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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
殺生が嫌いなタカフサは、当然舟を岸につけて、
漁師たちに亀を放すように命じましたが、
今日は、これしか食べるものが捕れませんでしたとか、
何とか言って、素直にはいうことを聞きません。
そこで、タカフサは反物と亀を交換することに致しまし
た。亀は、首を上げ下げしながら、川の中へ消えてゆきま
した。タカフサには亀が芸を仕込まれているとも露知ず、
お礼を言っているように見えたのです。
普通なら、ここでだまされたと感じるはずなのですが、
タカフサは、疑うようなことは知りません。
これは漁師たちが仕組んだ新手の商売だったのです。
仕立ての良い舟が見えますと、彼らは、亀をダシにして、
金品をせびり取っていたのです。
つづく
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