた車両はIRいしかわ鉄道のものやけど、
富山県内に入ってからは「あいの風とやま鉄道」の路線を走ってたわけで、
つまりふくい、いしかわ、とやまとなぜかひらがな表記にこだわる3社をまたがって利用したもんやから、
この場合はICOCAを利用できないんですねえ……って、
そういう風に説明してくれたらわかりやすかったのにあの駅員さんも。
ちなみに、改札のところに「青春18きっぷ」は利用できないとか案内があったけど、
この高岡駅はあいの風とやま鉄道以外にも、JRの氷見線と城端線も乗り入れてて、
敦賀駅同様、JR線と並行在来線との間に改札があるわけではないから、
大阪から18きっぷで来ることも可能なんちゃうん?とか思ったりもしたけど、
まあそれはさておき、高岡駅からさらに向かった先は……と、
次回に続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さようなら2024年

2024-12-31 22:55:01 | Weblog
というわけで今年も間もなく終わろうとしておりますが、
しかし今年のお正月映画のラインナップはなんじゃこりゃって感じで、
見たいのが1本もないやないですか。
まあそれは決して珍しいことではないんですけどもなんかこの、
ハリウッドスター主演の華やかなのがないってのはちょっとショボすぎやしませんか。
なので映画以外の話題というとやっぱりこれ、
「海に眠るダイヤモンド」。
いやあ、本当によかったですわ。
でもよかった上であえて言わせてもらうなら、やっぱり3か月は短すぎますよ。
このスケールでそれはもったいないですよ、半年ぐらいかけてもっとたっぷり見せて欲しかったですよ。
「北の国から」が五郎一家だけでなく周囲の人々も丹念に描きこんで、
富良野という町のドラマとなりえたように、
もっともっと端島のドラマであって欲しかったなあって思うわけですがでも、
その人のことを忘れなければ、想い続けていれば、
その人はいつまでも心のなかで生き続けるんやということをまざまざと見せつけてくれた、
本当に素晴らしいドラマでした。
あと、最近読んだ本でよかったのが、
フィリップ・ロス「プロット・アゲンスト・アメリカ」。
1940年の大統領選挙でリンドバーグが当選し、反ユダヤ政策を推進するという架空の世界を舞台としたお話ですけども、
これがいま現実に起きてることと酷似してるように感じられて仕方なく、
そして他人事ではないなあって空恐ろしくなる小説でしたけども、
そんななか、主人公の少年が切手収集が趣味というのが興味を惹かれるところでして、
僕も子供のころ集めてたもんで親近感を覚えるだけでなく、
例えば「糊付きヒンジ」とはいったいどのような形状のもので、
切手を整理する上でどのような役割を果たすものなのかがわかる人が、
この本の読者のなかにどれくらいいるもんやろかって考えるとちょっぴり優越感に浸ったりなんかして、
いえ、ほんのちょっぴりですけどね。
それで、文中には実在の切手の描写もいろいろあって、
歴代の大統領のシリーズとか、国立公園のとか、飛行機がさかさまに印刷されたエラー切手とか、
そうそう、そんなのあったなあって思い出しながら読んでたんですけど、
でもそれらは1930年代までに発行されたものばかりで、
リンドバーグ政権下においていったいどんなのが発行されたのか、
そんな架空の切手についてもちょっと描いて欲しいなあって思いながら読み進めていくとなんと、
少年が大事な大事な切手コレクションを紛失してしまうとは!……って、
ちょっとだけネタバレしてしまいましたけど、
いやとにかく読み応えのある本でした。
そんなわけで2025年はどんな本が読めるのか、どんなドラマが見られるのか、
そしてどんな映画と出会えるのかを楽しみにして、
来年もきっと、天気にな~れ!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

与党が手招き雄一郎

2024-11-14 23:41:27 | Weblog
「ご隠居はん、いてはりまっか」
「おう、おまはんか、まあこっち入り」
「いやあ、ホンマ大変でしたわ」
「そうか、そら大変やったなあ」
「ええホンマに……って、まだなんも言うてまへんがな」
「まあええがな、たまにはボケさせてくれや」
「そんなん無理してボケいでもじきに勝手にボケてきますやろに」
「ほんで何がそんなに大変でしてんな」
「いえそれがね、ちょっと芸州のほうへ旅してきましてんけどね」
「芸州ちゅーたら安芸の国、いまの広島ですかいな、そらようござんしたな」
「へえ、まあよかったんでっけどね、それがえらい雨に降られてしもて」
「そうか、そら災難でしたなあ」
「もう足元がじゅくじゅくになってしもて、帰りの駕籠もえらい混雑で」
「いやご苦労はんでしたなあ」
「ホンマにアメリカ人ってアホでんなあ」
「は? そらなんのこってすねんな」
「せやからアメリカ人はアホばっかりやって」
「おまはんが雨に降られるのとアメリカ人となんの関係がおますねんな」
「せやかてあの大雨は季節外れの台風が低気圧になったやつが原因でっしゃろな」
「ああ、そうらしいなあ」
「なんで季節外れの台風ができるかっちゅーたら海水温が高いからでっしゃろな」
「そやな、海水温が高いとどんどん蒸発してそれが台風のもとになりますわな」
「海水温が高いのは温暖化が原因でっしゃろな、せやけどそれをでっちあげやとかぬかしとるトランプを選ぶとは、やっぱりアメリカ人はアホばっかり揃っとりまっしゃろな」
「なんや筋道は通ってるようやけどおまはんが言うと風が吹けば桶屋が儲かるより説得力がおまへんなあ」
「ホンマに、なんであんな大勢がトランプに投票しまんねんな」
「それはわしにもわからんけど、あいつが大統領になったら物価が安くなると思ったお方が多かったみたいでんなあ」
「せやけどニュース解説では、あいつの言うとることが実行されるとインフレになるって言うてまっせ」
「そやな、その辺の細かい仕組みはようわからんけど、そんだけ生活に困ってるお方が多いっちゅーこっちゃろなあ」
「せやから言うてあんなゲス野郎を選ぶやなんて、アメリカ人の頭のなかには犬の糞でも詰まってるんでっか」
「そんなこと言うたらうちとこの総選挙でも、票を伸ばした党の代表のお方は結構ゲスでおますがな」
「ああ、あのお方ねえ」
「あちらはんは元ポルノ女優となんや揉めとったけど、こっちは元グラビアモデルの観光大使はんでしたかな」
「せやけどあっちがゲスなのは前からわかってたけど、こっちがゲスなのは後でわかったんやから一緒にはできまへんがな」
「確かに違いますな、あちらはんはメキシコとの間に壁を造る言うてはるけど、こっちは壁を壊せ壊せ言うてますわな」
「103万回くらい連呼してますなあ」
「その財源は与党が考えろって、立憲はんが同じこと言うたら対案を出せやの無責任やの袋叩きにあうところやろに、えらい甘やかされてますがな」
「その甘ちゃんなところに女子はんは惹かれますのやろか」
「そら知らんけど、壁を壊す前に家庭を壊してまうところやがな」
「そう言えば米朝師匠が落語のマクラでよう言うてはりましたなあ」
「何を言うてはりましたか」
「江戸ではおめかけはん言うところをこちらではおてかけはんって言うって」
「ああ、目を掛けるか手を掛けるかの違いやて言うてなはったなあ」
「あの人の場合、手取りを増やす言うてて自分はてかけを増やしてましたがな」
「増やすて、これが初めてとちゃいますのんか」
「さあわかりまへんけど、でもその問題はともかく、与党と協議したりやとか一躍時の人でんなあ」
「でも末路は自民党入りしはるやろな」
「おや、そうなりまっか」
「そうやで、野党で不倫した人は後に自民党入りするっちゅー法則がおますがな」
「法則言うたかて、そんなん過去にあの人ぐらいちゃいますのんんな」
「そうそう、山本モナはんとぶちゅーで接吻してはった細野豪志はんな」
「サンプルが少なすぎますがな」
「まあそんだけ問題起こすのは自民の議員が多いっちゅーこっちゃな」
「もともとの数が多いだけちゃいますのんな」
「まあ先はどうなるかわからんけど、しばらくの間はキャスティングボートを握ってがんばりはるやろな」
「またトリガートリガー言うとりがー」
「トリガーっちゅーたら引き金のことやけど、あの人の場合銃身にもこだわりがおありのようで」
「太くて長くて黒光りする銃身ってですかいな」
「そう、銃口からものすごい勢いで飛び出してきますがな」
「……あの、ご隠居はん、今日はちょっと品がなさすぎるような気もしますけど」
「そやな、税制にしろ社会保障にしろなんにしろ、真面目に議論してもらいたいわな」
「そうですがな」
「下らんスキャンダルを政争の具にするのだけは避けてもらいたいわな」
「ホンマですわ」
「まああの人の場合、精巣の具はたっぷりおましたみたいですけどな」
「だってタマキン雄一郎やもん……って、アカンわもう」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨に降られる旅人

2024-11-12 23:12:54 | Weblog
さて11月2日の朝、起きてテレビをつけるとあらまあ、
広島市を含む広い範囲に大雨や洪水の警報が出てるやないですか。
えらいこっちゃなあと思ってると今度はデータ放送が勝手に起動して、
このホテルのある区に高齢者等の避難指示が出たというやないですか。
大丈夫かなあ、中止にならへんかなあと心配しながら猛烈な雨のなか、
出かけてみるとおおっ、開いてますがな、
広島市映像文化ライブラリー。
ここで上映される「明日を創る人々」を見に来たのであります。
というのも本作は山本嘉次郎、黒澤明、関川秀雄の3人による共同監督作なんですが、
東宝の組合が主導して製作されたとかで、そのためか黒澤は自身の監督作とは認めず、
そのためかソフト化やテレビ放映もされておらず、上映の機会も限られてしまってて、
それが見られるというのではるばる広島へとやって来たという次第でして、
ちなみに「生誕100年 高峰秀子特集」のなかで上映されたんですが、
同様の企画は全国でありまして、大阪でのそれには出かけたりしましたけど、
本作を上映するのは多分ここだけではないでしょうかねえ。
さてそんなデコちゃんはクレジットで藤田進に次ぐ2番目に記されてて、
しかし役名がそれぞれ「藤田」「高峰」となってて、
ほとんど本人役での特別出演って感じでしたねえ。
出番は全部で3シーンくらいやったでしょうか。
そんなデコちゃんや藤田進は映画撮影所のパートの出演で、
他に劇場のダンサーたち、鉄道会社、工場と、
この4か所でのそれぞれの労働問題、そして組合活動が並行して描かれるという作りでして、
で、これがねえ、
面白いかどうかって言われると……う~ん……、
正直言ってちょっとまあその、ねえ。
やっぱり理念が先に立ってしまってるというのか、
登場人物たち=労働者がみんないい人でつまらないというか、
まあねえ、黒澤が認めないというのもわかるような気がしますねえ。
それでこういう共同監督作やと誰がどこを撮ったのかってのが気になるわけですけど、
話は変わるけど「007/カジノ・ロワイヤル」……といってもダニエル・クレイグ主演のではなく、
1967年に撮られたパロディ版のほうですけど、これが5人の共同監督で、
劇中、ピーター・セラーズがロートレックの扮装をする場面があるんですけど、
ここは彼の伝記映画を撮ったジョン・ヒューストンが手がけてるのかなあとか想像してるんですが、
しかしピーター・セラーズの扮装と言えば「ピンク・パンサー3」で、
クルーゾー警部が「カジモド変装キット」なるものを買ってくる場面、
あのいわゆる確信犯的な不謹慎さがたまらなく好きなんですけどねえ……って、
それはいいとして「明日を創る人々」に戻しまして、
山本嘉次郎と言えばデコちゃん主演の「馬」の撮影中、
デコちゃんと、助監督やった黒澤とがいい仲になって、
でもデコちゃんのお母さんに猛反対されたとかいう逸話があったりなんかして、
だからデコちゃんのパートを黒澤が撮ってたりしてたら面白いんやけど、
でもまあそれはないですかねえ、どうなんでしょうかねえ。
しかし撮影所がストになってしまって、でも映画が撮りたくて仕方がないという場面、
よし、撮ろう!となる展開が、
デコちゃんの「私たち映画が好きすぎるのがいけないのね」というセリフもあって、
現在のやりがい搾取を思い起こさせるけど、
この辺、なんか黒澤が撮ってそうな気もしないでもないんですけどねえ。
いやそれよりも冒頭のほうで描かれる中北千枝子の家庭の場面、
お父さんの給料が220円のところ、
お母さんが見せるあれは1日分の家族のお米なんでしょうか、
それが7円とか言うから、米代だけでお父さんの給料がほぼ消えてしまいますがな。
それに電気代が80円でしたっけ、もう苦しいのなんのって、
こりゃ国民民主党に投票するしかないわなあってな有り様ですけどもこの描写の細かさが、
黒澤の「素晴らしき日曜日」……ちなみにこれは僕が彼の作品のなかでいちばん好きなものですけど、
そのなかの、デートをするのに所持金が30円で、
まんじゅうを食べたら10円が消えて……といったリアルさに通ずるものがあるように思えまして、
ここを黒澤が撮ったかどうかはともかく、ひょっとしたら「素晴らしき日曜日」を撮るに際して参考になったのでは……って、
もちろん想像の域を出ないんですけどね。
でも「素晴らしき日曜日」の主演が中北千枝子であることを考えるとやっぱりそう夢想してみたくなりますわ。
そう、配役順では後に来てるけど中北千枝子のほうが実質的に主役のようなもんですからねえ。
そんな彼女や仲間たちが10年ぶりに復活したメーデーの集会に出かける場面で幕を閉じる本作が、
公開されたのはまさにその当日の1946年5月1日とのことで、
その高揚感は確かに伝わってくる「明日を創る人々」なのでありました。
いやホンマに大雨にも警報にもめげずに上映してくれた広島市映像文化ライブラリーさん、ありがとうございました。
それで上映が終わったのがお昼の12時ごろ、
外へ出ると雨はほぼ上がってるやないですか、というわけで広島駅までブラブラ歩いて行くことにして、



川は増水してるけどもう大丈夫やろう、
東のほうはまだ天気が悪いかもしれないけど帰るのに差支えはないやろうと高をくくって駅に着くと、



ええっ、山陽線は終日運転取りやめですか!?
また在来線を乗り継いで帰ろうと思ってたのにこれじゃあきませんがなホンマにもう。
でも新幹線は動いてるみたいなので仕方なくそれで帰ろうと思ったんですけど、
この新幹線の切符売り場がまあ~~~~~すんごい行列!
列が何重にも折り返してて、ざっと100人以上は並んでたでしょうかねえ。
いやしかしこんな時こそ並ばずに買えるEX予約や!とスマホを取り出したけど、
これが全然つながらないんですわ。
EX予約だけでなく他のサイトもまったく読み込んでくれなくって、
人が多すぎて回線がパンクしてしまってるんでしょうか、
それで仕方なく列に並んで、でも券売機が20台ほどあったから意外と早く進んでいって、
15分ぐらいで自由席特急券が買えまして、
さあ入場しようと思ったら今度は改札にも長蛇の列、でも10分ほどで入れまして、
ホーム上ももちろん通勤ラッシュ時かってな混雑でしたけど、それでもやって来たのぞみ号に飛び乗って、
もちろん席なんか空いてないからデッキのところに立ったまま、
本当なら1時間20分ぐらいのところを、何度も徐行や停止を繰り返したため、
それでも結局1時間45分くらいで新大阪駅に着きまして、
やれやれ……と改札を出ると、回収されるはずの特急券が向こうから出てきて、


こんな印字がされてまして、払い戻してもらえるそうな。
2時間以上遅れたら払い戻しになるってのは知ってたけど、それって指定席券だけやって思ってたけど、
自由席のも対象になるんですね。
そんなわけで金銭的には損をせず、デッキのところに2時間近く立ちっぱなしと言っても、
在来線で6時間ほどかけるのと疲れ的には似たようなもんでしょうか。
まあ駅に座り込んで夜を明かすみたいな羽目にならなくてよかったですけど、
ホンマ精神的にはくたびれた旅でした、はい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どのみち尾道

2024-11-04 12:54:56 | Weblog
さて11月1日からちょいと旅行に出かけてまいりまして、
まず訪れたのは広島県は尾道市。
尾道には大学のとき、確か1990年の2月に来たことがあって、
約35年ぶりの再訪となりますが、


あの時はこんな小じゃれた駅舎やなかったと思うけど、
変わらないのはこちら、


福本渡船の乗り場。
やって来た船に乗船し、向こうの向島までほんの数分の船旅。
ちなみに乗船料は35年前は確か片道45円やったと思うけど、今は60円に上がってて、
それでもハガキよりも安い運賃で運んでもらって、


向島に上陸。


久しぶりに見たなあ、エロ本入れ。
それはさておき尾道と言えば大林宣彦監督作品の舞台として有名で、
「ふたり」の中嶋朋子はホンマに可愛かったなあ。
それが今や「海に眠るダイヤモンド」では柴田理恵みたいになってしもてるもんなあ。
でも35年前はまだ「ふたり」は撮られてなくって、あの時は「さびしんぼう」のロケ地を巡って回ったのでした。
なかでも印象的やったのがこの福本渡船、劇中のそれはもちろんのこと、
エンドクレジットで富田靖子がさびしんぼうの衣装だけ着て、
顔は素顔で主題歌を歌うの、もう思い出すだけでも涙腺が緩んできそうで、
できたらこの船の上でさびしんぼうごっこをやりたかったけど、
雨と、それから羞恥心のためにそれは断念して、


すぐに対岸に折り返して尾道を後に……というのも今回は尾道は目的地ではなくって、
急遽立ち寄ることにしただけなんですよ。
というのも、


この福本渡船が来年3月いっぱいで廃止されるというのを先週の「0655」で知って、
これはぜひとももう一度乗っておきたいなあと思って、旅の途中で立ち寄ったというわけでして、
だから今回はこれだけですけど、尾道と言えば他にも、



小津の「東京物語」の舞台でもありますし、
ぜひともまたゆっくりと、天気のいいときに訪れたいもんですけど今回はここまで、


福本渡船が行き来するのを眺められるカウンター席で昼食をとって慌ただしく後にしたけど、
必ずまた来ますからね、尾道。


それで今回の旅の主目的地はというと広島市でして、
6年ほど前に松山に行くときに広島からフェリーに乗った際、ここを通過はしてるけど、
ここを目的として訪れるのは小学校の修学旅行以来で実に約45年ぶりですわ。
それでやはりここは訪れなければならない、

 

こうやって間近で、それもライトアップでくっきりと照らし出されてるのを見ると、
レンガの1個1個、ひん曲がった鉄筋の1本1本の質感がありありと感じられて、
するとこれは全然関係ないとは言え「海に眠るダイヤモンド」のセットの再現度の高さが思い起こされてきて、
ここを舞台にしたドラマが見たいという思いが沸き上がって来てしまいましたねえ。
「原爆ドーム」という呼称を極力用いず、広島の戦前から戦後、そして現代にいたるまでの壮大な人間ドラマを、
ここ広島県産業奨励館を軸として描いてもらいたいなあって、
野木さん、どうですか?


そしてあちらに見える広島平和記念資料館にも行きましたけど、
ところが今回は在来線を乗り継いでの旅ということで着いたときはもうとっぷり陽が暮れてて、
まあそれはいいんですけどここは17時半を過ぎると入館チケットの窓口と券売機での販売が終了してしまって、
それ以降に入館する場合はネットで購入しなければならないとのことで、
それで建物の入り口のところでスマホを操作して、名前やら生年月日やらまでわざわざ入力して、
それで無事に入ることができたけどしかし窓口が閉まるのはまあ仕方ないとしても、
なんで券売機までストップしてしまうのか首を傾げながら入館して、
でも傾げたままだと展示が見にくいので首も、背筋も、
そして気持ちもしゃんと伸ばして拝見させていただきました。
小学生の時にどんな展示を見たのかの記憶はまったく失せてしまってるけど、
被爆した方々の身に着けてた衣服や、爪などの身体の一部、
放射線と爆風によってさまざまな影響を受けた建築物の部分などなど、
それはもう筆舌に尽くし難いなどという慣用句では言い表しきれないものでして、
それだけでなく折り鶴で有名な貞子さんの生涯の詳しい紹介や、
また、体の不調を訴えながらも原爆症として認定されないまま命を絶った男性のエピソードなどなど、
差別や偏見といった側面にまで踏み込んだ幅の広い、そして力強い展示でありました。
ただ気になったのはガラスケースにやたらと指紋の跡がついてて、
現に白人男性がべたーっと手をついて見入ってたのを目撃したけど、
こういうのってお国柄の問題なんでしょうかねえ?
日本人でそういうことをする人はほぼ皆無やないかと思うけど、
まあそれだけ様々な人々が真剣に見ている証ってことなんでしょうかねえ。
それから核開発や反対運動の歴史も詳しく紹介されてて、
でも被団協のノーベル平和賞受賞については建物の出口のところに張り紙がしてあっただけでしたけど、
これ以降のこともまた展示が更新されることを期待してやまないところですけど、
でもねえ、
保有国と非保有国との橋渡しをするするって言い続けて、
3年経っても何の成果も挙げられなかった人もいましたからねえ、
ここ広島が地元でありながら。
ほんで彼の後任はというと地雷禁止条約に反対し続けてた非人道なことこの上ない鉄道オタクで、
ついでに軍事オタクでもあるから橋渡しの期待なんかするほうが頭がおかしいってなもんやからねえ。
ちなみに尾道と向島の間は福本渡船が廃止されてもまだ2つの路線があるし、
遠くのほうには橋も架かってはいるんですけどねえ、
はてさて……ってなことを考えながら激しい雨のなかを歩いてホテルにチェックインいたしまして、
今回の旅のメインイベントは翌11月2日やったんですけども、
まあこの日がえらいことになりまして……というわけで次回に続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ちと動かせばカードが出てくる

2024-10-14 21:05:44 | Weblog
見てくださいよ、PITAPAカードが2枚……そう、
前に書いた行方不明のカードが出てきたんですけどね、
いったいどこから出てきたと思います?
なんとノートPCの下から、
机とPCの間の隙間から出てきおったんですよ。
机の上に置いたカードがPCの下に滑り込んで、
それに気づかないままこの2か月間過ごしてたということなんですよね。
まったくなんちゅーこっちゃねんなホンマにもう、
PITAPAカード再発行の手数料1100円も惜しいけど、
カードをなくしたってこのブログで愚痴を書いてたまさにその時も、
キーボードを叩いてる指のほんの1cmほど下に隠れとったのかと思うともう、
自分の愚かさに腹が立って腹が立ってああホンマにもう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする