おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


劒刀石床別命神社 つるぎたちいわとこわけのみことじんじゃ

2022年04月15日 22時26分00秒 | 神社
一応、式内社めぐりをしている。
めぐり、なんて大袈裟なものではなく
なるべく式内社を回りたい 程度の気持ちなんだけど。


式内社というのは
927年(延長5年)に編纂された延喜式に記載されている神社。
つまり今から1000年前には存在していた歴史の古い由緒正しい神社のこと。

数は全国で2861社。
畿内や伊勢に当然多く地方には少ない。
武蔵国は44で相模国は13、安房国になると6。

でもなぜか伊豆国には92もある。
都から遠く離れた半島にこの数は異常だ。
おまけに伊豆国の式内社は漢字の読みが難しいものが多い。

例えば

鮑玉白珠比咩命神社(あわびたましらたまひめみことじんじゃ)
伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)
波夜多麻和気命神社(はやたまわきのみことじんじゃ)

といったもので、もう読める読めないのレベルではない。


先月訪問した三島市の式内社は

劒刀石床別命(つるぎたちいわとこわけのみこと)神社

というスゴい名前。



劒刀石床別命神社

住宅街にポコっと残された高台に祀られている。



滝を祀った神社とは珍しい。
湧水の豊富な三島らしい祭神。

宅地や道路、鉄道工事のため地形は大きく変わり、ニの滝、三の滝は失われた。
一の滝だけはまだ現存してるそうたが場所はわからなかった。




急な階段を登り、小さな山の頂上広場みたいな所に社殿がある。



社殿隣にそびえる立派な大木。



土俵のようなものがある。
お相撲大会やったりするのかな。



手水舎にとても可愛いレトロな洗い場が。
菊の御紋に見える。



境内社
秋葉神社、八坂神社。



山の神神社



古い石灯籠の一部が逆さまに放置されてる模様。
 



かつては後方の台地と繋がっており、付近には古墳も多くあったらしい。

子供にとっては格好の遊び場になりそうな神社だけど
今の子供たちはこんな所で遊ばないかな。