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企業法務のスタンスとは。

2005-02-12 12:09:17 | Working Life
 大変なことに気付きました。
 Yahooの検索で「ワンピース 36」と入れてサーチすると、3番目くらいにこのblogがくるらしいです。
 こえ~~~!


 さてそれはさておき。

 転職してもうすぐ1ヶ月になろうとしています。
 時折思い知らされるのが、やっぱり「法務のスタンス」の難しさ。
 例えば、今ある特許紛争事件の担当についていて、裁判所の期日に出頭したり打ち合わせに出たりしているんだけど、当然特許なだけに技術論に入ると根っから文系人間の私にはさっぱりわからない。
 そこはまぁ、弁理士もいるし、社内の知財部(法務とはまた別セクションで存在している)や技術系の部署の人が主に関わるところだからいいんだけど、じゃあその中に法務から出席している私はどういうスタンスでいればいいのか?っていうのはすごく難しい。
 問題となっている論点を理解するための最低限のテクニカルな知識はわからないと話にならないから、その辺の勉強も確かにしている。でも、それだけなら技術セクションの人だけでコトは足りるはずだ。
 じゃあ法的視点からモノを言えばいいのか?となると、わざわざ外部の弁護士というプロを雇っている以上、口を出す隙間というのはほとんどないわけで。

 そんな風に思っている中で、私が上司に言われたことは、「法務は紛争の本人たる企業(もっといえばtop managementたる役員)のagent」なのだということ。
 技術論だけをまくしたてていると、企業にとっての利益という視点から離れていってしまう。
 外部の弁護士は最終的には手足だから、依頼人の意思なくして動けるスタンスにはない。
 であれば、法務は、企業戦略の中でどう対応すればbest interestを得られるのかを考えて、「企業としてのスタンス」を確立しなければならない。もちろん、top managementの意思をキッチリ確認した上で。
 それが、「企業法務」というものなのだと。

 入社したてのぺーぺーにはムズカシイ話っす・・・。
 でもそれが法曹業界とはまた違う、企業法務の面白さだね。

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