刻々と死にゆく星々を見ていた130億光年前のあなたよ
私が見ているたかだか80数年生きた視線の先で起きていることは
日々痛々しい事柄ばかりです
穀雨に喜び 旱魃を憂い かと思うと疫病に翻弄されて彷徨う人心
希釈水の解放を断罪の糧にする為政者が居たり
格差も差別も思い込みと決めつける賢人が跋扈したり
死んでも助けは要らぬと寿命を抑制する疫病の翳に怯える人間もいる
若いアスリートがつかみ取った勝利をさえ奪い取る無礼な言質
許しがたい失礼に為すすべのない普通の人
海も空も宇宙さえも我が物にしたい為政者の覇権欲
私と云えば 晴れ日の目覚めを殊更に喜び
ぎごちなくも稼働する四肢の息災を至福とするだけの余生
剥落寸前の記憶の中に居て何をいまさら何を恐れる? 何を怒る?
再びの六月の命よ 立ち向かうしかないのです