世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

白魔女伝説 9

2017-12-28 | ☆ 白魔女伝説









こもれびが
ちらちらと揺れていた

遠くから鳥のさえずりが
聞こえてくる

やわらかな風が心地いい・・・・

天使は 抱きかかえてきた白魔女を
木陰に寝かせた

そして 自分もその隣に
少し離れて横たわった


白魔女は
意識がもうろうとしているのだろうか
自分の横の場所を 手で軽く叩いて

ここだよ・・・・

と 甘えたような声でいった

天使は 白魔女の隣に寝ころんだ

すると
白魔女は 天使に抱きつき
天使の胸に頭を埋めて
また寝てしまった







あんた 天使でしょ

天使は天使の仕事があるはずよ

仕事をしない天使って 天使じゃないから
仕事にいきなさい


へいへい・・・・

じゃ 仕事に行きますよ

最近 光をぶっ放すの 疲れてきたのに・・・・


そっ! 仕事終わったら 帰ってきてね~

それと 私は
あんたが この世に生まれて仕事をするとき
一緒に生まれてくるからね

そして あんたが本当に辛いとき
力になってあげるわよ


ああ~
それは お互いに ということにしよう


天使は そう言いながら
仕事に出かけていった





ー おしまい ー



From the love to the mercy

2017-12-27 | ひとりごと










思い出してみれば
簡単な道と難しい道のふたつがあれば
迷って苦しんでも 最後は にこりと笑って
難しい道を選んできた

右手に 慧剣
左手に やさしい光の玉 を持って
自分に誓う

From the love to the mercy




新しいリズムは・・・・

2017-12-24 | ひとりごと










新しいリズムは 新しい悟りの上に・・・・

愛は 頭では解らない ということだ

悲しんで 苦しんで やっと人を思いやることが
できるようになる

この歳になっても
まだ 愛の初心者だな・・・・



愛の淵源 (えんげん)

2017-12-20 | ひとりごと












僕が 貴女に捧げるやさしさや愛は
僕の こころの中の どこから来ていると思う?

人は人を愛するけど
その 愛はどこから来ていると思う?

人と人との関係を成り立たせるような
ギブ アンド テイク の考え方から
愛は 出てくるのだろうか?


僕は 知っているんだよ


貴女を愛する愛はね
僕のこころの とても深いところから
こんこんと湧いて 出ているんだよ

僕の こころのとても静かなところから
山奥の清らかな湧き水のようにね


でもね

それが 言葉や態度に出るときに
どうしても 我欲という雑音が混じってしまう


まじりっけないこの愛を
手のひらにのせて
あっさりと

はい

って 貴女に差し上げられたら
いいのにね








白魔女伝説 8

2017-12-19 | ☆ 白魔女伝説









天使は 右手の人差し指と中指を立てて
顔の左側に それを持ってきた
そして 半眼で
悪魔を見るともなく観ていた

呼吸を整え
決定 (けつじょう) して


主よ 我に力を与えたまえ

我に 愛する者を
守る力を与えたまえ

我に 降魔 (ごうま) の光を
与えたまえ


そう唱えて
自分の正面でその右手で
ゆっくりと大きく五芒星を描いた

するとその五芒星が金色に輝き
悪魔と黒魔女を目がけて
飛んでいった
悪魔と黒魔女は五芒星の中で
はりつけ状態となり
完全にロック・オンされた









悪魔は

苦しい~ 助けてくれ~
反省して
心を入れ直すから
ここから出してくれ~

お前 天使だろ
天使は慈悲の心で
許してくれるものだろ~


と 天使に懇願した


天使は


悪魔との取引は禁物なんだよ
悪魔に慈悲の心を与えると
それを逆手にとられて
ひどいめにあう

でも 慈悲の心を出さないのは
辛いもんだな ・・・・


と 思いながら

右手の人差し指と中指を
額の前に持ってきた

そのとき 天上から
黄金色をした ひとすじの光が
降りてきた


悪魔よ 去れ!


と一言 力強く唱えて
指を 悪魔の方に向けた

すると 天上から
降りてきた黄金の光が
悪魔の方に飛んでいき
悪魔と黒魔女の心臓を
突き抜けていった

その波動で ふたりとも
悲鳴を出すことも出来ず
飛ばされていった

天使は そのあと
両手で三角の印を結び
そのあと 手を開いて
手のひらを
白魔女の方に向けた

すると
やさしい愛の癒しの光が
白魔女を包み込んだ ・・・・



ナルチスとゴルトムント

2017-12-18 | ひとりごと









遙かな昔
 
ぼくの魂が 二つに分かれて 
この地上に顕れた
 
ひとつは知の魂となり
あと ひとつは愛の魂となった

幾転生 お互いの魂は生まれ変わり
それぞれの個性を輝かせていった

やがて このふたりは廻り逢い
魂の邂逅を果たす

しかし 愛は愛ゆえに
放浪の旅にでる

やさしさ
慈しみ
欲望 
裏切り

愛は愛ゆえに 人を愛し
おのれを傷つけて
彷徨い歩く

それでも お互いは
お互いを求め合い
再び 知と愛は 廻り逢う・・・・



僕のこころの中にある
知と愛のベクトル

僕は 常にふたつの相反する方向に
想いを出している

ナルチスとゴルトムント

このふたりを止揚し
おおきな愛に向かって進んでいく
そんな夢をみた


















木漏れ陽

2017-12-17 | ひとりごと










今日も散策したくて 白鳥庭園へ

木々の間を 静かに歩いて
自分の事を深く考えたかった

ついでに フォトも撮ってきた

たぶん 人生最後の自分との戦いになるだろうな

でも

あいかわらず 木漏れ陽は
ぼくをやさしくつつみこむ・・・・







愛って 感性と理性が止揚されて
悟性まで 高め上げられたものだと考える

本能の愛は 愛を学ぶ材料にはなるが
動物の愛と同じだ

少なくても 僕は愛の切実さと誠実さで
人を愛するよ





つれづれなるままに

2017-12-14 | ひとりごと










ベランダから撮った朝日



う~ん 何を書こう・・・・

出てこやへん

せや





障害を持っている人の話なんだけどね

かたまって 動かなくなってしまったんだ

それで 食事もしないし 仕事もしない

人って 思うように動かそうとすることは
けっこう まちがってることだと思う

でも 仕事もしなければならないし・・・・

これって けっこう二律背反

ことばが幼稚でも そのひとの苦しみが伝わってくる
ぼくは 見守って 気持ちでやさしく包み込んであげることしかできない


でも やっぱり

ぼくはぼくで お茶目に明るく

しかないよな


すべて抱え込んで 前へ

だな ・・・・



世にある日々

2017-12-13 | ひとりごと









今いるところが自分の存在するところ

そのなかで

美しいもの

美しい音

そして

美しいことば

それを顕すことができれば
それで幸せだ

それが
どの空間や どの時間であっても・・・・



白魔女伝説 7

2017-12-12 | ☆ 白魔女伝説









shit!

しばらく
時を待たないといかんのかよ~

天使は 思わず
天使らしくない言葉を
吐き捨てるようにいった

天使の こころの中に一瞬 憎悪の闇ができたが
深く呼吸をし こころを穏やかにして
その闇を消した

欲とか怒りは比較的短い間に
克服することができるけど
不信とか悪見は
かなり時間がかかることが多い

でも まぁ
癒す方の愛の力にもよるが・・・・


はぁ~ 
あれをやらんとあかんのか~
仕方ねぇなぁ~

天使は 肩を落として
本当に やりたくなさそうに呟いた
そして 悪魔と黒魔女を見て
こういった


あんたらな~
よくも オレの恋を
むちゃくちゃにしてくれたなぁ~

この女
本当にええ女だったんだぞ~
オレを信じてくれたんだ
本当に 惚れとったんやぞ~


すると 悪魔がいった

おまえなぁ~
人の大事なもの っていうのは
人の弱みなんや~
そこを狙うのが悪魔なんや

狙われるおめぇが甘めぇ~わ









それは わかるけどな
なんも オレの恋までむちゃくちゃに
することねぇ~やろ
おまえ ホントに性格悪り~な


なに アホなこといっとる
性格悪いのは悪魔の勲章や~


ほぉ~ そんなに
性格悪い悪魔を生んだ
おまえの母ちゃんの顔がみたいわ

そうだ
そんなに性格悪い おまえ生んだ母ちゃん
でべそ やろ!

ははは~
おまえの母ちゃん でべそ~

と 天使は悪魔に匹敵する悪口を言った


「おまえの母ちゃん でべそ 」
には さすがの悪魔も
カチンときた

おまえ オレの母ちゃんの
へそ みたことあるんか!

見たなら いつどこで見た
いってみろ!

おまえ オレの母ちゃんにヘンなことしたんか !


ついに悪魔は怒り始めた

それを見て 黒魔女は腹を抱えて笑い始めた


天使は こころの中で

へへへ~
引っかかりやがった
これで ここから逃げる
ことはあるまい

でも 悪魔を怒らせたり
はめたりするオレって
ひょっとして 昔
大悪魔やっていたかもしれんな・・・・

などと思いながら 悪魔との間合いを測って

さて やるべか~

と ぼそりと呟いた




知的であるということ

2017-12-11 | ひとりごと










万華鏡みたいに撮れた~

独り 悦に入っている私・・・・








このブログのプロフィールに
僕のことを 「 お茶目な知的オヤジ 」 と書いてあります

それで
知的ということについて書こうかなと思いました







知的と言うことは
よく知っている 知識があるという意味だけど
掘り下げると もっと深い定義ができると思う

知っていること 持っている知識が
経済的な価値を持つことがある
簡単に言えば
知識でお金儲けができるということだよね

でも このことが
僕が使っている知的であることになるかというと
ちがうと言わざるをえない

だって このブログでお金儲けしていないもん


それでは もっと考えてみると
知的ということは
知識を有用なことに使うことができる
なんてことも言えるんじゃないかな

ここまでくると
人が成長していくために役立つ知識ということになるよね

オピニオンとか まともな評論家などは
この部類にはいると思う

でも 僕は
知的ということをもっともっと深く考えていたいんだ

知識とは
愛とか優しさを表現するための
ひとつの形式として捉えていたいと想う

知識があれば
よりきめ細かく その人に応じた
愛や優しさを与えることができるし
人々の主張のちがいも理解できる

だから
知識をよろいのようにして
自分を守るとか
自分のステータスにしようとか
そんな気持ちは 全然ない

このブログも
僕の優しさが花の香りのように広がって
ここちよい場所ができるといいなぁ~
なんて思って 書いている

そんな
大それたことを 密かに目標にしているし
知的であると冠している
密かなプライドもあったりする






散歩

2017-12-10 | ひとりごと










独りで ゆっくりと散歩したいなぁ~

と 朝起きて思った

上を向いて 木々を眺めながら
人のいない静かな道を ゆっくり歩く

上の ふぉと はね
白鳥庭園のお気に入りの道

今朝は D5300ー小さめのカメラを肩にかけて
サイフと免許証とケイタイをポッケに入れて
手ぶらで 出かけた


白鳥庭園は 紅葉の人出が多いころに比べると
人がほとんどいなかった

「まるで After the Gold Rush だな」

と 独り言 








木々を見ながら フォトのアングルを探していた

そしたら 若い職員のお姉さんが
「何かいるのですか?」
と訊ねてきた


「空気を観ているのです」

と 言ったら はぁ? という顔をしていた


ウソ ぢゃない
自分と相手のあいだの空気を観ているんだ

そして
空気と光が むつみあっている様子を撮る









こころ静かに ただ いろんなものを観る

禅でいう只管打座(しかんだざ) と同じようなものかもしれない

そうしているうちに

無駄に熱い こころの執着が醒めていき
こころ が静かになっていく

そして また

ただ無心に きれいなものを観る





 





Eve を抱いた夜

2017-12-09 | ひとりごと










僕の腕の中でやすらぐ人よ
小さな吐息をたてて
なにを夢みているのか


銀のとばりが街を包み込み
人々の夢や願いが
星になって輝いていく


    そんな静かな夜 ・・・・


君が寝返りをうったとき
僕は 遠いむかし
君とかわした約束を
思い出した

無邪気に微笑み
僕に甘える君は
女性そのものだった

僕は そんな君に
女性の本質をみた

そして 永遠の転生で
幾たびか 君と出逢い
君を愛した


僕たちは
エデンの園から追放されたのではなく

きっと

そそのかしたヘビは
知識の木の実の毒に冒された者
だと知っていて


ふたりで
自らの意志で エデンの園を出て
この世なる世界に生まれ
知識を智慧に昇華させて

新しい愛のかたちを創りたかったのだ


そんな 遠いむかしの約束を思いだした




                               by  まあ




タンハー (渇愛)

2017-12-08 | ひとりごと














  寂しさ 性欲 自己憐憫 ・・・・

これって 相手がいて
その相手から愛されたいと思う気持ちの現れだよね

その気持ちが満たされて
お互いを思いやって関係を作っていければいいけど

満たされないで ついつい求めすぎてしまう
そして 自分が欲望の虜(とりこ)になってしまっているのが
分からなくなっている

まま あることだよね

僕も 最近まで・・・・
いや 今もだけど こんなものと闘っている

欲って 生命を生かしていく根源的な要求だけど
それが 精神的に自分を殺すこともあるんだね








この歳になって こんなものと闘っている と書いたけど
本当は 愛が欲しくて仕方がない

人って いくつになっても愛を求めて生きているんだね

でも

愛を求めても 得られないのなら
せめて 優しさを顕して生きていきたいね










Lennon's day

2017-12-08 | ひとりごと












僕は あなたと同じで
人が見たものを そのままそのように見ない

自分で見て 自分で感じて 自分で判断する

そのように生きてきた


でも 50になって
やっとこうやって言えるようになったけどね


あなたのやさしさと
それ故の狂気
そして あたたかさ

それが たまに 懐かしくなり
あなたの歌に埋もれていく


僕も 相当なへそまがりだ










自分が何を与えられるか わからないで
どうやって 愛を与えらるのだろうか ?

与え方も知らないで
どうやって 愛を与えられるのだろう ?

愛をもらったこともないのに
どうやって 愛を与えられのかねぇ?

できないよ できないよ ・・・・

人生は長いから
強く生きなくちゃならないよね

でも 。。。。

世界は あまりにもタフだから
もうたくさんだ と思うときもあるよね



                                 How? より     by John Lennon    訳 まあ