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絵じゃないかおじさんグループ
m月d日
いよいよスベり止めの方の私大の試験だ。
一人でO市に行くのは心細かった。
だが、O市には、姉がいるので一安心だ。
O市までの切符を、駅に買いに行く。
その時、オレと同じぐらいの女の子が、H市までの切符を
買っていた。どうも、就職でゆくらしい。
オレと同い年ぐらいのこの子が、社会に出て働くのかと思うと、
少し哀れな気がする。
゛H市まで゛、彼女が言った言葉が、耳にこびりついて
離れなかった。オレは、幸いにも大学にゆけて、
就職するまでには、大分の時間が与えられている。
考える時間、遊ぶ時間、勉強する時間など、たくさんたくさん
区切って自由に使う事が出来る。
けれども、就職すると、その時間が限られ、狭められて、
制限されるとしか思えない。
自由の時間が、少なくなる事は寂しい気がする。
゛H市まで゛ 乙女の告げる 一声が
見知らぬ世界を かいま見せる
ち ふ
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