こもれびが
ちらちらと揺れていた
遠くから鳥のさえずりが
聞こえてくる
やわらかな風が心地いい・・・・
天使は 抱きかかえてきた白魔女を
木陰に寝かせた
そして 自分もその隣に
少し離れて横たわった
白魔女は
意識がもうろうとしているのだろうか
自分の横の場所を 手で軽く叩いて
ここだよ・・・・
と 甘えたような声でいった
天使は 白魔女の隣に寝ころんだ
すると
白魔女は 天使に抱きつき
天使の胸に頭を埋めて
また寝てしまった
あんた 天使でしょ
天使は天使の仕事があるはずよ
仕事をしない天使って 天使じゃないから
仕事にいきなさい
へいへい・・・・
じゃ 仕事に行きますよ
最近 光をぶっ放すの 疲れてきたのに・・・・
そっ! 仕事終わったら 帰ってきてね~
それと 私は
あんたが この世に生まれて仕事をするとき
一緒に生まれてくるからね
そして あんたが本当に辛いとき
力になってあげるわよ
ああ~
それは お互いに ということにしよう
天使は そう言いながら
仕事に出かけていった
ー おしまい ー