世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

愛しいtarget

2010-08-31 | ひとりごと










咲 ( 障害をもった娘 ) が施設に通うとき
迷子になってもいいように
GPSでどこにいるか分かるよう
ケイタイを持たせている

今日は朝
予期せぬ雨が降ってきた
ちょうど
咲が家を出る時間帯だった
気になって
職場からケータイで
咲の位置を確認してみた


すると
家から200mくらい離れたところに
表示が出た

どうやら
家を出てバス停に向かって
歩いているようだ

その表示を見ながら

雨は降っているのかなぁ~
きちんとカサをさしているのかなぁ~
濡れていないかなぁ~

なんて思っていたら
咲がけなげに
歩いている姿が浮かんできた

がんばれよ~


こころの中で
咲に声をかけて
位置表示の画面を閉じ
仕事にもどった



               2009.4.17  記






あなたのとりこ




本当に苦しいとき

2010-08-28 | Hold on










本当に苦しいとき

一日いちにちを がんばって生きていると

地中で すごい圧力を受けてできる 宝石みたいに

心が煌めくようになってくるよ

魅力的な人になれると思うよ

苦しんでいるなら そこまでがんばって

素敵な人になってみようよ











宝石がきれいに輝くのは
地中ですごい圧力を受けて結晶するから

人も同じだよ
辛く苦しいときを耐えて
生ききったら
すばらしい輝きを持った人になれる

その輝きは
宝石とは比べられないほど
価値のあるものだよ

苦しみ 悲しみの中にいるのなら
そこまで がんばって
光り輝く自分になってみようよ

今の試練を乗り越えて
光り輝くようになる
君を信じているよ

そして
  いつも見守っているよ・・・・

そんな想いが
心の中に響いてきた

いつも見守ってくれていて
ありがとう





彼方



かなしみのしゃぼんだま

2010-08-27 | Mozart 幻想









ピアノ 協奏曲 第22番 第2楽章



弦楽四重奏曲の14番もスキだけど
この22番第2楽章が一番かもしれない

こころの中にあるものを表現するとき
どうしても 言葉に限界を感じることがある

かなしみと悲しみ・・・・・・・・・
こんな風にしか表現できない言葉があるんだ

もちろん
この第2楽章はかなしみの曲です







ピアノ独奏のなかの しゃぼんだま
           


とうめいな空気を胸いっぱい吸いこんだ

そしたら
かなしくて つめたくて
切なくなってきた

涙を止めようとして
息をはいたとき
かなしみが
息とともに吐き出され
くうきになっていた

そのかなしみのくうきを
ストローでふきだし
しゃぼんだまをつくった

とうめいで虹色にひかるしゃぼんだま

ふわふわ
ふわふわ
宙に舞う

虹色の中にかなしみをふくんだしゃぼんだま

ふわふわ
ふわふわ

やがて
しゃぼんだまはパチリとわれて
ぼくのかなしみは
大気のなかにとけていった

なんとみじかくあっけない
ボクのかなしみのいのち・・・・









41小節目あたりのピアノ独奏の三連符がいいな
あと、木管がやさしいね
ほんとにかなしくて
やさしくてスキだな
  人生のかなしみを経験した深い瞳を感じる・・・・



たまに 人と話をしたくなる
自分のこころの中にあるものを話してみたい
でも 内容はひとりよがりのものばかり

「心に映り行くよしなしごとを・・・・・ 」 *

と言ってもいいかもしれない

そして 結論は解っている

「怪しうこそ物狂ほしけれ」 *

その言葉のとおりだ

兼好氏との違いは
それを書いて名文学になるか
つまらん独り言になるか
そんなところだろうね

結果は見えているから
しゃべらず黙っていた方がいい


でも しゃべりたい・・・・



                                                      * 「徒然草」 吉田兼好 著







Piano Concerto No. 22 Andante





月愛三昧

2010-08-26 | ひとりごと











ダイバダッタに唆され 父親ビンビサーラ国王を幽閉し

餓死させてしまった彼

その後 その罪を悔むことにより

激しい頭痛が彼をおそった

しかし 医者ジーバカの勧めにより

お釈迦様の教えを受け 自分の所行を悔いる

そのとき 彼の頭痛が治り

彼は 仏に帰依をする



月愛三昧 ( がつあいざんまい ) ・・・・

月の光がすべての青い蓮の華を鮮やかに咲かせるように

人々に良き心をおこさせる

そして 人格の向上させることへの喜びをおこさせる



彼は そのことばを知り

自分の犯した罪を償い 善なる道を歩むことを

お釈迦様に誓う





人生って いろんな場面があって

いろんなことを 学ぶんだね







By the Time I Get to Phoenix





夏の終わり

2010-08-24 | ひとりごと










どんなに苦しんでいても

その苦しみは流されて

時の彼方に消えていく


いろんな思い出さえも

遠い遠い記憶の中に埋もれていく


そんなことを想いながら

見上げた空


夏よ 去れ


流した涙は 通り雨のようなもの



夏よ 去れ


時が安らかな音を奏でて

流れていく






Cadence And Cascade




色気のないガーターベルト

2010-08-23 | ひとりごと





 





栗色のカールのかかった
クルクルの長い髪の毛
白い顔に真っ黒なふちどりの目
カラフルな長いつけ爪
ちょうちんブルマーみたいなベージュのパンツ
その下のガーターベルト

なんじゃ こいつらは~

なんて
地下鉄で前に座った娘たちを見て思った

矢場町で
着物を着たおばあちゃんが乗ってきた

すると
前に座っているガーターベルトが
すっと立ち上がり
おばあちゃんに席をゆずった

僕は
格好だけで彼女たちを見たことを
恥ずかしく思った

そんな気持ちで おばあちゃんを見たら

おばあちゃんは
ニコニコ笑って彼女たちに話しかけていた
彼女たちもニコニコ笑いながら
しばらく 話していた

この おばあちゃん
悲しいことや苦しいことを乗り越えて
なんでもないような顔をして
こんなふうに
やさしく話をしているのだろうな~







やさしい顔しているおばあちゃんを見ながら
歳をとるというのは
  苦しんだり悲しんだりだけすることでないらしいなぁ
なんてことを思ってしまった





夢先案内人





過去への旅路

2010-08-19 | ひとりごと









その日 一日を生きるのが やっとだった ・・・・

胸を締め付けられて
  息をすることだけしか出来ない日々もあった ・・・・


そんな かなしみ 苦しみ 辛さの中で
ブログを書き始めた

はじめは ただひたすら
かなしみを吐き出すように
ことばを綴った

そのうちに 
若いときに感じていたこと
考えていたを書き始めた

過去の自分の思想を
今の自分の想いから逆照射したり もした

そんなこんなで
自分の積み重ねてきたものの
重さと輝きを知って
自分も
「 けっこうイイセンいってるじゃん~  」
なんて 思ってしまった

    さて ・・・・

これから どこに行こうかな~






風は知らない




ニック・ジャガー

2010-08-18 | ひとりごと










「 今日夕食作るから 」

娘からメールがはいった


まあさん 今日は所用があって
家に帰ってから またすぐに出かけた

さっき帰ってきたら 
玉子丼ぶり と 肉じゃが 作ってあった

この 肉じゃが 
子供の母親が作った 肉じゃが と同じ味

娘はじゃがいもがスキだから
たまに作ってくれるけど
食べるたびに感心する

家庭の味ってこんなふうに継承されていくんだね~

この 肉じゃが
肉とじゃがいもだけで あとは何も入ってない
これは 僕の実家の 肉じゃが なんだ
小さいときから食べていた 肉じゃが だよ
味付けは少しちがうけどね

でも
さっき娘に聞いたら
息子が作った 肉じゃが だった

美味しい肉じゃがだった 


息子に感謝

ありがとう 



                      2007.7.9 記






Honky Tonk Woman

Brown Sugar



Dream Gerrard

2010-08-17 | これがスキ!










When The Eagle Flies    Traffic


「 手首切ったの ・・・・
 死ねなかった 」

電話の向こうで ぽつりといった

僕は 何も言えなかった

「 じゃあね 」 といって受話器を置いた

眠れない夜
TrafficのDream Gerrard が流れていた


別れた後 母がぽつりと僕にいった

「 取ったものは  取られる 」  ・・・・・・・・・・

そして

ここから自分自身の
傲慢さと愚かさを見せつけられる
旅が始まった


Dream Gerrard

苦しくて眠れない夜の思い出の曲








Dream Gerrard





いのち短し 恋せよ をとめ

2010-08-16 | かってに万葉










ちわっ!

最近 ストイックの道を究めようと
精進 精進の まあ です~

このストイックの道を極めて
「 禁欲生活の果てに 」
副題 「 我がストイシズムの栄光 」
という本を かなりマジで書こうかなって思ってます
( きっと無理でしょうけど・・・・・・ )



今日は 「 かってにまんよー 」 です
今回は  おもいっきり力を抜いていきます
ヨロシク~
 
あっ そうそう
もちろん 今日は相聞ですよ~
では いってみましょ~





      事も無く 生き来しものを 老いなみに
             かかる恋にも われは遇へるかも      559

    こともなく いきこしものを おいなみに
             かかるこいにも われはあへるかも


        私訳  ( 品のあるお局様風の女官が空を見上げつつ )

今まで何事もなく生きてきたのに
           こんな歳になって、、、
        こんな恋に遇うなんて。。。。。


       



    黒髪に 白髪交り 老ゆるまで
             かかる恋には いまだ逢はなくに              563
    
    くろかみに しらかみまじり おゆるまで
             かかるこいには いまだあはなくに



        私訳  ( 契りを終えて 寝物語が途切れた時に・・・・ )

黒髪に白いものが
交じってきたこの歳まで
       こんな恋に逢ったことなかったわ・・・・・・




       


      ぬばたまの 黒髪変り 白髪ても
             痛き恋には 逢ふ時ありけり         573    

        ぬばたまの くろかみかわり しらけても
              いたきこいには あうときありけり



        私訳  ( 君を想って 苦しい夜に・・・・ )

              自慢の黒髪が白くなっても
             苦しい恋に逢うときがあるのね
           ああ  切ない ・・・・・・・・・

                                                                                  巻第四



うーん  今日はノーコメントです
( 墓穴掘りそうな気がする ・・・・ )  


でも  歌を一首  詠みましょう



   無常なる 風に白髪 なびけども
            やさしき心 恋せよ乙女(をとめ) 
                     
                                    まあ






30年を2時間半で・・・




Adagio

2010-08-14 | Adagio











チャイコフスキー 交響曲  第6番 悲愴

初めて聞いた Adagio

若い頃
父に 「これ聴いてみろ」 と言われて聴いてみた
きれいで美しかった・・・・・・・・

第1楽章
Adagioからはじまる
中間部の Andante の甘美で美しいこと・・・・・
生活の苦しみ 悲しみを
優しく癒してくれる Andante
そして
激しく後半部に移っていく
最後は消えていくような Andante

僕が
クラシックに目覚めた曲

チャイコフスキーの音を一言で言えば
 「 大地に生活している人々の喜怒哀楽を優しく詠いあげた音 」
だと思っている
彼のメロディーは優しく美しい
そして
劇的でもある

第2楽章の明るさも好きだ






Symphony no. 6 "Pathétique" (1/5)

Symphony no. 6 "Pathétique" (2/5)






愛情表現

2010-08-13 | ひとりごと











「 バカぁ~ 」

と 咲がいう

「 親をバカという方がバカだわ~ 」

と言いながら
咲の両方のほっぺたを両手でつねって
思いっきり
顔をシェイクする

どうも最近
愛情表現が過激になってきたようだ





白夜




Hold on

2010-08-12 | Hold on










花がきれいなのは
人生の苦しいひととき

神様が
慰めを与えてくれたものなのかなぁ~

夕焼けがきれいなのも
そうなのかなぁ~

苦しいとき 悲しいとき
ほら
よく見てごらん

花びらの後ろ側に
    妖精が見えたり隠れたり ・・・・

愛と思いやりに満ちた微笑みで
僕たちを見守っていてくれる

フォトを見ていて
見えた気がする妖精の姿

その微笑みに
ありがとう






GREENFIELDS

ラーメン食べたい

ごはんができたよ




レコード屋さん

2010-08-11 | ひとりごと











音楽の神様、レコード屋の店主に尊敬と感謝の思いをこめて・・・・

高校3年の頃、気になっていたレコード屋さんがあった。
そのレコード屋さんは、ヘンなレコード屋さんだった。
店は普通の家で、入り口も普通のガラガラと横に戸を開ける入り口である。
入り口の横に小さなショーウインドがあってレコードが3枚ほど飾ってある。
すごく気になっていた。
実はこのレコード屋さん、父も気になっていたようだ。
父は、オーディオマニアでよく真空管アンプを自分で設計して作っていた。
真空管をこのレコード屋の近く店で買っていたから知っていたのだと思う。

「おもしろいレコード屋があるぞ!」と父に言われてついていった。
僕は、初めて気になっていたレコード屋さんに入った。
ガラガラと戸を開けたら、コンクリートが打ってある土間があった。
右側に和室があった。その和室を見た瞬間、僕は感動した。
縦1m、横1.5mくらいのピンクフロイドの大きな写真が額に入れて立てかけてあった。
それも、その当時一番欲しかった写真。
来日して、箱根の湖畔で行った「アフロディーテ」というコンサートの時の写真だった。
そして、でかいスピーカーがその両サイドにおいてあり、
そのまわりにレコードが入った段ボール箱がおいてあった。
歳は60~70くらいのおじさんがいた。

更におもしろいのは、始めて来るお客さんはレコードを売ってもらえないのだ。
いろいろと話を聞かされる。行儀が悪いと叱られる。人生訓を長々と聞かされる。
で、ビートルズくらいを30秒ほど聞かされる。
そして、もう今日は帰りなさいと言われて帰らされる。

だが、この「ビートルズくらい」の30秒が、その人の音楽観を変えることになる。
別になんとも思わない人は、もうこのレコード屋に二度とこない。
しかし、このレコードが市販のレコードと違うと分かった人は、その音が忘れられず
もう一度この店に足を運ぶ。

店主曰く
「君が誰にもまねのすることが出来ない素晴らしい精巧な時計を作ったとする。
 それを、よその国の時計屋が作り方を教えて欲しいと言ったら、
 君は持っている技術を全部教えるかね・・・・。
 ところが、君が尊敬しいる親友に時計を贈るとしたら
 君はどんな時計を作って贈るかね・・・・。」

どうやら、商業ベースで聞かされているレコードは、それなりの音らしい。

そして、2回目に行っても売ってもらえないことがある。
ここで売っているレコードの価値がわかっていると
店主に認めてもらわければ売ってもらえない。
そして、やっと売ってもらえるのだが、自分の欲しいレコードは売ってもらえない。
「これ聞きなさい。」その一言ではじめてレコードが手に入る。
しかも、その当時の市販のレコードの倍の値段だ。
何回も通って、「ビートルズが全部欲しいのですが、よろしくお願いします。」と言えるようになる。

そのレコードの音は、市販のレコードと全然違う。
特に、ビートルズとかカーペンターズは声が違うのだ。
このレコードを聴くと市販のレコードは、モヤがかかったように聞こえる。
この手のレコードは、日本では放送局にしか入らないそうだ。
FMは音がイイというが、それ以前にかけているレコードが違うみたいだ。

ここの店主は、仲良くなるとおもしろい。
70近くの歳をしてレッドツェッペリンを聞きながら
「どえりゃあ、ええ音しとるがや~」っていって喜んでいる。
それで、壁にはクラシックの有名な指揮者、演奏者と写った写真がサイン入りで飾られている。
僕は若い頃、この店主に
「イギリスで貴族とつきあうと名前を一字間違えただけで絶交になる。」
とか、いろいろおもしろいことを教えてもらった。

今、CDの時代になって、このレコード屋さんはどうなったかは知らない。
それでもふと、このレコード屋さんを思い出す。

音を大切にして、音楽をこよなく愛し、音に関しては絶対妥協しなかった店主。

この店で、ビートルズの「サージェント ペッパーズ ロンリー ハーツ クラブ バンド」
のピクチャーレコードをもらった。

これは、僕の宝物である。







Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band




人生の歩き方

2010-08-10 | Mozart 幻想










モーツァルトが大スキ

ほぼ毎日
モーツァルトの何かを聞いているか流している

そのなかで一番好きなのは
弦楽4重奏  ハイドンセット
第14番 第1楽章 k.387

唐突に
いきなりはじまる軽いメロディー

なにも持たないで
どこに行くでもなく
あらゆるものから束縛されずに
すこし早い春のなか たんぽぽの咲く道を
軽い足取りで
ただ歩いていく

そんな気持ちになる

「こんなふうに生きていたいなぁ」
と思う

第4楽章も爽やかなドライブ感があり
軽快な感じで好きですよ











人は生まれてから
どこへ歩いて行くのだろう

成長するうちに
次第に自分の行く道を決めて
その道を歩いていく

それはそれでいいのだが・・・

でも ふと

幼い子供が歩くように
あてもなく 何も持たずに
ただ歩くことがうれしくて仕方がないような
そんな 歩き方がしたいなぁ
と おもうときがある

他人の評価に惑わされず
自分の人生にも執着しないで
生きていたいなぁ・・・・・・・

ネッ モーツァルトさん






String Quartet No.14-1