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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
石舞台の場合、往きは山側、帰りは崖側となる。
山側を走る場合は山側の崖くずれ、
崖側を走る場合は路肩に注意を払わなければ
ならない。
路は細く曲がりに曲がっているので対向車もよくとらえきれない。
ニアミスもしょっちゅうである。
こちらがいくら注意していても対向車次第で事故に結びつく。
ヘッドライトは昼間でも遠距離用に変えている。
対向車に注意を促すためだ。
普通車も山道では、
ヘッドライト点灯を義務づければいいように思うのだが、
残念ながら、話にも上ってないようである。
そんな山路を、ゆっくりゆっくりと最徐行で家路についていた。
その時である。
道端のすすきの穂が、一斉に白骨の手に変わったのだ。
オイデ、オイデをしていた。
ゾゾーッ!
私は恐くて恐くて、震えが倍加した。
スピードを少しあげて、その路から逃げだそうと必死で走った。
すすきの穂 おいでおいでと ゆるやかに
手招きをする 夕闇の晩秋
ち ふ
この項おわり