株式会社プランシードのブログ

株式会社プランシードの社長と社員によるブログです。
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その391.一歩、前へ

2018-09-25 07:40:18 | 制作会社社長の憂い漫遊記
スポーツ観戦でアップで見て面白いのは、
アイスホッケーとバスケットボール。
対して、引きで見て面白いのはラグビーだと思う。
そのラグビー観戦に私は年に1~2度いく。
神戸に住む頃には娘たちの小学校に
神戸製鋼コベルコスティーラーズの選手が
課外授業としてやって来たこともあり
娘たちと神戸製鋼の試合をよく見に行った。

この日は万博記念公園で行なわれた試合を見に行った。
秋雨前線の影響でこの1週間、
天気は芳しくないが17時キックオフ。
クボタ・スピアーズVSキャノン・イーグルス。
クボタは大阪に本社をおく企業だけあって
各工場や事業所から応援団が大挙してきている。
いま流行りのチェアダンもいるし、着ぐるみのスッピー君も登場。
一方のキャノンは東京本社なのでアウェーだ。
約5分の1以下の応援団。かなり寂しい。

しかし、企業がノンプロ(社会人)の
スポーツクラブを持つのは良いことだと思う。
かっては、企業もスポーツを広告塔として使い、
かなりの企業が野球やサッカー、バレー、卓球などの
チームを運営していた。
名前が知れ渡り営業もしやすかったろうし、
イメージアップで優秀な人材確保に一役買っていた。
会社全体が潤いながら収益も上げていた。
しかしバブル崩壊後、企業の存続自体が危ぶまれ
スポーツどころではなくなってきている。

クボタもキャノンもほとんどが家族連れで、
子供も奥さんも一生懸命応援している。
ラグビーはスポーツの中で一番ルールがむずかしい。
ボールを後ろに送りながら前に進んでゴールする。
しかも屈強の男たちが阻止するために体当たりしてくる。
ヘルメットや防具なしの生身を守るためには
ルールを厳しくしなければならない。
大人ですらルールを理解するのはむずかしい。
それでも一生懸命みんなが応援する。
それを支えるために各工場や事業所のメンバーが
裏方としてバスや弁当、応援グッズの手配、
ゴミの始末をしている。ボランティアで手伝う仲間もいる。
試合が終わると選手たちが、
感謝のために汗だくのまま応援団に挨拶にくる。
歓声がスタジアムに響き渡る。
まさに一体、まさに一致団結。
この経費をカットすればもっと商品が安くなる!
なんてヤボなことを言う人は、働き方改革を理解していない。
政府が「遅れている」という働き方改革を
様々な企業がバブル崩壊後、様々な角度から行っている。
確かに効率のよい労働、昭和的労働環境からの脱却は大切だが
こうした結束力の構築も必要だ。
昨今スポーツ界は揺れに揺れ動いているが、
その最大の原因は、選手は勝ち負けを、
企業は損得だけにこだわってきたからで、
これからはスポーツ活動の中に
いかにマネージメントを取り込むかが課題だ。
まさにノンプロの運営こそマネージメントの産物といえる。
時として廃部という最終判断を下さなければならない時もあるが
もし企業に余裕があるなら、そして何よりも
効率化を進める力のひとつとして
従業員のやる気やる心の醸成がなくてはならない。

試合は14対3でクボタ・スピアーズが勝利。
両チーム共にボールが手につかずミスが多く、
両チーム併せてワントライという結果で、
もうひとつ盛り上がりに欠けた。
しかしながら、試合後両チームの選手たちが
応援団に挨拶にきた時には敵も味方もなく
エールを交換する姿を見て、
クボタでもキャノンの社員でもない私は
心が暖まったままタジアムを後にできた。
スポーツは気持ちを高め暖かくしてくれる。
来年は日本でワールドカップが開催される。
日本中が熱くなることだろう。

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