白い月

白い月

夏を病む

2017-06-19 05:58:47 | 心事ポエム
かつては 

《甘い逸脱》に酔いしれて

放埓な視線を放ちながら 碧空を飛翔していた欝の月


いま

愉悦の花の時を迎えながら

際限もない眩暈に病み疲れ

吹き抜ける爽やかな風の中で 動けないでいる


梅雨の無いひんやり冷たい 居心地の良い六月

何もしないのにいつも疲れて いつも眠い

折り合いをつけながら待つ 不寛容な夜が明ける


突き崩して海に流してしまいたい 黒い塊ひとつ抱え込み      

故もない 果てしもない このさびしさは 

いったい何処から来るのかと肩を落としている


撃ちながら自らも傷つく相剋に終わりはない 

見えなかったから知らなかった・・・で押し通す憂鬱よ
 



 




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