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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

聴こえてくる歌詞

2007年03月21日 | 音楽
最近、初めて聴く英語の歌詞の一語一句が、すんなり耳に入ってくるようになったのが嬉しい。自慢できる話ではないけれど、昔から歌詞の聴き取りは大の苦手で、英会話に比べ歌詞を今ほど聞き取れるようになるには随分時間がかかった。

20年も前の話だが、その頃好きだったポリスの曲などは同じ節回しを何度も何度も根気よく繰り返し聴き、ようやく全ての歌詞を聴き取れるといった具合だった。イエスの「90125」というアルバムの曲は、歌詞カードを見ながら何度も聴いたので直ぐに口ずさめるようになったけれど、歌詞カード無しだとそれこそレコードの溝が擦り切れるぐらい繰り返し聴かなければ、そう簡単には判らなかった。これは高校生の頃のことだけれど、歌詞の聴き取り力に関して言えば、実のところちょっと前まで当時と大差が無かったような気がする。

そんな調子だったので、ドラムを叩く時、曲のアレンジによっては歌詞を頼りにすれば構成を簡単に覚えられるのに、所々聴き取れないが為に、CDやらリハーサルを録音したものを何度も聴いて自分用の譜面というか、チャートをこしらえた事が多々あった。(歌の伴奏でドラムを叩く時、大抵譜面なんてないし、事前にCDなりMP3なりで曲を聴ければ恩の字てなもんで。)

これからはその辺の作業時間をかなり短縮できそうだ。リハーサルではよく"2番目のサビから"などという説明まるっきり無しにいきなり、"Let's start at 'Obliterated profanity' part, two, three, four!"などど、歌詞を合図にして歌の途中から練習する時があるが、そういう時でも躊躇しなくて済むようになった。また聴いたことが無い歌をいきなり本番で演奏するなんて場合でも、以前と比べれば随分リラックスして臨めるようになった、ような気がする。