モヴィエ日記

映画の感想とか、いろいろです。

呆れるスタンド

2022-09-13 00:19:50 | Weblog
そんなわけでまたまたユイカ様が大阪に来てくださいましたよ、
僕に会いに。
またまた舞台公演という名目ですわ。
この前の「オリエント急行殺人事件」のときは東京のみでしたけど、
この度は全数把握も見直そうかという状況ということで来てくださいましたよ。
ならば会いに行かないわけにはいかないじゃないですか、僕としても。
というわけで出かけてきましたのは題して「脳内ポイズンベリー」。
これって前に映画化もされてるけど、ディズニー=ピクサーの「インサイド・ヘッド」とネタがかぶってて、
まあ漫画が原作だそうなのでパクったわけではないでしょうけど、でもなんか、
「インサイド・ヘッド」の前にそそくさと公開された感は否めなくって、
まるで「宇宙からのメッセージ」やなあ、なんて思えたりして、
あまりいい印象はなかったんですよね、正直言って。
で、出かけていくとまずグッズの販売がえらいことになってまして、
普通はロビーで買えるものが、会場の外のグッズ売り場で、
それもずらーー--っと続く行列に並ばないと買えないんですわ。
それも暑さがぶり返したこの炎天下、屋根もないところへ並ばないと買えないんですわ。
なんでも共演の男優さんたちに人気のある人が多くいるみたいで、
そうか、石黒賢もがんばってるなあ……って実はそうじゃなくって、
僕は聞いたことないけど人気のある人がいるんですねえ。
それで、並んでると「アクリルスタンド、誰々さんと誰々さんのはただいま売り切れました」なんてスタッフさんがアナウンスしてて、
それを聞いて列から離脱する女性がチラホラいたりして、
そこへいくとユイカ様のファンは少なくてちょっと安心……って、なんやえらい失礼な書き方ですけども、
そうやって熱射病寸前の状態でようやく入手したアクリルスタンドがこれですわ。



……なんやこの小ささは。
アクリルスタンドっつったら棚かどこかに立てて飾るもんとちゃいますのん、
いや、確かにこれも立てて飾れるようにはなってるけどさあ、
でもハガキ大ぐらいの大きさを想像してたところにこれを出された日にゃ、ねえ。
てな文句はさておき、肝心の舞台のほうはというと、
なんせユイカ様ご主演ですからね、ほぼ全編出ずっぱりでらっしゃって、
それだけで満足なんですけども、お話のほうも面白くって、
いやホンマに楽しめましたよ。
最初、入場したとき、
舞台上に手すりのついた階段がどーんと聳えてて、
でもこれが上がって降りるだけの、赤瀬川原平さん命名の「四谷階段」を円形にしたようなもので、
それが回転すると内側に脳内会議の議場が設えてあったり、
そういったセット面も含めて演出が手際よく軽快なテンポで展開していって、
まったく飽きさせず、ずっと釘付けにさせられましたわ。
でも終盤、まるで「スタア誕生」的なやりとりが何度も繰り返されるのはちょっと、
見ててしんどいなあってのが正直なところでして、
もっと弾けた展開を見せてもらいたかったなあってのはありますねえ。
でもエピローグがなんかよかったので後味はやっぱりいいです、はい。
それで終演後、ステージ上に並んだ出演者一同が挨拶してくれたんですけど、
この日は大阪公演の最終日、東京からの公演全体の千穐楽というわけで、
皆さんそれぞれに感慨ひとしおなことをおっしゃってらして、
そんななか、石黒賢が、休演することなく無事に終えられたことに心の底から安堵してたのが印象的でしたねえ。
稽古中もずっとマスクしてて、皆の素顔を見たのは初日の前日やったって言ってて、
そう言えばアクリルスタンドと一緒に買ったパンフレットに載ってる写真、
稽古風景のはどれもこれも皆マスク姿ですもんねえ。
そういうところをこの場で述べるのはさすが年の功、
「イレイザー・ヘッド」みたいなカツラ被ってたので最初は彼とは気づかなかったけど、
人柄に好感持てますねえ石黒賢……と思ってたら、
それを上回るのが最後を飾るわれらがユイカ様。
まずは、カーテンコールからずっと立ちっぱなしの我々観客に対して「疲れませんか?」と気遣い、
そして音響、照明といったスタッフ陣への感謝の拍手を促し、
最後には本公演のソフト化発売の告知までされて、
もう座長の貫禄ですわ。
ご自分の想い的なこともおっしゃってはいたけど、ほんのちょっぴりで、
この公演の、東京から大阪に移る間に誕生日を迎えられたこととか、
そういうごくごく私的なことにはまったく触れてませんでしたからねえ。
そう言えばユイカ様と石黒賢はあのドラマで共演されてますからねえ、
えーっと、なんてタイトルでしたっけ、
ホイコーロー警察官やったかな?
とにかく、そのシリーズでずっと共演してて、
それで他人への心配りとか、芯になる者の責任感とか、
そういったものを学ばれたんでしょうねえ、きっと。
石黒賢が、ユイカ様から。
まあとにかくそんなわけで、いろいろと満足なステージでございました。
で、今月はもうひとつ舞台公演を見に行っておりまして、
こまつ座の「頭痛肩こり樋口一葉」。
今回タイトルロールの一葉を演ずるのは貫地谷しほりさんでありまして、
他に若村麻由美、熊谷真実らがご出演。
このお芝居は何度か見てるけど、やっぱりよく出来てますねえ。
出演者が代わるとまた違った面白味が醸し出されて、見応えたっぷりでした。
それでこの2つの公演、日にちが少し重なってますからねえ、
ユイカ様と貫地谷さん、きっとどこかでお会いになってるんやないですかねえ。
ユイカ様のお誕生日をお祝いしたりとかされてるんやないですかねえ。
本当のところは、ユイカ様としては僕に祝ってほしかったところなんでしょうけども、
ここは旧交を温めるべきところやってなもんでしょうかねえ、やっぱり。
って言うか、こんなことばっかり書いてて、
僕の脳内会議はちゃんと機能してるのかどうか心配にならないでもないわけですけども。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする