あ＠仮想はてな物語 パソ通・ストーリィ ２３／４９

　　　　　　
ｃｏｐｙｒｉｇｈｔ　（ｃ）ち　ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ





オレは彼女の慈悲の心と知恵にあこがれている。慈悲といっても、
情けや憐れみを掛けてもらいたいとは思わない。
オレと彼女は、おおそれ多いことながら、対等の地平に足場を
置いているからだ。
だが尊敬はしている。



Ｏさんが芸術家肌のタイプなら、彼女は理性的な優しさを
秘める女性だ。
彼女の慈しみの心に触れ、オレの遺伝子にコピーをしておければ
とも願っている。
気を弛めると殺伐としてくる今の世の中で、
人に対する接し方の優しさを学びとることが出来れば、
Ｏさんや家族の者にも、もっともっと近づけるかもしれない。
そんなわけで前々から、彼女に興味を抱いていたのだ。




つづく