絵じゃないかおじさん

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あ@西国2/9(33-22)料理の達人と亀のおはなし

2019-04-02 06:50:39 | 仮想はてな物語 

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絵じゃないかおじさんぐるーぷ


 殺生が嫌いなタカフサは、当然舟を岸につけて、
 漁師たちに亀を放すように命じましたが、
 今日は、これしか食べるものが捕れませんでしたとか、
 何とか言って、素直にはいうことを聞きません。

 そこで、タカフサは反物と亀を交換することに致しまし
た。亀は、首を上げ下げしながら、川の中へ消えてゆきま
した。タカフサには亀が芸を仕込まれているとも露知ず、
 お礼を言っているように見えたのです。

 普通なら、ここでだまされたと感じるはずなのですが、
 タカフサは、疑うようなことは知りません。
 これは漁師たちが仕組んだ新手の商売だったのです。
 仕立ての良い舟が見えますと、彼らは、亀をダシにして、
 金品をせびり取っていたのです。


つづく

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