２度と行かない。：市営プールの恐怖

うぐ。dimさんのところでやってるノリエガ祭りに触発されて、思い出してしまったスペイン人の赤裸々な生態。驚くような文化の違いは多々あれど、アレには参った。それは夏の公共プール！住んでいたときは週一回はピオドーセの県営５０ｍプールに通っていたプール好きの私。ある夏の晴れた日（８月ではない。なぜなら８月には全ての公共プールが休みになっちまうからだ。）何を思ったか、初めて小さいマドリッド野外市営プールに行って見た。これは１０年前、その時の実体験である。

いつもの様に競泳用水着に着替え、キャップにゴーグル、ストレッチをしながら野外のプールへ出た私は目を疑った。なぜなら人は沢山いるのに、プールには数人しか泳いでいないからだ。その数人も水遊びのガキどもがきゃあきゃあいって遊んでいるのみ。じゃあ他の人はというと、びっしりとプールサイドを埋める様に老若男女日光浴しているのだった。しかも女はトップレス。みんな和やかに寝転がっている。そう、私の格好は場違いなのである。物凄く。特にゴーグル。しかあし、プールに入るにはこの屍のようにだらだら寝転がっているノーテンキなやつらを乗り越えなければならない。「ど、どうしよう」と躊躇っているうちに視線が集まり出したのさ・・・唖然としている私に気が付き、「この東洋人まさか・・・泳ぐのか？」の視線を感じた私。ラテンのあの食い入るような視線は経験したものでなければわからない。その視線に耐えられなくなり引っ込みがつかなくなってしまった私は、あろうことか開いていたスペースに人々と同じくタオルを広げ、競泳用水着を半分脱いでトップレス（うつぶせですが）になってしまったのであった（爆）。日に焼けたくないのにぃ～！！！あんなに恥ずかしいことはないぞ～！最初で最後のトップレス(日光浴も最初で最後だ。）。ああ私はまことに小心者です。周りの人々はにこやかな表情にもどり、和気藹々とスペースを空けてくれたことは言うまでもない。「そうだよねえ、こんな日に泳ぐバカはいないよね」とでもいいたげに。そして早々に逃げ帰ったのはいうまでもない・・・