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plainriver music: yuichi hirakawa, drummer in new york city

ニューヨークで暮らすドラマー、Yuichi Hirakawaのブログ

ジャズ史上貴重な動画 エルビン・ジョーンズとデューク・エリントン楽団

2021年10月07日 | 音楽

Take the "A" Train with solo by Elvin Jones - Duke Ellington

Take the "A" Train (Billy Strayhorn)

Duke Ellington in Milan 1966
T...

youtube#video

 


ジャズドラマーエルヴィン・ジョーンズ氏の生前半世紀以上に及ぶキャリアの中、2週間ほどデューク・エリントン楽団で演奏したことはジャズ好きの間では知られていました。そのなかには各々の演奏スタイルからジョーンズ氏とエリントン氏の方向性が噛み合わないのを予想していた人が多かったと思います。

この動画が見た後、ふとエルヴィン氏が在籍したエリントン楽団にもう1人ドラマーがいたことはジャズ好きに知れ渡っていたのかどうか知りたくなりました。

このステージでエルヴィン氏はバンド全体に働きかけるリズムセクションの一員と云うよりはソロ演奏者として登場しています。

もしこのツインドラムのステージがこの1回だけだったとしたら、この映像と音はジャズの歴史資料として結構価値があると思います。

まだ長くなったままの「自宅で過ごす時間」

2021年09月28日 | 音楽
  
新型コロナによる被害が始まってから一年半以上が経ちました。未だに私の演奏や楽器指導の仕事の数がコロナ以前より少ないので自宅で過ごす時間は増えたままです。

一年ほど前BLM運動にかこつけて多数起きた暴動や略奪行為、大統領選挙、そして年が明けてから6日後の国会議事堂襲撃事件。全て私が住んでいるアメリカで起こったのですがどれも直接は体験していません。全てインターネット上やテレビ放送の動画や記事で知っているだけです。この点ではアメリカ国外、例えば日本、に住んでいるのと変わりませんね。

そもそも自分の家の外で過ごす時間が極端に減っていたので、自分にとっての現実の大半となった自宅からまるで仮想世界を見るようでした。後の世で重大だったとされそうな出来事なのでしょうけれど。

こんな時こそ落ち着いて自分は何をどう感じていて、もし周囲の人に伝えたいことがあればそれが何か?を顧みたいものです。

ボウルヌードルシーフード味

2021年08月03日 | 食生活
先日の食糧買い出しで小ぶりでお手頃な黒鯛、porgyを見つけたので「なんちゃって」アクアパッツァを作りました。
ただしこの日は貝類が買えなかったので、アクアパッツァではなく黒鯛のプチトマトとケーパー煮と呼ぶべきかもしれません。

翌日の昼食は簡単に済ませようと、「なんちゃって」のスープにオリーブオイルで炒めたニンニクと玉葱と冷凍シーフードを入れたスパゲッティを作りました。なにやらスープの白濁加減と麺と具の比率がまるでカップヌードルシーフード味でした。

それにしても貝類が無いから出汁が足りません。
簡単とは言えカップ麺よりは手間をかけて作ったのに、まるでインパクトがありません。
せめて自作のほうの食材が加工された度合いが少ないから身体には優しいのだと思うことにしました。

手持ちのスマホにある翻訳アプリでアクアパッツァのスープで作ったスパゲッティ、と入れたらイタリア語でこのように出ました。

Spaghetti fatto con la zuppa di Aquapazza 直ぐに翻訳できて便利ですが実際に正しく通じるかどうか。。


Arthur's Tavern, not re-openning   アーサーズタバーン、再開せず

2021年07月13日 | 音楽

ニューヨークのグリニッチ・ヴィレッジで80年近く営業してきたアーサーズタバーンが、その暖簾を下ろそうとしています。

去年の3月中旬、Arthur’s Tavern はコロナ禍のため営業を停止しました。そして今年の5月頃からニューヨーク市が徐々に通常に向かっているのに、どうやら経営者はこの店を再開しないようです。

ジャズと共にブルースやR&Bのソウルバンドも毎晩出演していたためか、ジャズ・クラブとしてヴィレッジ・ヴァンガードやバードランド、ブルーノート等ほど一般的知名度は高くありません。 ですがモダンジャズ、ビバップを確立したチャーリー・パーカー氏が何度も演奏した店です。 彼が頻繁に演奏した店が今のニューヨークにどれだけ残っているのか。ひょっとすると当時の店名がそのままなのはアーサーズタバーンだけかもしれません。 一説にはニューヨークで最も古いジャズ・クラブだとも言われています。パーカー氏だけでなく幾人もの大物ジャズメン、ブルースマンがここで演奏し、立ち寄りました。

間口5メートルほどに奥行き10メートル、席数は40足らず。 1920年代製とも30年代製とも言われる木製バーカウンターにクリスマスやバレンタインデーやハロウィーンの飾り付けを一年中外さない店内。立ち見客で混み合うと、ウエイトレスが飲み物を運ぶにも一苦労なほどすし詰めになったものです。
基本的にミュージックチャージを取らず、夜遅くまで営業しているのが知れ渡っていたので、911同時多発テロ事件以前はいつでも市で定められている午前4時の閉店時刻ギリギリまで生演奏が繰り広げられていました。 大雪や停電で明らかに客が来ない日以外、文字通り毎晩です。

1997年から私は Arthur's Tavern で定期的にブルースやR&Bを演奏し始め、並行して2001年からは毎週火曜日にバンドリーダーとしてジャズを演奏してきました。 そのバンドで日本のジャズギター界を牽引し続けていらっしゃる3人のギタリストと幾度となく共演させて頂きました。
この店でジャズに限らず、ソウルミュージックの大物とも沢山共演させて頂いた経験はミュージシャンとしての私の宝物です。
そして共演は叶いませんでしたが、ジャズピアニストの故セシル·テイラー氏とはこの店で何度も語り合い飲み明かしました。またアコースティックギターを堅実に弾きながらあたかもパーカッショニストが居るかのような音も出し、強烈にソウルフルな歌声を聴かせるラウル・ミドン氏のソロパフォーマンスを、何度となくこの店の特等席で堪能しました。

それからかつてデューク・エリントン氏やカウント・ベイシー氏のジャズオーケストラと歌っていた故ローラ·ワトソン氏との出会いも忘れられません。 飛び入りでジャズを歌った際、ご高齢ながらも何も気負いもなくドラムを叩いた私に ”Hey, you sounded great on drums! Why don’t you hire a singer? I want to sing with your band!” と言って下さいました。ニューヨークで演奏し始めてまだ数年の駆け出しだった身としてはとても励みになる出来事でした。

音楽体験だけでなく、店の常連さんから聞いた1950年代から80年代の「ニューヨーク四方山話」も興味深いものでした。 ここで演奏し始めて数年後に一週間のうち3~4回演奏するようになって約20年の間、来店して頂いた国内外からのお客さんから一体何人にどれだけ未知のお話を聞いたか?全てを思い出せないのが残念です。

Arthur’s Tavern、アーサーズタバーン。私にとって地元としてのニューヨークと世界中から訪ねてくる人で溢れるニューヨークとが混在する場所でした。 そして歳を取るとともに観光客に毛が生えた程度の自分がこの街の住民だと思える度合いが強まっていく過程で多くの時間を過ごす仕事場になりました。さすがに住処にはなりませんでしたが。。。

もし、このような店はこれからも残るべきだと思われたなら、英語サイトですがこちらからネット署名ができますので御覧下さい。


名ジャズトロンボーン奏者、カーティス・フラー氏

2021年05月13日 | 音楽
名ドラマーであり稀有のバンドリーダーだったアート・ブレイキー氏率いるジャズ・メッセンジャーズや、ジャズ史に唯一無二の足跡を残したジョン・コルトレーン氏の名盤に代表されるカーティス・フラー氏の演奏を聴く度に、ジャズでメロディを奏でるのに大事なコツを沢山教わりました。

ここでのメロディは、予め作曲された部分以外のアドリブとかソロと呼ばれる即興も含みます。一流のジャズメンは西洋音楽で使われる7音階中の2音を半音落とした音を明確に示しながら、時折音程を大きく動かし、思わず踊りだしたくなるようなリズムにメロディを乗せて聴衆の日頃の鬱憤を忘れさせます。ちなみに14〜15歳だった頃の私には、その後35年ほどを費やしてもまだまだ取り組める芸事があると知らせてくれました。

R.I.P. Mr. Curtis Fuller.

ジャズとジャズ・ロックピアノの巨匠逝く A giant in jazz/jazz rock workd is gone  

2021年03月12日 | 音楽

先月ピアニストのチック・コリア氏が亡くなりました。1960年代から常に第一線で活躍し続けた音楽家です。氏のどの作品を聴いてもピアニスト、作曲家、バンドリーダー、音楽プロデューサーとしての力量が大きかったことが伺えます。その長く、多岐に渡ったキャリアの根本にはジャズミュージシャンとしての資質があります。今後インターネット上だけでも氏に関する情報が溢れかえるでしょうが、足掛け40年聴いてきた者としてアルバム4枚とチック氏のドラムとの関わりについて書き記します。

『妖精』1976年録音  The Leprechaun (Polydor)
『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』1968年録音  Now He Sings, Now He Sobs (Solid State)
『チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート』In Concert, Zürich, October 28, 1979 (ECM)
『夜も昼も』 - Trio Music, Live in Europe(1984年9月録音)(ECM)

この4作品を自分が聴いた順番で列挙するだけで容易に私的音楽修業の経過を振り返ることができます。
各々以下のように聴きました。

『妖精』:12歳のくせに海外のジャズやフュージョンを聴いていた中学の同級生とカセットテープが擦り切れるくらいに。

『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』:お金を払ってまでドラムを習い出した10代後半に幾度ともなく、まるで課題曲のように。

『チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート』:来日中だったゲイリー・バートン氏とお会いして、また同時期に所属していたジャズ研のドラムの先輩に「ドラマーが入っていないジャズも聴け」と教わって。

『夜も昼も』:ボストンの学校で出された課題用に選んだ2曲目 ”I hear a rhapsody” 中、チック氏のたった2コーラスのソロを採譜してビブラフォンで弾くために何十回と。立ちん坊で不慣れな楽器と苦闘し、しばらくして膝を悪くしましたが後遺症が残らなかったので今では良い思い出です。

私が今迄ジャズを聴くのに費やした総時間数の内訳としてはマイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズ、ウエス・モンゴメリー諸氏の各作品のほうが多いのですが、小学生に毛が生えたような年頃から聴き始めたチック氏の作品が他の素晴らしいジャズを聴くきっかけになり、氏の息の長い活躍を氏の母国で目の当たりにしたので後々まで多くの影響を受けたと感じています。特に Blue Note New York で聴いた Chick Corea Three Quartet, Chick Corea The Leprichaun Band, Chick Corea Trio Music の生演奏は様々な意味で強烈でした。

さて、チック・コリア氏はドラムもまた名手でした。打楽器全般と言っても良いでしょう。その証拠に氏と同時期にニューヨークに移り住んだ名ドラマー、ジョー・ハント氏に “Chick scared me with his drumming too.” と言わしめました。本人も ”My passion for drums is same as for piano” とコメントしていますからもはや周知の事実ですね。事実亡くなる8ヶ月前にこのコメントを裏付ける動画を上げていました。

この動画では既述の『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』でドラムを叩いた大御所ロイ・ヘインズ氏からアルバムを録音した年に譲り受けたシンバルを披露しています。ride cymbal という、概ねドラマーの利き手側に備えられるシンバルで、様々な形状、重さ、材質を持つ規格があります。この大御所ドラマーから授かった貴重なシンバルを生前の大御所ピアニストは自身ばかりでなく、幾つかの自身のバンドのドラマー達にも演奏させていました。ヘインズ氏が使用したのは flat ride という形状で口径18インチ、重さはミディアムでした。残念ながらこれと同規格のシンバルは当時から程なくして生産されなくなりましたが、他規格のフラットライドシンバルは現在も2〜3メーカーから生産されています。その状況で数年前、未だに復刻していないヘインズ氏ゆかりのシンバルの限定版レプリカを別メーカーが製造した際、チック氏はこの授かり物を貸し出して協力したのです。

ここからは個人的体験です。1981年にレコード盤で発表された“Three Quartet”は1992年にリマスターされ、未発表曲を追加してCDとして発表されました。このレコード盤も、私は前記のマセた中学の同級生と散々聴き込みました。それから10年以上経った1995年頃、ニューヨークのスタジオで聴いたCDに、レコード未収録の “Confirmation” というビバップジャズのスタンダード曲が収録されていました。レコード盤もCDも全曲サックス、ピアノ、ベース、ドラムのカルテット演奏ですが 、“コンファメーション” だけはサックスとドラムのデュオです。そのドラム演奏は少し聴いただけで、カルテットのドラマー、スティーヴ・ガッド氏ではないことがわかる程でした。まず各ドラムと各シンバルのバランスがガッド氏と微妙に異なり、さらにはリズムの取り方や、様々なフレーズが「ガッド節」ではありません。それでもドラムセット全体の音色が他曲と同じだったので不思議な感覚を覚えましたが、叩いたのがピアニストのチック氏だと判るとストンと腑に落ちました。名盤を作ったスタジオ録音や世界ツアーでの百戦錬磨ドラマー Steve Gadd, ジャズピアノ史にハッキリその名を刻みながらバンドリーダーとしてジャズの枠を大きく広げた Chick Corea, この二人の個性溢れる太鼓の叩きっぷりを1枚のアルバムで聴き比べられるこのCDは貴重です。

“Three Quartet” は全曲書き下ろしなので、作品として一貫性を保つためにこのスタンダード曲を含めなかったのでしょう。おそらくアルバム製作時の気分転換というか、息抜きというか、良い意味での遊びとしてサックスとドラムだけで「コンファメーション」を録音したのではないでしょうか。もしそうならこれを録音する際、あまり録音の仕方を変更しなかったでしょうね。あるいは全く違う状況だったかもしれません。Who knows?

最後にこれまたYouTubeで見つけた、チック氏が Miles Davis Band のステージでドラムを叩いている動画です。

おそらくコンサートの間中叩いてはいないでしょうが、名ドラマーでありながらピアニストとしても幾つものアルバムを発表しているジャック・ディジョネット氏と担当楽器を交換しています。それも練習やリハーサルでは無く、本番しかも大人数の聴衆の前で!しかもマイルス・デイヴィスのバンドで!これは「餅は餅屋」、では無いと云うことか?それとも本物のジャズという餅をくジャズ屋には、ピアノでもドラムでも餅を作れるということなのでしょうか?

ともあれ主体性を持って音楽を追求するならば非常に参考になる「何か」を、あともう少しで80年という歳月を生きたジャズの巨匠が現在でも示してくれているような気がしてなりません。RIP, or RTF= Return To Forever, Mr. Armando 'Chick' Corea.

Happy New Year 2021, hopefully

2021年01月12日 | ニューヨークあれこれ
明けましておめでとうございます。コロナに振り回されるのが今年中に終わりますように。

ニューヨークではまだまだ店内での飲食は厳しいです。今年初でもある久しぶりの外食は、個別テントの中に居ながらガード下感が満喫できるペルー料理でした。








ドラム演奏動画へのリンク先です

2020年09月10日 | 音楽
長いことYouTubeに演奏動画を載せていたのですが、判りにくいチャンネル名のため検索しても見つからないというご指摘を受けましたので変更しました。良かったら下のリンク先からご覧下さい。

YouTube

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Plainriver Music - drums played by Yuichi Hirakawa

This channel has video clips of drummer Yuichi Hirakawa performing. It...

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まるで半年間留守していたかのように近所が変わっていた

2020年08月27日 | ニューヨークあれこれ
新型コロナ拡大で異常になってから初めて自宅近辺を陽が落ちてから歩いてみました。多くの飲食店が各店舗前の歩道に客席を設け、8時過ぎた辺りで店によっては繁盛していたり、大音量の音楽で景気良くしていても閑散としていたり。。。いずれにしても路上席で客が来られるのは夏のうちだけです。これからの商いさらには厳しくなるでしょう。

最後に自宅周りを歩いたのは3月中旬。今日歩いてみたらまるで半年間ここを留守にしていたかのように感じました。
ずっと同じ場所で生活していたのに、全く違う所にいるのではないかという錯覚をしたのかもしれません。

帰宅してからそのことを考えていたら13年前のちょうど今頃のある暑い日、アメリカ東部の大停電を思い出しました。
いきなり日常生活に異変が起き、一昼夜開けて電気が戻るまで長く感じました。
半年前からいつまで続くのかはっきりしない状況で停電当時自分が書いた記事を読むと、当時困惑した自分に「まだまだこんなもんでは異常では無いよ」と言ってやりたくなります。と同時に最近のこの先行きの見えない毎日を少し違う態度で過ごせそうな気がしてきました。

自然災害による停電はこの時ほど広範囲で起こったのはしばらくありませんが、毎年夏には台風で、冬には大吹雪であちこちで停電しています。つい先月も台風以下の規模の雷雨でブロンクス地区の一部で停電しました。停電とパンデミック、日常生活にどれだけ支障をきたすかという点で並べられるものではありませんが、心身ともに健全に過ごすための拠り所になるなら、このパンデミック時に停電発生時のことを思い出すのは悪くないかもしれません。もっとも今停電が起きたらたまりませんが。。。。。

以下2003年8月14日に起きた停電のことを書いた記事を少し修正して添付します。

「滅多に起きないことが起こった。殆どの人には絶対起こって欲しくないことが起きてしまった。13時間以上の完全停電。(予備のない民間レベルで)NY州は全滅、隣接州のニュージャージー、コネチカットから西はオハイオ州、北はカナダのオンタリオまでかなりの人たちが真っ暗な夜を過ごした。NY市では普段から使い慣れていない蝋燭が原因の火事が約60件、普段はエレベーターを使うところを階段を降りている時に心臓発作をおこして亡くなった人がいた。これは8月15日の現地時間午後2時17分での情報。

自分自身の経過はこんな感じだった。 


14日の夕方4時過ぎニュージャージーの知人と携帯電話で話している最中に彼の家の電気が切れた。こちらから何回かかけ直しているとこちらの部屋の明かりが急に1/3ほどに暗くなり、1~2分その状態が続く。そのうち完全消灯。隣の住民がかけていた大音量音楽が止まったのは言うに及ばず。

この日は運良くというか何というか、夏の間毎週あった演奏仕事がキャンセルされていたので自宅にいた。もし仕事があってドラムセットを担いで地下鉄に乗っていたら、、、。運が良かった。夜になっても地下鉄はまだ動いていない。電力が復旧して6~8時間点検が必要なのだそうだ。

自宅で停電直前に洗濯物を乾燥機に移そうとしていた。無電のまま30分経過して乾燥はギブアップ。 濡れて重~い洗濯物を部屋中に拡げる。この日は風が無かったのでそんな部屋に居ると気が滅入りそうだったし夕食時間でもあったから散歩がてら徒歩で少し遠くの食堂へ。途中で喉が乾き、アイリッシュパブでビールを飲む。その店にはまだ氷が残っていたようで注文した瓶入りコロナはありがたく冷たかった。 アイリッシュビールは大抵サーバーで出されるからこの日は飲めなかっただろう。

近所の人は、表に出てラジオを聴いたりおしゃべりしたり。パブ内の照明は蝋燭の灯りと入り口から僅かに入ってくる日光だけ。暇そうな従業員とお客が近所で買ったサンドイッチを頬張っている。これではどの飲食店でも食事はできんだろうと思い、少し歩いてスーパーマーケットに。そこは非常灯に切り替わっていて、レジに並んでいる間に"We are closing in 15 minutes!!!"という放送が。危ない危ない、もう少しで今晩ひもじい思いをするところだった。この頃7時半。主要道路沿いに大勢の人が徒歩でマンハッタンからクイーンズの自宅へと帰宅しているのを見て911同時多発テロを思い出さずにはいられなかった。

帰宅してすぐに空が暗くなったので蝋燭を灯した。この晩はテレビ無し、ラジカセ無し、メール・ネット無し。本を読むにも少々灯りが暗い。スーパーマーケットで買った本日最後の冷えたビールを飲み、サルサとコーンチップスをボリボリ食べていたら眠くなった。

夜中2時に眠りが切れた。電気はまだ来ていない。復旧直後に過剰な電量が来るかもしれないからパソコンやテレビの電源プラグは抜いておいた。復旧したかどうか知るため枕元の電源に繋げた目覚まし時計の首を何度もひねってみるがダメ。室内は生乾きの洗濯物で湿気ていて暑苦しい。表に出ると光は100パーセント月明かり。地上に全く灯りが無いので、少し青みがかった夜空を久しぶりに見ることができた。そよ風が気持ちいい。

明け方5時半ごろ空もだいぶ明るくなった。うとうとしてるとファックス機が音を立てた。おぉ!やっと動いたか!うちの近所は比較的復旧が早かったようだ。周囲にはまるで復旧できてない世帯が多い。

発生時の市長声明で復旧まで数時間と発表された。原因は未だに確定されてない。ナイアガラの電力施設を巡ってアメリカとカナダが責任をなすりつけ合っていたのが見苦しい。 また多くの報道で何度も何度も原因不明なのに発生直後から一貫して「テロではありません。」と。相変わらず強がりの国だな、アメリカは。実際軍事力はすごいけれどさ、今の世界では。」


Tuesday, August 13th 2019 Y. Hirakawa Jazz Trio at Arthur’s Tavern NYC

2019年08月09日 | 音楽

Yoshiaki Masuo on guitar
Joe Fitzgerald on bass

7-8 and 8:30-9:30pm
Arthur’s Tavern 57 Grove Street NYC 10014

Tuesday, August 6th Y. Hirakawa Jazz Trio at Arthur's Tavern NYC

2019年08月06日 | 音楽

Stew Cutler on guitar
Yasushi Gonjo on bass

7-8 and 8:30-9:30pm

Arthur's Tavern 57 Grove Street NYC 10014

Tuesday, July 30th 2019 Y. Hirakawa Jazz Trio

2019年07月30日 | 音楽

Stew Cutler on guitar
Yasushi Gonjo on bass

7-8 and 8:30-9:30pm
Arthur's Tavern 57 Grove Street NYC 10014

2019年 7月23日(火)Y. Hirakawa Jazz Trio live

2019年07月10日 | 音楽

大先輩ギタリストであられる増尾さんとの共演は約半年ぶりです。近郊にお住いの方、この機会をお見逃しなく!

増尾好秋 on guitar
権上康志 on bass

7-8 and 8:30-9:30pm

Arthur’s Tavern 57 Grove Street NYC 10014

Tuesday, July 16th 2019 Y. Hirakawa Jazz Trio

2019年07月10日 | 音楽

Joe Wittman on guitar
Sam Zerna on bass

7-8 and 8:30-9:30pm

Arthur’s Tavern 57 Grove Street NYC 10014

2019年7月9日(火)Y. Hirakawa Jazz Trio

2019年07月08日 | 音楽

Joe Wittman on guitar
Yasushi Gonjo on bass

7-8 and 8:30-9:30pm

Arthur's Tavern 57 Grove Street NYC 10014