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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
とは言っても、アンジンがその世界に修業に行けば、人間世界では一流の押しも押されもせぬ僧侶になれるということだそうだ。その温度に上げられるかどうかはキヨヒメのアンジンに対する想い一つに掛かっている。それに賭けてみるかと言われて、キヨヒメは二つ返事で引き受けた。
{アンジンさまー}
鐘の中で法華経普門品の観世音経を唱えるアンジンを見つける。アンジンには、十一面観音はんが、テレパシー通信を使って、状況説明をしているようだった。キヨヒメは鐘を巻いた。丁寧に、ゆっくりと、ゆっくりと、愛をこめて。一巻き毎に渾身の力を込め、縛り上げるような感じで絞めあげてゆく。3巻きしたのか、7巻きしたのか、自分でもよく覚えていないそうだ。
{いとおしい人・・・・・どうか無事に旅だって・・・}
つづく
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