シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

アセンション

2019-10-03 00:15:11 | 日記

アセンションというコトバ、あるいは内容は従来のユーフォロジーには存在していませんでした。

しかし2000年以降のアセンションというコトバの流行はユーフォロジーに新たな側面を追加したように思われます。

さてまずはアセンションというコトバのいわれから見ていきましょう。
アセンション(次元上昇)とは
より(http://archive.fo/XanV3
『・・・アセンションと新しい太陽系周期に突入
地球を含む太陽系の惑星全部は2004年あたりから新しい周期に入る転換期にあたります。

過去の2,150年は「魚座」の周期にありました。

現在は「水瓶座」の周期に入りました!

地球を含む太陽系全部は、黄道帯の星座との関連において宇宙空間を巡っております。
この黄道帯を一周するのに約2万5千年から2万六千年ほどかかります。
これを12星座の数で割ると、約2,150年となります。・・・』

これはつまり「西洋占星術の世界観」という事になります。

宝瓶宮時代の根拠―「春分点の起点」―
より(http://archive.fo/C25Ew
『牡羊宮の0度が、毎年の春分点からはじまるということを知らない占星術師はいなくても、白羊宮時代がいつから始まったのか、いつ双魚宮時代に移行し、いつ宝瓶宮時代が到来したのかは、まず誰も正しくは分からないようです。
・・・
地球の歳差運動(自転軸の首振り運動=25,920年で一周)によって、春分点も少しずつズレて、太陽の通り道である「黄道」上を25,920年かけて一回りする宇宙的周期を「プラトン年」といいます。
このプラトン年を12に分けた2,160年が、「プラトン月」です。
それぞれのプラトン月は、12サイン(宮)と同様の名前で呼ばれています。
その一つが宝瓶宮時代(水瓶宮時代)で、…白羊宮時代→双魚宮時代→宝瓶宮時代→磨羯宮時代…と、通常のサイン(宮)の順番とは逆まわりに進んでいきます。・・・』

どうやらその年に春分点がどのサイン(宮)にいるのかがその年の占星術上の時代を決めている様です。
つまりその年の春分の日(3月20日ごろ:年によって変わる)に太陽がいるサイン(宮)が占星学上の時代を示すのです。

そういう訳で2019年の現在では双魚宮時代→宝瓶宮時代に変わった、とそれなりの数の占星術の専門家の方々は見ておられる様です。
(ただしWikiの双魚宮の説明によれば「まだ太陽は双魚宮にある」という事にはなりますが、、、。)


それで時代が宝瓶宮時代に変わった、という事は一応認めるとして、「アセンション」というコトバの出所はどうなるのでしょうか?
Wiki「ニューエイジ」の「占星術の周期と時代の霊的なシフト」の項によれば「アセンション」については以下の様に書かれてあります。

『・・・西洋占星術の伝統の中に、「新時代への文明」へのバラ色の期待を掻き立てるものがあり、これが「ニューエイジ」という言葉の直接の源泉と考えられている。
水瓶座の時代(Age of Aquarius)への移行が人類の精神の大きな進化の過程であるという考えは、進化論流行時代の霊媒・予言者で近代神智学を創始したヘレナ・P・ブラヴァツキーの神智学協会の運動が、普及に大きく貢献した。
・・・・・
「ニューエイジ」が大きな潮流の鍵概念となるのは、1970年代に入ってからである。
この言葉は、多くの人々にとって歴史上の重要な転換点を意味しており、占星術師たちは、キリスト教が支配していた「魚座の時代」から、第三(番目の)千年期の初めには水瓶座の「新しい時代」に代わると考えた。
これは理論ではなく未来像であり、神智学、心霊主義、人智学、それに先行する秘教的な思想の影響を受けたものである。
宗教学者の大田俊寛によると、神智学に始まり1960年代にアメリカ合衆国西海岸を中心地にヒッピーと呼ばれた当時の若者の間で流行した思想を受け継ぐもので、旧来の物質文明が終焉を迎え新たな霊的文明が勃興するという、霊的(霊性・スピリチュアリティ)革命論・進化論の思想であると述べている。
霊性を進化させて物質文明から精神文明への転換を起こすことが主唱され、現在の物質文明は破局を迎えるという終末論や、人類の意識や霊性が徐々に高まり黄金時代が到来するなど、世界の変容をめぐる様々な思想・未来像が唱えられた。
パラダイムシフト、アセンションとも(言われた)。・・・』

・・・という訳で、調べた限りではアセンションというコトバが今の様な意味で使われだす発端はこの辺り(=1970年代)にあるという事になりそうです。

ところで「ポストモダン」と言われだすのが1977年ころからなのですが、そこで批判的に扱われている「モダン」とは以下のような内容の事の様です。
『自立的な理性的主体という理念、
整合的で網羅的な体系性、
その等質的な還元主義的な要素、
道具的理性による世界の抽象的な客体化、
中心・周縁といった一面的な階層化など、
合理的でヒエラルキー的な思考の態度』

さてそのような観点から見ますとUFOというのはどのように見えるのでしょうか?
やはりどちらかというと「モダン」ではなく「ポストモダン」の様にみえます。
しかしながら「アセンションという世界観」は結構「大きな物語=モダン」の様にも見えますので、「UFO+アセンション」という世界は「モダン+ポストモダンの世界」と言えるのかもしれません。(注1)

まあそれはさておき、こうして1970年代にはすでにアセンションというコトバやそれが持っている内容についての一応の準備が出来ていたという事がわかります。

そうして今に至りてこのように問う人が現れるのです。
「アセンションの話は元々誰が言い出したのですか?」http://archive.fo/CfGfD

その回答を見ますと
『アセンション、すなわち地球が次元上昇すると言われたのは今回が初めてではありません。
10年以上前の1999年にも一部の宗教団体や、オカルト関係者の間では「起きる起きる」と言われていました。
・・・
その内容は
「地球が高次元に移動する」
「意識を高次元に高めた人間のみが次元アップについていける」
「だから我々はその為に魂のレベルを高めなければならない」
などと、看板は違えど中身は現在のアセンションと全く同じです。
この時は世間一般にはノストラダムスの影に隠れて、そんなに目立ちませんでしたが、それでも結構な数の団体が、この主張を唱えていました。
・・・
つまり「アセンション」とは言葉自体は新しいですが、その中身は『その筋』では古くから言われてきた思想で、単に1999年とか2012年とか、その時その時で話題になった年に「起きるぞ起きるぞ」と言っているだけの、まるで童話のオオカミ少年の様な話なのです。』
などと言われています。

つまり世間が「ノストラダムスの大予言」に沸いていたころ、その後ろではしかるべき方々が「アセンション」を語っていたと、そういう事になります。

そうして直近では2012年のアセンション・イベントになりますか。
このイベントが「成功した」という人も「起こらなかった」という人も人によりさまざま、という事の様です。
「成功した」という人ーー>「5次元世界・The 5th Dimension」
「起こらなかった」という人ーー>アセンションアセンションは壮大な嘘?(注2)
「起こっていたらいいな」という人ーー>アセンションの現状

そうして「アセンション」に批判的な方の中には次のような意見を述べておられる方もおられます。
「アセンションは禁止します。」
あるいは「アセンションというコトバに代表される今の状況」に対しては
「スピリチュアル系あるある不滅の4パターン~批判されて当然な人とは?~」

このように批判的な立場に立っておられます。

そうして当方の個人的な感想を言わせていただくとすれば
「地球の占星術上の時代区分の変化により、地球自体の意識構造が上昇し、それにつれて人類の意識構造も上昇する」という主張は何とも占星術まかせ、地球まかせであって、そのような取り組み方で個々人の精神状態が向上する、などという話はなかなか納得することは難しい」というものになりますか。

しかしながら状況としては「おおいにアセンションという事が言われた」様であります。
そうしてそれはいつの世にもある「ユートピア実現への期待」であり、「それに先立っての大変革イベントへの期待」の様にもみえます。
またそれは退屈な日常と言うケを浄化し再生するためのハレへの期待でもありました。

さてそれから「いつの時代でも、その時代に適合した道というものは存在すると思っており、但しそのような道を歩く事で個人が成長する、という結果を受け取るとしたならばそれは個人個人の自由意思と行動によるものであり、お金を払って誰かのヒーリングやリーディングを受ることが出来た、~講習会に参加した、というような理由によるものではない」と思っております。
従って「地球がアセンションするのでそれにつられてあなたも私もアセンション!」などと言う話はもとより論外なのであります。

ちなみに地球が上昇する次元は5次元だそうで「なぜ4次元ではないのか」といいますと、「4次元についてはすでにアインシュタインが時空連続体として定義して使っているから」というのがその答えになりそうです。

そういう訳で今日の所はこの辺りで、続きにつきましてはまた後日という事に致しましょう。

注1
UFOとポストモダンにつきましては「UFOとポストモダン」というページにも記事がありますので、ご参考までに。

注2
「壮大な嘘?」という方は「相当真面目にアセンションをとらえ、期待していた」。
そうであるのに「実際はそのようではなかったので大いに失望した」と、そう言っておられる訳であります。

注3
上記で取り上げさせていただいたHP,ブログ等の記事につきましてはあくまで資料として「ご参考までに」ということであって、「費用が発生するステージにいく事をお勧めするものではない」という事をご了承ねがいます。

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