ポコちゃん日記 〜老後にこんな事があったなぁと振り返る為のブログ〜

オカメインコのポコちゃんの様子は最初だけでしたが少年野球・高校野球・埼玉西武の観戦記を中心とした極めて自己満なブログです

さよならポコちゃん(連続ブログ小説)最終回

2015-07-25 11:38:37 | ポコちゃん
ポコちゃんを追いかけて交差点を右に曲がったM永は上空を見上げたがポコちゃんの姿は無かった。

(どこかに飛んでっちゃったかぁ)
と、思ったその時…

アスファルトの上に落下しているポコちゃんを発見した。M永はしゃがみ込んでポコちゃんの状態を確認したが特に問題はなさそうだった。

よかった~と安心し肩に乗せて帰ろうとした時、路上駐車していた無人のトラックが突然動き出し、M永に衝突してしまった。

ポコちゃんはびっくりして一旦飛び立ったが、すぐにM永の肩に戻ってきた。家族で唯一、口笛が吹けるM永が教えたミッキーマウスマーチを鳴いているポコちゃん。その声を聞きながら、ゆっくりとM永の意識が遠くなっていく。

「さよならポコちゃん…」

M永は42年に渡る短い生涯を閉じたのであった。


さよならポコちゃん(連続ブログ小説)⑦

2015-07-15 17:58:47 | ポコちゃん
M永の肩を飛び立ったポコちゃん。すぐに落ちるだろうとの予想を覆し、どんどん上昇していってしまった。M永は3ヶ月前に矢部四総会の打ち上げで骨折した足の痛みを忘れて追いかけた。

(さようなら ゲージ代・エサ代込みで10万円)

そんなことを考えながら追い続けた。頭の中には前夜ポケットで唄ったアンダーグラフの「ツバサ」がBGMとして廻っている。

(唄った歌がまずかったかな?)

と思ったその時…

M永の家とS藤監督の家とのあいだにある交差点を右に曲がってしまい姿が見えなくなってしまった。

果たしてポコちゃんの運命はいかに…

つづく

※次回 衝撃の最終回 ハンカチの用意をお忘れなく…

さよならポコちゃん(連続ブログ小説)⑥

2015-07-06 13:34:52 | ポコちゃん
左肩にポコちゃんを乗せて玄関を出ると、M永の娘が「私も行く‼︎」と言ってバトンを持って後を追いかけてきた。
2020年の東京五輪開会式に参加が決まったのでバトンの練習をしたいらしい。
車に乗り込む寸前だったM永は
(まだ5年もあるのに感心感心)
と思っていると玄関のドアがバタンと音を立てて閉まった。
その時である。音に驚いたポコちゃんがM永の肩から飛び立ってしまった。

つづく

※今回も事実と異なる部分が多少ありますが了承願います。

さよならポコちゃん(連続ブログ小説)⑤

2015-06-30 12:48:34 | ポコちゃん
ゲージの外に出てきたポコちゃん。止まり木から飛んだが1~2mぐらいで落下してしまい、床を歩き回りながら興味のある物をクチバシで突っつくという いつもの行動をしていた。
M永は時計に目をやり「2時半かぁ」とつぶやくと矢部四少年野球部が鹿沼公園のグラウンドで練習しているのを思い出した。矢部四少年野球部は全国大会を2連覇している強豪チームなのだが、散歩がてらポコちゃんを連れて練習を見に行くことにした。

つづく

※この小説は事実と異なる部分が多少ありますので了承願います。