世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

Hold on

2010-07-31 | Hold on












止まない雨はない

明けない夜はない

それと同じように
苦しみも悲しみも やがて去っていき
あかるい未来がきっとくるよ






O.K




湖に小舟がただひとつ

2010-07-30 | ひとりごと










  幸せになりたい ・・・・

そう思う


  愛されていたい ・・・・

そう 願っていた


でも 今は
誰かを 愛したい

愛の想いで
幸せにしてあげたい

そう 願っているみたいだ





ある美しい朝、如何にも優しげな人々の間にたち交って、
見事な男女が、広場で叫んでいた、
「皆さん、私は彼女(これ)を女王にしたいのだ」
「妾(わたし)は女王様になりたい」。
女は笑い、身を振る顫(ふる)わした。
男は黙示に就いて、既に了(おわ)った試煉に就いて、
人々に語った。
二人は抱き合って気が遠くなった。
ほんとうだった、家々には、紅色の布が張りわたされ、
二人は午前も王様だった。
棕櫚の園を進む時、午後も二人は王様だった。

    
             王権   アルチュル・ランボオ 作  小林秀雄 訳













『大洪水』の記憶も漸く落ち著いた頃、
一匹の兎が、
岩おうぎとゆらめくつりがね草との中に足を停め、
蜘蛛の糸を透かして、
虹の橋にお祈りをあげた。



                         大洪水後 より  アルチュル・ランボオ 作  小林秀雄 訳






愛のさざ波


 


夏の空

2010-07-28 | ひとりごと











あの空むこうに何がある


苦しんだり

悲しんだり

よろこんだり


そんな この世の
ままならぬ日常に疲れて
雲のように
ふわりふわりと浮かんでみる


あざやかな
蒼と白が
  時と空間の中を流れていく ・・・・







summer creation







星のふるさと

2010-07-27 | ひとりごと











星のふるさと


きみが ぼくの心の中に 入ってきた時
ぼくは おおきく息をすった

苦しくなって息をはいたら
心が くずれていった

それは 
どろ沼のような
形も 深さも わからない
混沌とした世界

色は 桃色
宇宙の中に なまめかしく ひかっている
ガス状星雲
それが この心

そんな中から 星が生まれていく
青い星 白い星 黄色い星 ・・・・

人々はおろか 
自分さえも煩悩と見間違うほどの
この心
その奥底から 一瞬きらりと
叡智のひかりが光った

ぼくの心は なまめかしく 桃色にひかる
ガス状星雲

   すべての星のふるさと

   神々の息吹 ・・・・






生まれる星




ああ おかあさん あなたに申しましょう

2010-07-26 | Mozart 幻想











「 ああ おかあさん あなたに申しましょう 」 による12の変奏曲   
                                                   k.265 ( きらきら星変奏曲 )



ああ おかあさん あなたに申しましょう

50にもなるあなたの息子は
今 甘く酸っぱいヘンな気持ちに
翻弄されています
人生 一寸先は何が起こるか分からないことは
知っていました

でも こんなことが起こるなんて ・・・・・・


ああ  おかあさん  あなたに申しましょう

小さな頃  あなたの胸の中が
ぼくの安らぎの場所でした
でも 今
また他の人の胸が欲しいような
欲しくないような ・・・・・・・

ガマンはよくありませんね  おかあさん


ああ  おかあさん  あなたに申しましょう

世の中には  男と女と詩人しかいないと
聞いたことがあります
おかあさん  あなたは私を男に生んだのでしょうか?
それとも  詩人に生んだのでしょうか?
ここのところ  毎日考えています

でも  おかあさん
男なのか詩人なのかは  自分で決めましょう


それと  おかあさん

今夜は  モーツァルトの
甲高いとても下品な笑い声が聞こえてきます
今日は  アイツの曲など聞かず
ラフマニノフなど聞いて寝てしまいましょう






Variations Kv 265






過去という頸木 ( くびき )

2010-07-25 | ひとりごと











朝起きたときにつらいと思うときがよくある

僕はすごくさみしがり屋 だとよく思うし
あまえんぼ だと思う

隣に誰かいて 見ていてくれないと
何かつらくてさみしくて仕方がない

   僕の精神的に幼い一面・・・・

でも
これから幸せなるように努力して
幸せになったなら
過去は変えられなくても
過去に対する想いは変えることができる

つらいと思っていた過去でも
そんな過去があったから幸せになれたんだ

と思うくらい
これから幸せになればいい


そんにことを想ってみた





Both Sides Now



いくつも重なって流れていく天使の髪の毛
アイスクリームのお城が浮かんでいる
フワフワした羽の谷が あそこにもここにも・・・・
ボクはそんなふうに雲を見ていたんだ

でも今 その雲たちは太陽をさえぎって
みんなの上に 雨や雪を降らせるんだ
ボクはいろんなことをしようと思っていたけど
雲が ボクの行く手を阻むんだ

ボクが雲を見たのは 両方の側面から・・・・
上から見たり下から見たり
でも なんとなく雲の幻が見えただけ
ホントのことは解らなかったよ
雲のことはね・・・・


何度も巡る お月様や六月や観覧車
めまいをおこす踊りみたいだ
ひとつひとつおとぎ話が現実になるたびに
ボクは恋をそんなふうに見ていた

でも今 ちがう恋の話が始まった
笑いたい人には笑わせておこう
もし 気になっても 知られちゃダメだよ
簡単に 自分を見せてはダメだよ

ボクが恋を見たのは 両方の側面から・・・・
愛を与えたりもらったり
でも なんとなく愛の幻が見えただけ
ホントのことは何も解らなかったよ
愛のことはね・・・・


涙と不安とそして誇りを感じながら
「愛している」って大きな声で言おう
夢とそれを実現させる計画 そしてサーカスの群衆
ボクは人生をそんなふうに見ていた

でも 昔からの友達はヘンなことばかりする
頭を振って「キミも変わったよね」なんて言うんだ
そう 失ったものもあるし得たものもあるよ
毎日暮らしていくうちにはね

ボクが人生を見たのは 両方の面から・・・・
勝ちか負けかという見方から
でも なんとなく人生の幻が見えただけ
ホントのことは何も解らなかったよ
人生のことはね・・・・

何となく人生の幻が見えただけなんだけど
本当は解ってないんだ 人生のことはね
本当はね・・・・



         Both Sides Now   by Joni Mitchell     訳 まあ








Adagio

2010-07-24 | Adagio











マーラー  交響曲5番   第4楽章



天上の  高きところから
ひとすじの黄金の光が 降りてくる

光は 愛のまたの名
いのちは 愛のまたの名
言葉は 愛のまたの名
やさしさは 愛のまたの名

とうめいな
      このやすらぎの音 ・・・・

このAdagioを聴くものは

やさしさ と やすらぎのなか
生まれてくる前の
懐かしい あたたかい世界に
もどっていく


いと 高き天上から
地にある人々へ贈られた
愛という名の Adagio





5th Symphony  4. Adagietto











わがおもい

2010-07-23 | my songs












 わがおもい


ふとした仕草の君がいとしい
都会の陽差しにとけていきそう

街の木の葉を やさしく揺らす
みどりの風に撫でられて

そのままで そのままで
君の仕草も
君の笑顔も

君を愛しているなんて
  それすらも言葉にできない ・・・・

ただ君と一緒に
風に吹かれる わがおもい


              by  まあ







マルボロ

2010-07-22 | これがスキ!











駅で電車を待っているとき 足元を見たら落ちていた

若いとき吸っていた煙草
マルボロ ・・・・

でも  これはマルボロじゃない
マルボロは赤いやつだった

こんな軟弱な煙草を吸うのなら
「 煙草なんぞは吸うな
と以前の僕なら言っていた

マルボロを吸い始めた理由は
ジャニス・ジョップリンという
女性ロックシンガーが吸っていたから
ただそれだけの理由だった

彼女は若くして死んだ
彼女は  まるで自分のソウルを下ろし金で
すっているような歌い方をしていた
そして 本当にすり尽くして死んでしまった

その切実な声に魅せられていたのだか
レコードもCDも持っていない
生々しくて全部聞けないのだ
たまにラジオで聞くだけで充分だ

そんなことで 僕にとってマルボロは
赤色のマルボロしかない
こんな色の煙草はマルボロじゃない

頭の中でジャニスが move over を歌っている
冴えた4ビートのドラムだけの前奏から
あのしゃがれたソウルフルな声が聞こえてくる ・・・・

最近  健康に気を付けようなんていって
軽い煙草が増えてきた

「 どうせ吸うのなら  気合いを入れて
 ヘビーな煙草を命懸けで吸ってみろ
 でなけりゃ吸うな   」

と  このマルボロを見て思った









勢いよく書いたのですが
今の私は嫌煙家になってしまいました
20m先の煙草の臭いもダメ

若い頃はパイプで吸っていたこともあるのに・・・・






move over

Cry Baby





愛の思想

2010-07-21 | ひとりごと










布施波羅密多(ふせはらみた)

与える愛の修行

布施が完成するのには

布施する人の施物に対する執着のない心
施物 ( お布施するもの ) が清らかであること
布施を受けとる人の心

このみっつが清らかでないと布施は完成しない。

むかし、お釈迦様の時代
ひとりの貧しい女性が、お釈迦様にお布施をしたいと思った。
しかし、彼女はお布施するものは、なにも持ってなかった。
彼女は、お布施できずに泣いた。
そして、涙で濡れた土で泥だんごを作り、
お釈迦様にお布施しようとした。

お釈迦様の弟子は、
「そのような布施は受けとれません。」
といった。
それを見たお釈迦様は、
「その布施を受けとりなさい。」
といわれた。

尊いものにお布施したい。
人々を幸せにする人たちの力になりたい。
という気持ちが、泥だんごの中に込められている。

布施は、物の対価ではない。
物に込められている気持ちなのだ。

だから受けとる人は、その物に込められた気持ちを
毅然として、命懸けで
受けとらなければならない。
でないと、布施が完成しない。

愛を与える人がいて
愛を受けとる人がいる。

どちらも、尊い修行をしている。

日常の、なにげない愛情のやりとりも
心をこめた仕事も
この修行のひとつだ。

それが、愛の修行

布施波羅密多なのだ。







Cello Suite No.1 i-Prelude






Hold on

2010-07-20 | Hold on











空の上から誰かが
自分をやさしく見ている


夜空の星が
ひとりで苦しんでいる自分の気持ちを
わかっていてくれる



それを信じると 少し楽になれるよ






光と影





ジーナ

2010-07-19 | ひとりごと











ジーナ



なにも喋らず夜景をみている
オレのくすり指を
ふいに人差し指で軽く押す

潤んだ目でオレをみて
「あなたのすべてで 私をやさしく殺して・・・・」
と 真顔でつぶやく

あいかわらずのいいおんな・・・・・

そういえば
今まで こんなことをいう女はいなかった

そう
恋は命をやりとりするもの

バラの香りのなかで
望みどおりに やさしく甘咬みして
殺してやろう







遠き時代を求めて





pink

2010-07-12 | ふぉと













Julia Dream


 


導く場所を目指せ

2010-07-11 | ひとりごと










「 障害者をもった母子家庭はきびしいけど
父子家庭もきびしいですね 」

娘が養護学校に入学する
試験の面接のとき
そう言われた

僕は その時ある覚悟をしていた

  仕事での出世は諦めて
      家を守ろうと ・・・・・・・

慣れない料理をやり
家の中をきれいするように掃除したり
洗濯したり

仕事は二の次にしてきた

でも 今
仕事で厳しい局面にたたされている

自分の認識の甘さ
スキルの低さを
嫌というほど見せつけられる毎日だ

どうも
家庭だけをきちんとするだけではダメで
その上を求められているみたいだ

だから 言い訳はしないと決めた

上司とか職場の同僚には
弱音を吐かない
言い訳しない
そんな 苦しい日々が続く

それでも
知らず知らずのうちに
自分で自分に言い訳をしてしまう

愚かな弱い自分だ


  でも ・・・・

そんな自分を知ったことは
これからの人生で大切なことだと思うときもある



さて これから何処にいこうかな~







Don't Let Me Down






こころ と からだ が火照った夜は

2010-07-10 | これがスキ!










こころ と からだ が火照った夜は
ラフマニノフのピアノコンチェルト2番の
うつしいピアノを聴きながら
ミューズに抱かれ
女神の胸に顔を埋めていきましょう

さみしさに耐えて
乳房を探し求め 甘える僕の頭を
ミューズは 
やさしくやさしく
撫でてくれるでしょう

僕は赤子のように
無心に乳房を吸って
うつくしい音の中に埋もれていく

そして
火照りのおさまった
こころ と からだ を
きれいにして

純粋な愛の想いを
   貴女に向けて放ちましよう ・・・・







ピアノ協奏曲 第2番 第1楽章

ピアノ協奏曲 第2番 第2楽章

ピアノ協奏曲 第2番 第3楽章 1/2

ピアノ協奏曲 第2番 第3楽章 2/2