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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
光が天に走った。
私は一瞬怯む。
もしかして、放射能でも浴びるのではないかとの、
恐怖に捉われる。
でも、今更後には引けない。
光が数秒かけて、蒸発してしまったようだ。
しかしまだ、何となく明るかった。
隙間から覗き込むと、産着のようなものが見えた。
やっぱり!
居た。
私は、節を少しずつ剥がしてゆく。
鋸と手を使って必死だった。
竹の中には、女の子が、
小さい縦のベットのようなものに括られて寝ていた。
何故、女の子と分かったのか。
それは、髪が長くて、女の子らしい顔立ちをしていたからだ。
括っていた糸を外し、女の子を掬い上げる。
15~6cmぐらいで、小さ目の鶏卵を、
三つ縦に並べたぐらいの感じだった。
すやすやと、よく眠っている。
ヘルメットに入れ、片手運転で帰る。
片手だと、ギアチエンジが出来ないので、
エンジンが、やけに大きい音をたてる。
静かに、誰にも知られないように、帰ろうとしているのにだ。
心は踊る。
これで、私は一躍大金持ち。
しかしながら、私は黄金が湧いてくる、
竹林などに縁はない。
どこから黄金が湧いてくるのか、楽しみだ。
子供はいくら居てもいいと思うのだが、三人でストップした。
Oさんも、もう育てるのもしんどいと言うし、
三人でも私の稼ぎを遥かに超えている。
扶養家族に、住宅ローンOさんの内職がモノをいうはずである。
家に連れて帰って、ゆっくりと考えて見ると、後悔し始める。
Oさんに、またTELをする。
「香久山の中で、女の子拾った」
つづく
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