唐突だけど
父はオーディオマニアだった
僕が中学3年くらいの頃
よく父に
オーディオショップに連れて行ってもらった
そこで
いろんなスピーカーやアンプの音を聴いた
機種ごとに特徴のある音を聴くのが楽しかった
特に JBLのパラゴンなんていう
怪物みたいなスピーカーで
キングクリムゾンの 「 21世紀の精神異常者 」 を
でかいボリュームで聴いていて
スピーカーが低音で振動したのを覚えている
スゲエ音だった
三菱のダイヤトーンっていうスピーカーも
繊細で なおかつ カチッとしまった音で
いいなぁと思った
サンスイもいい音していた
サンスイのボディにJBLのスピーカーを付けたものも
当時 家にあり
最初のビートルズはそのスピーカーで聴いた
生意気にも中学3年の坊主は
オーディオショップで
こんな事を思っていた
メーカー名は忘れたが
僕が若い頃
ずっと聴いてきたスピーカー
小さな安いスピーカーだったが
イギリスのものだった
深い音がして 繊細な感じだった
ダイナミックさはなかったけどね
でも いい音していた
今の僕は
いい音を探究するということはないし
オーディオにこだわることはないけど
あちらこちらで音を聞くと
ついつい耳が分析してしまう
最近の機器は 性能が良くて
キレイな音だけど イイ音じゃないなぁ
なんて思う
イイ音っていうのは
なんというか
音に個性があって なんかその音に
惹かれるんだよね
メーカーがイイ音を出しているのではなくて
その機器自身の個性が好きになっちゃう
って そんな感じかな
けっこう
僕の女性観も よく似ていると思ったりする
( アオ アオ アオ アオ )
でも
自分が聴いて イイ音だと思えば
誰が何を言おうと イイ音なんだよね
イイ音だ
って 言い切る自信があるかどうか
ということかな
kyoro chan